水深300~500mを攻めた! 沖縄本島慶良間周辺のディープゲーム【後編】
SALT WORLD 編集部
- 2021年11月18日
深場の魚を探るゲームには、深場ならではの魅力がある。アクセスが良く、大型高級魚も狙える魅力いっぱいのフィールド、沖縄本島慶良間周辺でのディープゲームの模様を前編に引き続きレポートする。
水深300~500mを攻めた! 沖縄本島慶良間周辺のディープゲーム【前編】はこちら>>>
深場の釣りの魅力は海中をより想像すること
「底から30mほど反応がありますので、その範囲を探ってみてください」
潮はほどよく流れている。ジグのボトム着底後、素早く多めに巻き上げて糸ふけを取り、再度落とし、そしてアクションを入れていく。
深場の釣りは、伸びの少ないラインを使用することが絶対条件。通常のPEラインは編み込みの撓みで伸びが大きい。ちなみに今回、横島さんを含めメンバーが使用していたのは、バリバス・アバニジギング スーパーコンダクターPE Ls4。伸度が4%台の低伸度モデルであり、1200mが受注生産だが発売されており、深場の釣りに最適なのである。
最初のポイントでは、アタリが無かった。そこで流しを替え、再度投入。さらに深場を攻める。水深はMAX490mとなった。そしてここで胴の間の久保さんが、ボトムから10mほどでアタリを捉えた。引きはそれなりにある。良型のアカマチか? それともクロムツか? クロムツは10㎏クラスの良型も上がると船長は言う。
ヒットした場所からランディングまでは、480m巻かなくてはならない。長い道のりだが、その間、「本命じゃない? いや○○じゃない! 早く上げないと途中でサメにやられちゃうよ!」などと船上は盛り上がる。
テンションを緩めずにひたすら巻き取り、水面下にシルエットが浮かび上がった。黒っぽいことから、一瞬クロムツと思った魚は、エチオピアであった。本命ではないが、その引きを楽しませてもらった。
そして続いて、隣の釣り座の石井さんにもヒット! ボトムから15mほどでヒットした魚はエチオピア。群れでいるのだ。
この魚の撮影をしていると、今度はトモの田さんにヒット。今回、電動リールを持ち込み参戦した田さん。アクション時こそ手動だが、ヒット後の巻き上げ、ジグの回収は電動の力を借りる作戦だ。こちらも皆はエチオピアと思って見守っていたが、上がってきたのは、なんとクロムツ。ジャンボサイズではないが、本命の一つを釣り上げ、船上が沸き立った。
ここで横島さんに深場のジギングの魅力について聞いてみた。
「深場の釣りは、ジグ選びやハリのセレクトで思っている以上に釣果が偏ります。深場でジグをどう動かすか? 姿勢はどうなのか?とイメージして動かすことが大切であり面白さです」
ちなみにアカマチについて、どんな状況が良いのかと聞いたところ、今までの経験から反応が底べったりよりも、立ち上がっている時のほうがジグに喰いが良いという。
その後、この日はエチオピアを皆が追加しつつ、良型のナンヨウキンメをキャッチ。本命ではないが嬉しい魚だ。そしてナンヨウキンメでも、水面にシルエットを出した時は、その赤い魚体から本命アカマチか? と船上は賑わいをみせた。
アカマチジギングの更なるエリア開拓と追求
翌日、風により出船は中止となった。そして最終日、早めに出船し勝負することとなった。しかし南風が予想よりも落ちつかず、本命ポイントの南へ行くのは諦めることとなり、渡名喜島方面を攻めることとに。
そして船長は、アカマチの実績のあるポイント、反応のあるポイントを丁寧に流してくれたのだが、目立った釣果はなく、今回はアカマチを手にすることなく終了となってしまった。 昨年の釣果からも分かるように、アカマチの良型はこの海域に確実にいる。
今回は、ジグで釣るには何か合わなかったのだろう。そんなことを解明することも含めて、これから横島さんのアカマチ(オナガ)追求は続いていくはずだ。
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写真と文/本誌編集部
取材協力/KIYOEIⅢ( 那覇北マリーナ・内根原 均船長)
TEL 090-3792-7739
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PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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