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ジグオンリーでキハダを狙う!相模湾キハダジギングチャレンジ

今や初夏から秋にかけての相模湾は、キハダキャスティングで盛り上がっているのは、本誌読者の多くの人が知っていることだろう。しかし、キャスティングが苦手、その雰囲気が苦手という人もいる。
であれば、ジグだけで狙い、コンスタントに釣果が出ないものか?そんな挑戦を、今回、VARIVASのメンバーとともに行った。

ジグオンリーでの可能性を求めて

相模湾のキハダゲームは、今や初夏から秋までの釣りとして盛り上がることは広く知られているが、キャスティングでの釣りが苦手であったり、ナブラなどに向けて我先にルアーを投げるスタイルとなることから、時に素早い動きが必要となり、そんなスタイルを好まないというアングラーもいることだろう。
 
そこでジギングで狙ったらどうなのか? これまで、コマセ船のミヨシで、カツオとともにジグでキハダを狙ったことがある人は多くいるが、ルアー船を仕立てて、キハダだけをジグのみでじっくりと探った人は、そう多くはない。
 
ただ、コマセ船のミヨシでジグにキハダが当たることは度々ある。であれば、キハダジギングオンリーで出船し、反応の頭に船を当て、テンポよく探っていけば、もっと掛かる可能性はあるのではないか。そしてもしかしたらヒットのパターンが見えてくるかもしれない。
 
そんな話を、今年の夏前にバリバススタッフ、そしてバリバステスターのジギングをメインに担当する横島敏弘さんとともに盛り上がったのだ。

船長からの提案 当日の探り方

「それこそ相模湾でキハダが流行り始めた頃、かなり前に竜海丸の船長から、『ジギングで狙えれば、もっとキャッチ率が高そうだから、やってみたいよね』という話がありました。ただそうは言っても、竜海丸は人気船だから予約が取れない。今年も10月なら空いているよ! ということで、今回の実釣に繋がりました」(横島)

▲お世話になったのは、キハダゲームで人気の竜海丸。船長の鈴木直樹さんと横島さんは、相模湾でキハダゲームが始まるずっと前からの知り合い。いろいろと意見を交わして対策を練った。
 
取材は、10月の中旬に2日間をかけて実行となった。ただ、今年に限って言えば、キハダが例年に比べ少ない。ベイトのイワシも少ない。コマセ船では、ポツリポツリと釣果は出ているものの、例年と比べると釣果は少ない。ただ小田原沖でコマセ船で大型が上がっている時期に突入している。もし、それが獲れたら、かなりのニュースになるだろう。

「結果が出たら面白いよね。こちらとしても出船の選択肢のひとつになるし、まずは挑戦してみることだよね」(船長)
 
今回は、バリバスでの動画撮影も同時に行う。釣りメンバーは、横島さん、バリバススタッフの斎藤憲生さん、新井恵愛さん、そして記者の4名。「誰かが1本獲れれば良い!」という思いだった。

 
出船後、船長は小田原方面に向かいつつ、途中の反応も探していく。そして相模湾の中央付近でカツオのナブラに遭遇。もしかしたら下にキハダが付いているかと、早速ジグを沈めていく。メンバーはそれぞれ、スピニングリールによるワンピッチジャークのスタイル、ジグのフォールでのアピールを意識したスロージギングのスタイルで探っていく感じだ。
 
結局、ここではアタリを得られず、小田原のコマセ船団に向かうことに。ただ、ここでもよりヒット率を高めるために、船長は船団から少し離れた位置での反応を探していく。反応があれば、反応の先に船を回し、200ℊ前後のジグを、群れが移動しないうちに素早く指示ダナまで沈めて探っていくのだ。

▲船長の合図で、すぐに指示ダナへジグを沈め、ひたすらしゃくっていく。探り方は、スピニング、ベイト、速いアクション、遅いアクション、フォールを主体にしたスローと、いろいろと試していく。

ジグのみでやってみて見えてきたもの

「反応はすごく出ている!」と船長からは度々アナウンスが入る。だが簡単には喰わない。コマセだけに付いているためだろう。ここにイワシもいれば、まだ可能性は上がるはずだ。

▲横島さんのジグに何かが当たった。ジグにキズが入る。「正体は何だ?」

しかし、そんな中、新井さんが喰わせた。最初の引きで、すぐにキハダと分かる。新井さんは、これまでキハダを釣り上げたことがない。周りで皆からのアドバイスが飛ぶ。

 
そしてリールから出ていくラインは止まらず、しばらくして「フッ」とテンションが無くなってしまった。回収すると、リーダーがザラザラになっており、飲まれ切れされていることが分かった。だがこれで、ヒットしてくることが確信へと変わった。

 
その後、またしても新井さんが掛けた。ベイトリールを使用して、ひとしゃくりにリールハンドルを1回転半ほど回していく誘いで、次のしゃくりまでに少しだけフォールが入っている感じだ。2本も掛かったということは、この誘いが合っているのだろうか?
 
だがまたしてもテンションが無くなった。今度はフックが伸びていた。掛かりどころが悪かったのかもしれない。

▲皆が使用したジグ。スキルジグ、TWO-WAYスパイキー、HARI-NO-YAMA、ブースF SL、RUSHなど。

▲メインラインはアバニジギング10×10マックスパワーPE X8の3号を使用。素早くタナを把握する必要があるため、10色設定のラインは分かりやすい。リーダーは、50~70lbを使用。

 
結局、この後、翌日もキハダの姿は拝めなかった。しかし、キハダの少ない今年の状況で、2本のキハダが掛かったことは、次への希望が持てる結果だ。

「今年はほんとうにキハダが少ない。いいサイズのイワシを跳ね上げるような状況も、シーズンを通して少なかった。でも2匹掛かったから、来年、キハダ、そしてイワシが多ければ面白いかもしれないね」(船長)
「来年は、キハダの全盛期は混むので、シーズン初期と後半にやってみたいですね。可能性は十分感じることができました。来年、お願いします!」(横島)
 
横島さん、バリバススタッフ、そして船長の挑戦は、まだまだ続く。また、キハダだけでなく、相模湾のジギングをもっと盛り上げようという話も今回の取材時にあり、ソルトワールドではそれらも取材していく予定だ。

【この記事は2020年11月現在の情報です】

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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