東京湾口&相模湾の冬場のブリ|Part 3
SALT WORLD 編集部
- 2022年01月03日
東京湾、相模湾でもブリはいる。ワカシ、イナダクラスはそれこそ沢山おり、小型ジグで気軽に楽しめるターゲットだが、ワラサ、ブリクラスとなると、あまりメジャーではない。だがシーズンによって狙うことができるのだ。場所は東京湾湾口、そして相模湾の東側と西側・大磯沖だ。
今回、そんな東京湾と相模湾での冬の大物狙い撃ちの様子を3回に渡ってお送りしている。Part 3では、大磯沖の泳がせ釣りに同船してのブリ狙いについて紹介。
泳がせと同船する大磯沖の深場のブリ
一方、大磯沖のブリは、現在のところジギングでは開拓中といった感じである。なんとかこの身近なフィールドで大型のブリをジグで獲ろうと、ここ数年、本誌ソルトワールドで挑戦し続けている。では結果はどうなのかというと、ジグでは今のところ取材時には7kgクラスまでだが、それ以上のサイズのブリが確実にこの海域にいる。この「確実に」と書いたのは、泳がせ釣りでは実績があるからだ。
大磯沖は、冬になると泳がせ釣りでのブリ狙いが開始される。泳がせのエサは、カマスやサバ。出船後、まずそれらのエサを大磯港前で釣り、そこから深場のポイントへ移動して泳がせ釣りが開始される。
▲相模湾は青物ジギング専門で出ている乗合船はなく、手軽なのは大磯・邦丸の泳がせ釣りに同船させてもらうというもの。ただこの場合、泳がせ釣りがメインのため、朝一はエサのサバやカマス釣りに付き合うことになる。ちなみに探る水深は、90mほどから最深は240mほどまで
記者はここ数年、この泳がせブリをやっている大磯港の邦丸にお世話になり、ミヨシなどの釣り座に入らせてもらい、ジギングでチャレンジさせてもらっているのだ。もちろん仕立船で出船することも可能である。ちなみに泳がせ釣りでは、15kg、17kgという実績がある。そんなブリがいるとなれば、挑戦してみたくなるのが釣り人である。
では探る深場についてだが、シーズン初期の浅い場所で90mほど。だが、シーズン最盛期となると、深場のカマスの群れに付くようになり、その水深は深い場所で240mほどもある。そのため、ジグは最低でも180g、深い場所を探る場合は、250g、ときには300g以上も必要となるだろう。また、リールもラインキャパシティーが必要となる。最低でも3号を300m、400m巻けるものを用意したい。
▲大磯沖のポイントは、初期は浅いが、それでも170mほどまで探ることもある。ベイトがサバからカマスに変わると、240mに。これらの水深に合わせて、タックルを用意する。ジグは最深部では300gが必要だ。もちろん大型に耐えるロッド、ラインを用意。ラインはPE3号は必要となる。
またこのエリアのブリの探り方についてだが、正直、開拓中ということもあり、まだ「これがベスト。この方法が良く釣れる」と言い切れるものはない。
シーズン最盛期のベイトとなっているカマスは、40cmほどの大きさの場合もあり、それに合わせて大型のジグを使用するのが良いのか? ジグの動きはワンピッチで大きく飛ばしたほうが良いのか? またはスローでしゃくり上げ、フォールで喰わせるようなアクションが良いのか、試行錯誤の段階と言える。
もしかしたら、読者のあなたが挑戦し、多くの結果を得て、その結果、大磯沖のブリのパイオニアになるかもしれない。そんなことに、挑戦してみてはいかがだろうか?
▲ブリ狙いの泳がせが始まるのは11月。過去、17kgサイズも泳がせ釣りではあるがキャッチされている。
【この記事は2019年10月現在の情報です】
東京湾口&相模湾の冬場のブリ|Part 1はこちら>>>
東京湾口&相模湾の冬場のブリ|Part 2はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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