激戦度世界一の相模湾キハダを狙え! 乗合ルアー船船長の実践アドバイス【後編】
SALT WORLD 編集部
- 2021年11月11日
ここでは、前編に引き続き、キハダやカツオ釣りの激戦区、相模湾で大物をゲットするためのテクニックを神奈川・大磯港を拠点とするルアー船「邦丸」の味澤清二郎船長がアドバイスする。
激戦度世界一の相模湾キハダを狙え! 乗合ルアー船船長の実践アドバイス【前編】はこちら>>>
鳥の動きを観察し、船長のアドバイスを聞こう
「釣る人は、鳥の動きをよく見ています」と味澤船長が言うだけあって、キハダゲームでは、鳥がいろんなことを教えてくれる。だから、釣る人にキハダを探す移動中に寝ている人はいない。
「キハダがイワシを持ち上げてハミになっているとか、ナブラになっていなくても下にキハダがいるとか。そいうことが分かるようになれば、これから船長がやろうとしていることが分かります。ナブラ撃ちなのか、誘い出しなのか、です。そうすれば、どういうルアーを使えばいいのかが分かります。さらには、そろそろキャストの合図が出るぞ、などと、キャストの準備、そして心の準備もできます。すべてが繋がっていくんです」
ただ、初心者にいきなり鳥を見てこれから何をするのか判断しろ、と言われても無理な話だ。だが、安心していただきたい。船長はちゃんとアドバイスしてくれる。
「何度か乗船してくださって状況などが分かっている人は自分でどんなルアーがいいのかなど判断してくださる人も多いですが、慣れていない人はなかなか難しいと思います。そこで、アドバイスできるときはできるだけするようにしています」
たとえば、遠くから鳥を見ていてエサを持ち上げている感じなので、「シンキングのほうがよさそうですよ」といった具合だ。また、誘い出しについても、慣れない人はどこにキハダの群れが泳いでいるのか分かりづらい。
味澤船長は、キャストする位置についてもアドバイスしてくれる。
「基本は群れの進行方向で、鳥がいればそれを見ていれば分かることも多いのですが、やはり初心者の方はそれが分からないことが多いです」
ちなみに誘い出しの時は、「◯時の方向、◯メートル!」といったように教えてくれる。
ただ、である。「アドバイスはしますが、鳥を見ていないとすべてが結びつかないんです。次に繋がりません」キハダを釣りたいのであれば、船上で寝ているヒマはない。
そしてもうひとつ。味澤船長は、もし釣りたいのであれば、できれば船長のアドバイスを聞いていただきたい、と言う。
「お客さんの中にはどうしてもこのルアーで釣りたいという人もいるようで、そういう人には最初はアドバイスさせていただきますが、最近は色々とありますので、それ以上はしないようにしています。せっかく来て頂いているので本当は釣っていただきたいのですが、それで釣れないのであれば、仕方ないと思っています」
そのルアーで釣りたいのか、魚を釣りたいのか。魚を釣りたいのであれば、コダワリは捨て、船長のアドバイスを聞く。これも最初の一尾への近道である。船長は毎日のように海に出て、誰よりも海を見ている。
最後は、味澤船長からのお願いだ。
「釣りは楽しいものです。とにかく怪我のないように、一日を楽しみましょう。怪我はした方もさせた方も嫌な気分になります。フックは必ずバーブレス。キャストの際は必ず後方を確認してください」
ルールとマナーを守って、みんなで安全に楽しもう!
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まとめ/滝 徹也
取材協力/邦丸
TEL 0463-61-4845
https://kunimaru-oiso.amebaownd.com/
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PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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