ヒラマサと肩を並べる人気ターゲット 千葉・外房のブリ|Part 3
SALT WORLD 編集部
- 2021年12月19日
千葉・外房。言わずと知れた、日本を代表するヒラマサルアーゲームのフィールドだ。それゆえ、かつてはワラサやブリはヒラマサのゲスト的な扱いだった。ところが近年は、ワラサ・ブリもひとつのメインターゲットとして捉え、人気が高まっている。
ここでは、そんな外房のワラサ・ブリゲームについて、「マングローブスタジオ」の上屋敷隆さんにその概要や攻略法を聞き、全3回に渡って紹介。Part 3の今回は、ジグのウエイトについて解説する。
水深と潮速によりジグウエイトを使い分ける
上屋敷さんが使用するジグは、マングローブスタジオの「ワイプMID」。ウエイトは130g、150g、そして180gがラインナップされている。外房では船の流し方はドテラがメインとなるため、上屋敷さんは水深と潮の強弱によってウエイトを使い分ける。
▲上屋敷さんが外房のジギングで使用する「ワイプMID」。ウエイトは130g、150g、180gの3種類がラインナップ。外房エリアのベイトサイズに合わせるために、シルエットはできるだけ変えずに、ウエイトだけを変化させているコダワリの仕様だ。
まずは水深10~30mのケース。
「水深が浅いので、キャストして広範囲に斜め引きで狙います。潮が緩い場合はジグは130gで、潮が速いケースでは、流れに負けないよう150gを使います」
▲根周りで狙って獲ったヒラマサ。ジグは「ワイプMID 150g」だ。
水深が30~50mの場合は、
「潮が緩いときはべベルポジションからバーチカルに近づくため、フォール速度がちょうどよい150gを使用します。潮が速いケースでは、ジグが流されてバーチカルからべベルポジションとなり、2~3回のボトムタッチで100m以上ラインが出されます。したがって、黙って180gを使用します」
水深が50~70mのケースでは、問答無用で180gを使用。潮がより速くなれば200g以上の必要性も出てくるという。
▲このときの取材では多くのアングラーが「ワイプMID」でワラサをキャッチした。田中龍季君(当時中学生)は慣れた手つきで周囲の大人を圧倒した。
最後は釣り方のワンポイントアドバイスだ。
「ベベルポジションではフォール中は必ずサミングし、しっかりとボトムを取ることが重要です。サミングが不完全だと他人とのオマツリを誘発し、根掛かりの原因にもなります。ラインマーキングを目印にして、船長から案内されるタナを意識してストライクゾーンを効率よく探ることが大切です」
▲ワラサはヒットゾーンを把握して「巻き速度」「しゃくり幅」「リズム」を合わせないと食ってこないことがある。釣れている人のロッドの動きを観察したり、ジグカラーを真似したりするとよい。
外房のルアー船は乗船システムがしっかりと整っており、レンタルタックルを完備しているところがほとんど。初心者が気軽にチャレンジできる環境が整っている。まずは難しく考えず、足を運んでみていただきたい。
【この記事は2019年10月現在の情報です】
ヒラマサと肩を並べる人気ターゲット 千葉・外房のブリ|Part 1はこちら>>>
ヒラマサと肩を並べる人気ターゲット 千葉・外房のブリ|Part 2はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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