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カンパチにハマダイも! 沖縄本島&離島のスロージギングゲーム【前編】

スロー系ジギングで盛り上がる沖縄本島周辺海域。本島周りの日帰り釣行はもちろん、粟国島、渡名喜島、伊江島に代表される魅惑的な離島泊プランも利用できる。ターゲットはカンパチ、そして各種のハタ類。中深海で狙うハマダイ系も面白い。宜野湾市の「むるぶし」で展開しているスロージギングスタイルを紹介する。

沖縄本島周辺の多彩なフィールド

離島を含め、沖縄県は数多くの有望フィールドを擁する。ここでは沖縄本島、宜野湾市の宇地泊港「むるぶし」で展開しているスロージギングスタイルを紹介する。「むるぶし」のキャプテンは釣り好きが高じて営業を開始したという宮平俊之さん。当初は小型船で、趣味を半分に始めたというが、約7年前から大型船に乗り換え、本格的に遠征釣行もスタートしている。現在では県内外のアングラーから広く支持されており、とりわけ近年は船長自身もハマっているという、スロージギングでの出船が多くなっている。

フィールド開拓は加速度的に進んでいる。タックル全般の性能向上により、未開拓であったディープエリアを狙えるようになったからだ。一般アングラーでも300m前後の大型カンパチやカンナギを当たり前に狙えるようになり、さらに深い、未開拓ゾーンの400mオーバーも視野に入りはじめている。

▲フィールドはよりディープゾーンへと拡がりを見せている。これもスロージギングが普及した影響のひとつだ。

▲スロージギングの浸透により、沖縄でのジギングスタイルは大きく様変わりをしている。

近海に位置付けられるメインフィールドは港から30分前後の本島周りのポイントから、航程約1時間の慶良間諸島が挙げられる。遠征ポイントとしては、港から30マイル前後(航程約2時間)に、粟国島、渡名喜島、伊江島があり、いずれもシャローのGTから大型カンパチを狙えるディープジギングまで、多彩な釣りが可能な好ポイントが点在している。

港から30分前後の近海のポイントで攻略する水深は100m前後から300mまでがひとまずの目安。ターゲットや魚のサイズに合わせた、バリエーションに富んだ釣りが可能だ。

遠征フィールドではアングラーのレベルやリクエストに応じて100m前後から300mオーバーまで数多くのポイントを案内する。なかでも粟国島は海底形状の関係上、一種独立した島ととらえられるという。島の周辺はすべて中深海で、そのなかに煙突のような島が存在する。そんなイメージの魅惑的なフィールドとなっている。

▲周囲を断崖に囲まれた粟国島。「島の周辺はすべて中深海。そのなかに煙突のような島が存在する」イメージとは船長。「むるぶし」の得意とするフィールドのなかでも、最有望に位置付けられる遠征フィールドだ。

タックルはヘビー化! 数多いそのメリット

ジギングゲームでは、カンパチがメインターゲットとなる。「むるぶし」では近年、スロージギングの割合が急上昇、メイン釣法となっている。カンパチのアベレージサイズは4~5kg。現在の船でのレコードは16kgだが、獲れなかったモンスターサイズは数多くいる。

カンパチ以外のサブターゲットとしては、大型のハタ類が魅力だ。スジアラは6kg、チャイロマルハタは14・5kg、ツチホゼリは16kg、ホウキハタは21kg、カンナギは18kg、イソマグロ41kgなどが、「むるぶし」でのレコードだ。

魚種やサイズによってトップシーズンが変わるため一概には言えないが、大型狙いなら12月から5月がおすすめ。数釣りを狙う場合は、真夏をのぞき通年楽しめる。夏場はやや深め、冬場は水温が下がるため浅場の釣りも期待できる。

スロージギングの普及により大型魚のヒット率も上がっているが比例してラインブレイク数も増え、残念ながら枯渇してしまった大型根魚のポイントも数多い、という。

以前はPE2号にリーダー35lb、3オンス程度のスロー用ロッド、使用ジグは250g前後が定番タックルだったが、現在は、「獲れる仕様」をコンセプトに、PE3号以上、リーダー50lb以上、4オンス指定以上のロッド、使用ジグも400g以上で望むアングラーが増えている。

ヘビーウエイトのジグを使うことで、直下のポイントに入る確率がアップ。二枚潮の影響を軽減するなどのメリットも多いため、今後も有効な手段として、船長も勧めている状況にある。

▲レギュラーサイズは4~5kgのヒレナガカンパチが多い。入れ食いとなることも珍しくはないが、このサイズに照準を合わせていると痛い目にあうのも確かだ。

ソフトなファイトで大型魚をキャッチする

ジギングゲームでは曽根についた魚を狙う場合が多いので、広範囲をジャークするよりも、ボトムから10m程度を丹念に探るパターンの方が結果に繋がりやすい。必然的にフォールアクションでヒットする確率が高いことも意味しており、これをいかに魅惑的に演出できるかが、釣果を分ける決め手となっている。

やり取りについては、スロージギングを前提にした場合、強引なポンピングは禁物だ。かえって魚を怒らせてしまい走られてしまう場合が多い、と宮平船長。ハンドドラグも活用しつつ【止める】⇒【横を向かせる】⇒【浮かせる】の順での、丁寧なファイトを勧めている。

上記をワンセットとしてセカンドラン、サードランまでうまくかわせば、大型サイズであっても意外なほど大人しく上げることが可能という。事実、過去に大型をランディングしたアングラーの多くが、驚くほど静かなやりとりで結果を残している、という。

「釣りの世界ではよく『ファイト』と言う言葉で表現しますが、実は『連れてくる』と言う表現が一番イメージに近いと思います」と宮平船長。自身もスロージギングフリークだけに、船長&アングラー、両面からのみての総合的なアドバイスはとても実戦的だ。

また、「むるぶし」では離島泊での遠征釣行を勧めている。離島泊の場合、島をベースにするのでポイントまで数分から数十分で到着が可能。効率のよい釣りを展開できるからだ。加えて、夕マヅメ、朝マヅメも楽しめる。ヒット率も上がり、結果、大型魚と出会える確率もアップする。

▲船長おすすめは離島泊プラン。時間が効率的に使えるし、朝夕マヅメも楽しめる。

▲「むるぶし」の宮平俊彦船長は自身もどっぷりスローの釣りにハマり中。それだけに、アドバイスも的確で頼りになる。

【この記事は2017年2月現在の情報です】

沖縄本島&離島のスロージギングゲーム!【後編】はこちら>>>

カンパチにハマダイも! 沖縄本島&離島のスロージギングゲーム【後編】

カンパチにハマダイも! 沖縄本島&離島のスロージギングゲーム【後編】

2021年08月08日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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