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【鈴木文雄】五島列島・嵯峨ノ島のヒラマサキャスティング(後編)

究極のゲームフィッシングのひとつ「ジャイアントトレバリー=GT」を、長年狙い続け、多くの記録的サイズをキャッチしてきた実績を持つGTフィッシングのパイオニアのひとり鈴木文雄氏。本誌ソルトワールドで連載してきた釣行記「海道釣紀」の中で鈴木氏が五島列島に赴いた際の記録を前後編でお送りする。

【この記事は2020年11月現在の情報です】
【鈴木文雄】五島列島・嵯峨ノ島のヒラマサキャスティング(前編)はこちら>>>

【鈴木文雄】五島列島・嵯峨ノ島のヒラマサキャスティング(前編)

【鈴木文雄】五島列島・嵯峨ノ島のヒラマサキャスティング(前編)

2021年11月22日

嵯峨水道のヒラマサ

ボート前方100ⅿに海面が渦を巻いてよれている。海底に岩根があるようだ。渦が射程距離に入るのを少し待ってフルキャスト!6号のアバニGTSMPは射光に輝き、青空に奇麗な弾道を描いた。飛距離も100ⅿ近く出ているようだ。
 
⊿FB-90サイドミラーが着水すると同時にリールを素早く巻いて、一瞬スプラッシュを上げさせたが反応がない。ルアーを巻き取って渦の側面に投げた。少しバシャバシャさせスティックベイトを止めた。垂直に浮かせ、ちょっと待ってダイビングジャークさせリールを3巻きしてまた止める。
 
⊿FB-90サイドミラーを2〜3秒間ほど浮かせ身体をバイトに備え、ロッド先を下方にジャークしスティックベイトを潜らせ泳がせた。瑠璃紺の渦の深みがきらりと光ったような気がした瞬間、⊿FB-90サイドミラーは飛び散る水飛沫の中に消えた。ヒラマサである。
 
魚はルアーを外そうと頭を振ってもがいて一瞬止まった。その間ぼくはリールを巻きながらフッキングを確実なものにしたが、リールのクリック音が響いた。ヒラマサが走り出したのである。

「水深30ⅿ」。渋田船長の適切なアナウンスが頼もしい。手のひらでリールスプールをジワリと抑え込むと、ヒラマサのスピードも落ちて止まった。3ピースヒラマサGT用ロッドのGALOIS -MASSA853Tは奇麗なベントカーブで曲がっている。ゆっくりポンピングしながらヒラマサのファイトを楽しんだ。
 
ヒラマサは海面で大暴れしたが、2分後、渋田船長が見事なネットさばきでランディングしてくれた。良型の美しいヒラマサだった。

▲⊿FB-90SideMirrorを咥えた大魚は走り出したが、手のひらでリールスプールをジワリと抑え込んでヒラマサの動きを止め、ゆっくりポンピングしながらファイトを楽しむ。3ピースヒラマサGT用ロッドのGALOIS-MASSA853Tは奇麗なベントカーブで曲がっている。

福江島半泊海岸のフエダイ

福江市内から30分走り、林道に入って曲がりくねった狭い山道を20分ほど走ると、ようやく半泊(はんとまり)の海岸に出た。半泊は小さくて質素な教会を中心に、数軒の家が取り囲んでいる半農半漁の集落だ。今は廃校の小学校も無人だがきちっと整備されているようで、ここで暮らす人々の信仰心のようなものをうかがわせる。
 
海岸の道は漁港入り口で途切れていた。エギングでは有名なポイントらしく漁港を守る防波堤の上は、イカ墨の跡が点々とある。ロッドは6.0フィート4ピースのNAPOLEON604TにリールはヴァンキッシュC2000SHG、ラインはアバニFINESSE X8の0.4号に、比重の重いHARDTOPフロロカーボン0.8号を2ⅿ付けた。ルアーはアジング用ジグヘッド2g+ワームだ。
 
人気のない漁港に船だけが揺れる。船は大風に備えて多くのロープで結ばれていた。山々の陰にある半泊は風が巻き込んでいるらしく、風向きは一定方向ではない。大小の漁船や遊漁船が並んでいるその間に、小魚の群れが漂っていた。
 
コンクリート段の端に立ち船に並行してキャスト。蜘蛛の糸のようなラインは港の中央に向かって伸びたが、突然吹いた横風で流された。ジグヘッドは15ⅿぐらいのところに落ちた。水深は4ⅿぐらいと思い、ゆっくりと5つ数え少しリールを巻いた。
 
海底に着いた気配がないのでカウントダウンを3秒。今度は海底の石に擦れたような感触を覚えたので、デッドスローでリールを巻く。
 
グイ!とアタリがあったが、本アタリを待った。2秒後グググィ!ときて、小さく合わせてロッドを立てた。ドラグが逆転し、PE0.4号の面白さに感じ入った。
 
4ピースのパックロッドを忍ばせて、北海道や伊豆半島をよく旅する。ヒラマサ狙いで出港できなくとも、これはこれで楽しいのだ。〝釣りは小魚にはじまり小魚に終わる〞と思う。半泊の海岸で何匹か立て続けに釣れ出すと、ぼくは少年時代のような笑顔になったに違いない。

▲グイ!とアタリがあり、その2秒後、グググィ!という本アタリで小さく合わせた。ドラグが逆転しPE0.4号の面白さに感じ入った。

▲タックルは6.0ft、4ピースのNAPOLEON604TにヴァンキッシュC2000SHG。ラインはアバニFINESSE X8-0.4号+比重の重いHARDTOPフロロカーボン0.8号を2m付けた。

▲福江島戸岐の港で同行の小原さんが釣ったカサゴ。下は半泊海岸で渋田船長が釣ったアオリイカ。ロッドは7.2ft、3ピースのREDPERCH723Ti・T。

Tackle

ロッド/ GALOIS-MASSA853T
リール/ STELLASW14000XG
ライン/ avaniGTsmp6号 SuperStealth130lb
ルアー/⊿FB-90SideMirror 

【この記事は2020年11月現在の情報です】
【鈴木文雄】五島列島・嵯峨ノ島のヒラマサキャスティング(前編)はこちら>>>

【鈴木文雄】五島列島・嵯峨ノ島のヒラマサキャスティング(前編)

【鈴木文雄】五島列島・嵯峨ノ島のヒラマサキャスティング(前編)

2021年11月22日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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