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北村秀行が解説! 好敵手ブリの行動理論【Part 3】

魚はそれぞれに生態、性格が異なる。そしてその魚を知ることで、攻略の幅が広がる。常に魚のことを研究し、得た知識を基にして何がベストかを考え長きにわたり様々な魚と対峙してきた、ジギングの超エキスパート・北村秀行氏。そんな北村氏にブリについて書き綴ってもらい、全3回に渡って紹介。今回は【Part 3】をお届けする。

青ブリと黄ブリとブリのあれこれ

ブリには「青ブリ」と「黄ブリ」の2タイプがいて、「青ブリ」はベイトに付いて捕食回遊し、尾鰭が小さく太っているが、引きはさほどではない。

「黄ブリ」は瀬や根周りを回遊し、体高があり、尾鰭も大きく、引きも強く、ヒラマサと間違えるほど、黄色帯が目立つ。

黄ブリも潮温の低下に伴い味が良くなる。青ブリほど脂質が多くなく、品があり、どぎつく感じない脂質だ。ほとんどが1本釣りで捕獲されるので数は獲れない。

ブリは完全養殖に成功しているが、人工の種苗は単価が高く、病気に弱いため、天然種苗のモジャコを捕獲して畜養殖している。稚魚のモジャコの捕獲時期は決められ、各県に総量規制がある。九州方面は4月頃から始まり、関東海域、伊豆、相模湾では梅雨明け頃まで続く。仔稚魚は流藻に付く性格があり「モジャコ(藻雑魚)」と呼ばれる。

▲モジャコ漁の様子。モジャコを捕獲し、畜養殖する。

通常、稚魚を捕獲すれば親魚が減るのが当たり前だが、なぜだか増加傾向で、生息海域の拡大もしている。

相模湾のブリは日本海の寒ブリと違い、産卵期が5〜7月と遅く、旨みが出るのは産卵前の3~4月である。寒ブリのイメージが強いので、春の終わりのブリは魚価も安い。そのため漁師も気合が入らないのか、定置網以外の漁獲は少ない。昔は、相模湾西側はブリの回遊のルートになっており、定置網に入るブリの漁獲量が多くあったが、海岸線に有料道路を開通させると極端に量が減ってしまった。夜間、車のヘッドライトが移動しながら海面を照らすので、警戒して沿岸に寄らなくなったのだろう。それほど警戒心が強い。

ブリの寄生虫

不思議なのは産卵が終わる時期の4月頃から、ブリの体内にブリ糸状虫が寄生し、筋肉内に黄色い隔壁の空洞ができるというものだ。

この穴はブリ糸状虫の雌が寄生した痕で、潮温が20度に上昇する頃、ブリの体外に出る。雌雄同体で雄虫と雌虫に分かれ、雌虫は体腔内を移動しながら一年がかりで成熟し、寄生特定部でとぐろを巻き、雄虫と交接し、精子を受け渡すと雄虫は死んでしまう。そして冬季、アミやオキアミ類が産卵で浮上する頃、雌虫は幼生を産出するために体外に脱出し、胎生で幼生を産出するのだ。

▲ブリ糸条虫。人間に害は無いが、不気味な寄生虫だ。アミやオキアミ類に寄生し、それを捕食した魚が最終宿主になる。

幼生はカイアシ類(中間宿主)に寄生し、それを捕食するアミやオキアミ類が寄生され、それを食べる魚が最終宿主となる

黒潮流域にはアミやオキアミが少ないので、ブリ糸状虫に寄生されたブリも少ない。人に寄生はしないが、美味しい刺身を期待して、三枚にした時、とぐろを巻いて、動いたら叫び声が出そうだ。

上は、12月に上越沖でキャッチした10kgブリ。まずは10kgが目標。もちろんそれ以上も釣りたい。下は1999年1月に南紀白浜沖でキャッチした寒ブリ17.1㎏。当時、オフショアルアーフィッシング界でニュースになった。

【この記事は2019年10月現在の情報です】

北村秀行が解説! 好敵手ブリの行動理論【Part 1】はこちら>>>

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2021年12月08日

北村秀行が解説! 好敵手ブリの行動理論【Part 2】はこちら>>>

北村秀行が解説! 好敵手ブリの行動理論【Part 2】

北村秀行が解説! 好敵手ブリの行動理論【Part 2】

2021年12月08日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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