特大イサキも登場! 北九州・響灘のスーパーライトジギング【後編】
SALT WORLD 編集部
- 2021年08月25日
船長から「状況はかなり悪い…」というひと言が出るほど、最悪の状況でスタートした今回の北九州イサキジギング。ところが! 釣果は特大イサキが登場するほどの大盛況!! 前半ではビート代表の大貝さんの攻略法を紹介したが、後編では、モンスターイサキを釣り上げたスミス・中村豪さんの攻略法を紹介する。
イサキにこだわり続け見事手にしたモンスター
後編は、今回のヒーロー中村豪さん。二日間イサキにこだわって狙い続け、そしてついに釣り上げたイサキは、なんと44cm、1.35kgというモンスターサイズである。
「私としての本釣行の本命はイサキだったので、表層から中層にかけてを中心に、他の魚がヒットしなくてもいいという覚悟で狙っていました。ただ、今回はテレビや本誌の取材も兼ねていたので、それでは万が一イサキの状況が悪かったときに魚がまったくないということにもなりかねません。そこで、同行のそらなさゆりさんにはボトムを中心に狙ってもらいました」
▲ボトムを攻めればアコウ(キジハタ)がよくヒットする。しかも、ほとんどが良型。響灘は本当に豊かな海だ。
これがイサキ狙いの怖さだ、と中村さんは言う。中村さんの言葉にもあるように、イサキは表層から中層でヒットして来ることが多いので、ボトム付近も狙ってしまうと、イサキが釣れるタイミングを逃しかねない。逆にイサキばかりを攻め過ぎてしまうと、釣果がなくなってしまう可能性もある。
実際、そらなさんの釣果は、アコウ(キジハタ)やシーバスなど、ボトム付近でよくヒットする魚が多かった。
▲中層から表層のイサキ狙いの中村さんに対して、ボトムをメインで狙っていたそらなさゆりさんを、強烈なアタリが襲った。
▲上がって来たのは、見事な体型で美しい大型シーバス。ジグは「メタルフォーカス」。青物かと思うほどよく引いた。
大物イサキ狙いの中村さんのジグはこれ!
ちなみに、今回は中村さんはイサキにこだわって狙うということで、ジグはウォブリンをメインで使用。ウエイトは45gを軸に、30gも使った。
▲スミス・中村豪さんのタックル。ロッドはスミス・オフショアスティックHSJシリーズ。本文中の大貝さんの使い分け同様に、中村さんも状況によって硬さを使い分ける。それゆえ、硬い順にL、2L、3Lのラインナップがあり、ベイトタックルも持参する。
▲中村さんが2年の歳月をかけて完成させた、がまかつのスーパーライトジギング用フック。形状と強度にコダワリがある。
▲今回中村さんはイサキをメインターゲットにしていたということで、ジグはウォブリンを中心に使用。50gを廃止し、新たに45gと60gを設定。その45gが今回大活躍だった(上はTGスロー)。
▲海の状況は常に変わる。様々な状況に的確に対応できるよう、多くの種類とウエイト、そしてカラーを持参する中村さん。上はスミスの「メタルフォーカス」、下は同じくスミスの「TGチビマサムネ」。
「私がイサキにこだわっていたので、花島船長もそれを分かっていたのでしょう。鳥山でふと船長と目が合ったんです。すると船長はジェスチャーで上! 上! とやったんです」
そこで中村さんは、ウォブリン45gを船が進む方向にフルキャスト。着水後すぐにアクションを開始し、まるでジグが階段を降りていくかのようなジグザグ軌道でアクションさせた。これが見事的中だった。
▲「これは間違いなくイサキだよ!」。海面からジグを階段的に落としていくという攻め方でヒットさせた。船長とアングラーの息がピッタリと合った瞬間だった。
「スーパーライトジギングはいろんな魚が釣れることも大きな魅力ですから、そういった意味では中層からボトムにかけてもきっちりと攻めればもっと楽しめたのかもしれません。ただ、今回はあくまでもイサキにこだわりましたので、本当に我慢の釣りになってしまいましたが、結果的にタイミングを逃さず、もの凄く価値のある一匹に出会えました」
駆け足での紹介となってしまったが、大貝さんも中村さんも常に何かを考え、釣るべくして釣っていたのだった。
【この記事は2021年7月現在の情報です】
北九州・響灘のスーパーライトジギング【前編】はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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