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三陸沖にサクラサク! 近年人気上昇のサクラマスジギング【SALTWORLD Field Report】

解禁から好調が続く三陸沖へ

岩手県三陸沖のサクラマスジギングは、毎年3月1日に解禁となる。解禁を待ちわびていた地元アングラーはもちろん、近年では関東や中部地方からの遠征客も増え、連日にぎわっている。今年はスタートから好調が続き、私も急遽予定を組み参戦した。

お世話になったのは、三陸沖のサクラマスジギングを開拓し、今なお牽引し続ける崎浜港の広進丸・川畑船長。川畑船長とは震災の翌年に青物ジギングでお世話になったのがきっかけで、同い年ということもあり何かと話しやすくいまに至る。

お世話になった広進丸。川畑船長とは旧知の間柄だ。

その川畑船長から数年前、サクラマスジギングを開拓されている話を聞き、ウィークベイトが使えないかと相談。広進丸のお客様に使っていただいたところキングサーモン(マスノスケ)がキャッチされ、話題を集めた。これがきっかけとなり、一気にサクラマスジギングのメインジグとしてウィークベイトの知名度が上がった。川畑船長とアングラーの嘉藤氏のおかげである。

三陸を代表するアングラー、嘉藤護さん。安定した実績を誇り、ウィークベイトのテストにも力を発揮。

パターンは日替わり難しさもサクラマスの魅力だ

東北の春の天候は安定しないことが多いことから今回の釣行は3日間の予約を入れたが、幸運にも3日間すべて出船できた。初日は某雑誌の実釣取材を行ったため、ここでご紹介するのは2日目からである。

初日である程度のカンは取り戻しつつも、気難しいサクラマス、船長も毎日状況は変化するという。昨日までよかったパターンがまったく通用しないことはざらにあり、隣の人ばかり釣るのに自分にはアタリもないということが多々ある。そんな奥深さも、多くの人を魅了する理由の一つではないだろうか。

どの船も連日満船状態。人気の高さがうかがえる。

最初のポイントに到着し、その日のファーストヒットはなんと私にヒット。しかし前日にラインが傷んでいたのか、ファーストランでラインブレイク。サクラマスは群れでいることが多いため、周りのアングラーはヒットのラッシュ。私もすぐに別タックルに持ち替え2度目のタナを取り、フォール中にヒットしてキャッチ、事なきを得た。ジグはサーチメタルSRの100gだった。

ファーストヒットをミスした後、船内はヒットラッシュに。私もすぐに入れ直してグッドサイズをキャッチ。

ヒットレンジの把握が重要連鎖食いの時間を確実に釣れ!

サクラマスは中層を回遊していることが多いため、ジグは船長の指示棚に送り込むのが鉄則。これを無視して底を取ってしまうとマダラがヒットしてしまい、ベイトを散らしてしまうことになるから注意をしたい。この日は、何度か連鎖食いのラッシュがあり、ウィークベイトショート100gでもう1匹キャッチすることができた。

連鎖のヒットに乗りもう1匹追加。ジグはウィークベイトショート100gの東北限定メロウド。

ラッシュのときはチャンスで、ヒットした方のレンジを聞き、タナを合わせると連鎖を得ることができる。この時にカウンター付きのリールがあると瞬時にタナを伝えたり、合わせたりすることができるのでお勧めしたい。だがラッシュはチャンスではあるのだが、隣の方がヒットした場合はオマツリを避けるために自分のルアーを回収してネット役をするなど、コミュニケーションをとることが数を伸ばすコツである。

乗り合わせたアングラーもウィークベイトでキャッチ。三陸ではすっかり定番となった。

サーチメタルSR100gで3kgオーバーをキャッチ

最終日、最初のポイントに到着しジグを投入。水面を見ると濁っているのかと思いきや、小さなプランクトンのような生物が無数に泳いでいた。これはイサダというオキアミのような小型のエビで、このイサダを捕食しに小魚が集まり、それをサクラマスが捕食するのだが、サクラマス自体もイサダを捕食する。

サクラマスがイサダを捕食している場合、広範囲のイサダに対し群れが形成されにくいのか、前日2日間と比べ連鎖ヒットがなく、ぽつりぽつりとキャッチが続く状況。船長もイサダパターンはあまりよろしくないとのこと。しかしながら気が付くと船中ノーキャッチは自分ともう一方のみとなり、焦る。

ベテランアングラーの菊池さんは連続ヒット。
初挑戦の女性アングラーも本命をキャッチ。気が付くとノーヒットは自分だけとなり焦る。

船中ではゴールド系のジグにヒットが多くみられ、カラーを合わせるぐらいしか解決策を見出せぬまま我慢の時間が続いたが、ようやくヒットしキャッチしたのは、今回釣行で最大サイズ、体高のあるグッドコンディションな3kgオーバーであった。ジグはサーチメタルSR100gだ。

ようやくヒットしたのは今回最大となる3kg。体高のある素晴らしいコンディションだ。
ジグはサーチメタルSRの100gゼブラグローゴールド。

まだまだ序盤。ぜひ挑戦を。

実は川畑船長からのアドバイスをいただき、ロッドの試作もおこなっていたのだが、昨年はコロナの影響から釣行を自粛、サクラマスへのテストが中断していた。しかしマダイでは結果が出ており、今回はサクラマスでも結果が出すことができ、いよいよ製品化のめどが立った。時間をかけた分、手ごたえ十分な仕上がりなので、待ちわびていた方々には期待していただきたい。

使用タックルはベイトロッドがメイン。ヒットレンジを伝え、合わせていくためにもリールはカウンター付きのタイプが有利になる。

三陸沖のサクラマスジギングはまだまだ序盤、今年は好調な様子なので、ぜひ挑戦してみてはいかがであろうか。

タックルデータ

ロッド : MSJ69L(今年冬発売予定)、MSJ65UL
メタルジグ : ウィークベイトSD(90g、110g)、ウィークベイトショート(80g、100g、130g)、ウィークベイトミディアム(100g)、サーチメタルSR(100g)
フック : ジガーライトホールド別注フッ素加工 3/0(アシスト2cm&1cm)

製品情報

メロン屋工房

取材協力

広進丸

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SALT WORLD 編集部

SALT WORLD 編集部

近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

SALT WORLD 編集部の記事一覧

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