ターゲットはキハダ&カツオ! 相模湾ジギングチャレンジ【前編】
SALT WORLD 編集部
- 2021年09月24日
本誌が発売された7月中旬、相模湾では例年通りであればキハダやカツオの姿があちこちで見え始めているはずである。昨年秋口、VARIVASではキャスティングでのアプローチが定着している相模湾キハダをジギングでチャレンジしたが、ヒットは得たもののキャッチまでは至らなかった。そこで今年は、シーズンの開幕に合わせてラインテストも兼ねて釣行を計画。その模様を前後編でお届けする。
定着させられるか? 一年を通してトライ
相模湾のキハダゲームは、キャスティングでのアプローチと、コマセ船と同船によるエビングで攻めるというのがメインとなる。しかし、相模湾の外側、特に八丈島や御蔵島海域では、キハダはジギングでのターゲットとして存在する。また、近年は三重県、和歌山方面のキハダゲームがブームだが、キャスティングが主体ながらも、トンジギ(ビンナガマグロ)の流行からの流れもあってか、ジギングでのキハダへのアプローチも注目され、さらに結果も出ている。
であれば、相模湾もジギングスタイルで釣果を得られる作法を見出し、そして定着させることはできないか? 結果をコンスタントに出せるようになれば、そのやり方に理解を示した乗合船なども生まれるかもしれない。そんな考えのもと、昨年からモーリスのスタッフ、そしてテスターの横島敏弘さんは挑戦を始めたのである。
▲ジギングで各地でその可能性を追求し続けるモーリステスターの横島敏弘さん。相模湾でもジグキハダが形になるのではないかという考えのもとトライ。
なぜあえてジギングなのか?
それはキャスティングゲームに比べ初心者も入りやすいという考え。オフショアアングラーの中には、キャスティングは苦手というアングラーもいるし、初心者がいざやってみようとなっても、まずは投げる技術を身に付けなくてはならない。また、キハダやシイラ、カツオといったキャスティングゲームは、「我先に投げる」といった雰囲気が苦手という人もいるだろう。しかしジギングであれば、しゃくって巻くタイミングさえ身に付ければ成り立つ。初心者でも見様見真似で挑戦できるだろう。
そんなことで、昨年の秋、シーズンの終盤にチャレンジ。この時は、モーリスのスタッフに2発のヒットがあったが、フックアウトにより惜しくもキハダを手にすることができなかった。その釣行で港に帰った後、「コマセに慣れていないピュアな個体狙いなら、もっと可能性が広がるのでは?」という話が出た。そこで、シーズンの開幕を予測し、船を手配して、今回の6月中旬の釣行となったのである。
しかし当日、まだ湾内のシーズンの開幕は伝わってきていなかった。あとは当日、運よくキハダが入ってきているかだ。
▲相模湾キハダキャスティングゲームで人気、実績ともにある長井新宿港の鈴清丸が、今回の挑戦に付き合ってくれた。操船は四代目の鈴木繁和船長。写真は5代目の若船長。凄腕船長を親、祖父に持つ期待の星だ。
「キハダは利島周辺にいますが、湾内はまだどうか分かりませんね。探してみましょう」
船長は、この日まで相模湾の南、利島周辺でキハダ、カツオ漁をしており、それこそ沢山の漁獲を得たという。ただ遊漁では行くことができない。しかし相模湾の東側から黒潮の分流が差してはきている。その潮に乗って、第一陣が湾内に入ってきていることを期待し出船。
【この記事は2021年7月現在の情報です】
ターゲットはキハダ&カツオ! 相模湾ジギングチャレンジ【後編】はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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