ジギングで狙うブリ&ワラサ 茨城県鹿島・波崎沖を栗山佳尚が解説! |Part 4
SALT WORLD 編集部
- 2021年12月21日
北からの親潮と南からの黒潮がぶつかる海域であり、それにより豊かな海域を形成している、鹿島、波崎の南茨城エリア。ワラサ、ブリが狙える、人気のジギングエリアだ。
そこで、この地をホームグランドにし、鹿島にて過去に船長の経験もある栗山佳尚さんに、この海域のシーズンごとの魚の動きとその攻略法をまとめてもらった。全4回で紹介する。Part 4では、使用しているタックルについて詳しく解説。
メインタックルはスピニング
私はこの鹿島、波崎海域では、メインタックルはスピニングを使用し、リールはハイギヤタイプを使用することが多い。それは前述したように着底したジグの立ち上がりを速くするためで、コウナゴがベイトになっているときは効果絶大だからだ。
着底後、とにかく速く巻く。これを私はリーリングジャークと呼んでいるのだが、この釣法はあるできごとから生まれた。
▲栗山氏は、ラインは1.5号、2号。このクラスでも強度があり、ここぞという場面でドラグを使いつつ強引な止めができる、ソルティガ12ブレイドを使用。大型回遊時は3号を使用。リーダーは、ナイロン・フロロカーボンともに40lb、50lb。長さはフロロカーボンなら3m程度、ナイロンは2m(キャストを多用する場合)。フックは刺さりの良いサクサス仕様の3/0、4/0(PE2号以下設定)を愛用。※全てダイワ製品。
以前、反応はバッチリ真下にあるのに、ロッドでジャークをするとヒットしない状況で、「はい上げて!」の合図でジグを回収すると、いきなりヒットするという経験をしたのだ。そこで「ただ巻きが効くのでは?」と試したところ、連続でヒットさせることができたのである。これがヒントとなり、コウナゴがベイトになる寒流の海域では、かなり釣果を上げている。
使用ロッドは、50mより以浅か以深でパワーを使い分ける。深場を探る場合、ロッドもパワーを上げたほうがジグをコントロールしやすい。
またベイトタックルは、重めのジグをしっかり動かして狙う時や、また船下にラインが入ってしまう状況でもセレクトする。両軸のトルクによりジグをコントロールしやすいからだ。
▲使用ジグは、左からソルティガ・リーフ(100~160g)、ソルティガ・サクリファイス2ロッカク(100~180g)、スピードジグCV(100~160g)、TGべイト(100~120g)、TGベイトスリム(100~120g)、ソルティガVSジグ(100~160g)、MMジグ2(100~200g)、ソルティガKYジグ(180~220g)。サクリファイス2ロッカクは低比重ジグ。ロッド表示ウエイトより重めの180gまでを、ベイトサイズやアピール重視で使用する。またMMジグ2は、ワラサ・ヒラマサに万能で使いやすく「巻き」のリーリングジャークに特にオススメ。ソルティガKYジグは、主にベイトタックルで使用している。※全てダイワ製品。
以上、シーズンごとの魚の動きと探り方を全4回に渡って解説させてもらった。シーズンごとにパターンはあるが、回遊魚である青物は、なかなかこちらの都合に合わせてくれない。沖に行ってみなければ分からないことが多い。諦めずに通い続け、状況を把握することが釣果へと繋がる。そしてその日その時でテーマを持って釣行に向かい、反省点は次回の釣行へと生かすことで、魚に少しずつ近づけるはずだ。
TACKLE
●スピニング(メイン)
ロッド:ソルティガJ63MLS-J
リール:15ソルティガ4000H
ライン:8ブレイド1.5号
ロッド:ソルティガJ61MHS-J
リール:キャタリナ4000
ライン:12ブレイド2号
●ベイト
ロッド:ソルティガJ511MHB-J
リール:ソルティガ10HL
ライン:12ブレイド2号
ロッド:キャタリナBJ 411B-6
リール:リョウガBJ C2025PE-SHL
ライン:8ブレイド1.5号
【この記事は2019年10月現在の情報です】
ジギングで狙うブリ&ワラサ茨城県鹿島・波崎沖を栗山佳尚が解説!|Part 1はこちら>>>
ジギングで狙うブリ&ワラサ茨城県鹿島・波崎沖を栗山佳尚が解説!|Part 2はこちら>>>
ジギングで狙うブリ&ワラサ茨城県鹿島・波崎沖を栗山佳尚が解説!|Part 3はこちら>>>
出典
SHARE
PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。