東京湾口&相模湾の冬場のブリ|Part 2
SALT WORLD 編集部
- 2022年01月02日
東京湾、相模湾でもブリはいる。ワカシ、イナダクラスはそれこそ沢山おり、小型ジグで気軽に楽しめるターゲットだが、ワラサ、ブリクラスとなると、あまりメジャーではない。だがシーズンによって狙うことができるのだ。場所は東京湾湾口、そして相模湾の東側と西側・大磯沖だ。
今回、そんな東京湾と相模湾での冬の大物狙い撃ちの様子を3回に渡って紹介する。Part 2では、使用するタックルと探り方についてお伝えする。
タックルはPE2~3号
水深は、東京湾口では、水深80mほどまで。シャローで鳥山ができたりしていれば、そこをジグのキャスティングで狙うこともある。一方、相模湾東側では25mの浅い場所から70mほどまで狙うことが多い。
これらのことから、ジグはバーチカルで探る場合は、120g 、130gがメイン。ただ湾口は潮の速い時もあるため、さらに重い180gほどのジグも用意しておくと安心だ。またシャローをキャスティングで広く探ることも考慮すれば、100g以下の軽めのジグも数本は用意しておきたい。
▲鴨下丸の受付に貼ってあるブリの魚拓。こんなサイズがいるのだ。
ジグのタイプとしてはロングやセミロング、ショートとどのタイプでも実績があり、ジグを左右に飛ばすのか、ジグを細かく直線的に動かすのかなど、その日の傾向に合わせてセレクトしていく。ちなみにサワラの回遊があれば、ジグを左右に飛ばすとサワラの捕食ミスでリーダーのラインブレイクが起こってしまうので、直線的に細かく動かせるショートタイプのジグが良い。この時は、アシストフックに加え、テールにトレブルフックをセットし、後ろから追わせて捕食へと導きたい。
▲東京湾のポイントは湾口周辺。水深は80mほどまで。ジグは120g、130gほどがメインだが、潮が速いことも想定して、160gほども用意。また浅い場所でジグをキャストして広く探ることもあるので、100g以下も数本準備しておきたい。
またロッドは、ベイトでもスピニングでもどちらでもよい。ただ浅い場所や鳥山をキャスティングで攻めているという情報があれば、トラブルの少ないスピニングタックルがいいだろう。
ラインはワラサであれば、PE2号で充分。ブリクラスの情報があるのなら、それを獲ることのできる2.5号、3号などのタックルを準備したい。
ロッドは、使用ラインクラスの青物を想定しているバットの強いものがベストだ。
▲いつかブリサイズがヒットすることを夢見て、挑戦し続けるアングラーは多い。
探り方のキモとファイト時の注意点
ワラサをバーチカルで探る場合、しゃくりの基本はワンピッチジャーク。テンポよくしゃくり、時折ストップなどを織り交ぜて捕食の間をつくってやる。東京湾口の場合、タンカーなど大型船の通り道であり、それらの船による船の上下もあるので、その上下も計算しながら、テンポよく探っていく。
一方、補足としてサワラがいる場合は、遅めのワンピッチが基本なのだが、気を付けなくてはいけないのはラインスラックをあまり出さないようにすること。サワラにジグを追いかけさせ、ジグの後方から捕食させるイメージで動かす。後方からヒットさせることでリーダーブレイクが少なくなるからだ。
▲サワラの回遊が湾口にあると、アングラーも多く訪れ盛り上がる。サワラ狙いであれば、テールにトレブルフックを装着し、ジグを左右へは飛ばさず直線的に動くようにジャークして誘う。ドラグもブリ狙いの適正値よりは、少し弱めにする。口切れ防止のためだ。
そしてヒット後のファイトだが、ワラサの場合は、青物ならではの強い引きをみせるため、ドラグをライン強度にしっかりと合わせておき、ドラグをきちんと利用して、巻けるときはしっかり巻いて、ポンピングも行いながら対応する。
東京湾口、そして相模湾東側は捕食するベイトの回遊次第でキャッチ率が大きく変わる。状況を調べ、チャンスと感じたなら、すぐに行動したい。
【この記事は2019年10月現在の情報です】
東京湾口&相模湾の冬場のブリ|Part 1はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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