ジギングで狙うブリ&ワラサ 茨城県鹿島・波崎沖を栗山佳尚が解説! |Part 1
SALT WORLD 編集部
- 2021年12月20日
北からの親潮と南からの黒潮がぶつかる海域であり、それにより豊かな海域を形成している、鹿島、波崎の南茨城エリア。ワラサ、ブリが狙える、人気のジギングエリアだ。
そこで、この地をホームグランドにし、鹿島にて過去に船長の経験もある栗山佳尚さんに、この海域のシーズンごとの魚の動きとその攻略法をまとめてもらった。全4回で紹介する。
南茨城エリアの特徴と青物シーズン
鹿島から波崎まではサーフ、遠浅の砂浜が続き、沖へと広がるフィールドの海底は砂地、砂利、岩盤系である。北側(鹿島)には那珂川、南側(波崎)は利根川という一級河川が流入し、北側からは寒流の親潮、南からは暖流の黒潮が流れてこの地で合流する。そんな海域のため、それぞれの潮流の強さ、特に黒潮の接岸の状態によってその時の状況、釣果は大きく左右されるエリアでもあるが、南下する魚群と北上する魚群を攻められるジギングのスポットとしては魅力あるフィールドである。
▲関東のアングラーに人気の地である、茨城県南部の波崎、鹿島エリア。ダイワのテスターである栗山氏は、この地がホームグランド。ブリ、ワラサ、状況によりヒラマサを狙いの釣行を繰り返す。
今回、ブリ族に加え、もうひとつ人気の魚・ヒラマサの動きも同時に解説したい。なぜならこの地の青物狙いは、ヒラマサも同時に狙うことが多いからだ。
回遊の時期は、その年により変化が大きく、二つの潮流の影響を受けるために、その勢力でワラサ、ブリと釣れるサイズや、ヒラマサの割合も左右される。ちなみにヒラマサの割合が多い年ほど、ポイントへのベイトフィッシュの定着が多い。
鹿島海域はどちらかといえば親潮の影響が強い。春の開幕は、春先にカレイの好釣果が長く続いている等、冷たい潮を好む魚の釣果を参考にして、青物の試し釣りをし、釣果が出た時期から各船宿はジギング船の看板を上げる。最近の状況としては、春のワラサ、夏のヒラマサ、秋時期は複合で狙う感じだ。
▲栗山氏は、波崎は征海丸が常連。鹿島は、青物狙いの船も多く、多くのアングラーが訪れる。
ジギングポイントの状況
狙う水深は20~80m。以前は30~40mが中心であったが、ジギングの広がりに伴いそれを釣り物として営業する船宿も増え、また釣り船に搭載する魚探やソナーなどの性能の向上とアングラーの探求心で、ポイントエリアが広がってきた。
Part 2からはさらに具体的に、船長をしていた経験(船長的視点)と、アングラーとしての視点を合わせて解説していきたい。
【この記事は2019年10月現在の情報です】
ジギングで狙うブリ&ワラサ 茨城県鹿島・波崎沖を栗山佳尚が解説! |Part 2はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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