目指せ10kgオーバー! 中村豪の鳥羽沖ブリ攻略 |Part 3
SALT WORLD 編集部
- 2022年01月04日
鳥羽沖のブリ族は、サイズを問わなければ夏頃から釣果が出始めるが、サイズ、数ともに本番となるのは、秋から冬。シーズン中には10kgオーバーもキャッチされ、ブリ狙いの遊漁船は、それまで以上の賑わいをみせる。エキスパートアングラー・中村豪にとって、そんな鳥羽沖は地元の海。シーズン中は足しげく通う。
そこで今回は、そんな鳥羽沖のブリの攻略法についてまとめ、全3回で紹介。Part 3では、内海エリアの攻め方について解説する。
シーズン終盤にいい内海エリア
対して内海エリアは、12月に入ってから2月までの、青物シーズン終盤に盛り上がる場所である。水深は30~60mがメイン。湾奥の水道なので潮が素直で読みやすい反面、速すぎると苦労するエリアだ。
ベイトはイワシとサッパがメインだが、年周りによってタチウオもベイトになる。タチウオのロングジグパターンなのか、イワシやサッパのショートジグパターンなのかの判断も大切だが、ベイトの量が肝になるエリアでもある。このエリアは、非常にベイトが濃くなることが多く、魚探の反応がボトムから表層まで真っ赤になることも珍しくない。このベイトの濃度で、ジャークパターンに工夫が必要になる。
▲船長に、最近のヒットパターンやヒットジグ、ベイトなどを聞くことも大切。その情報をもとに探っていくことが、ヒットへの近道でもある。
ベイト反応が濃ければ濃いほど、食べやすいベイトフィッシュがいることになり、捕食しやすいジグ操作が大切になる。さらにジグに注目させる必要が出てくる。タチウオパターンだと、ゆっくりとした鳥羽ジャークで、ナガマサやマサムネのようなロングジグをフラフラと潮に乗せるイメージで誘う。
イワシ、サッパといってもそこそこのサイズも多く、ウォブリンやメタルフォーカスの直線軌道のジャカジャカ巻き、ストップ&ゴーの実績も高い。
またベイトが小さい場合はチビマサのようなタングステンコンポジットジグを使用するようにしている。
▲小型が多い日もある。しかしこの海域にはシーズンになると、良型が回遊してくる。情報が入ったら、すぐに行動したい。
内海エリアのタックルは、ナガマサやマサムネ、ムラマサのロングからセミロングのフラフラとしたアクションなら、外海よりもゆっくりとしたアクションになるため、ロッド、ラインは同じAMJXシリーズのベイトのSLに、オシアジガー1500PGとなる。PE2号の組み合わせが相性良く感じる。
また、ウォブリン、メタルフォーカス、チビマサにはPE1.7号にHSJシリーズまでは外海エリアと同じだが、ベイトならC511にオシアコンクエスト300PG、スピニングならS510にステラ4000の組み合わせが良い。
▲秋、冬場はその他の魚も活発。マダイ、ヒラメ、タチウオなどがアングラーを和ませてくれる。
このように多種多様なシチュエーションでのジギングになる鳥羽沖では、ポイントの状況によっていろいろなジャーク、そしてメソッドを引き出しにもって挑みたい。そしてそんな状況の変化も楽しみながら大型ブリを狙ってほしい。
▲むしろこちらをメインに狙っている人も多いのではないか、と思われるサワラもヒットしてくる。サワラが多いときは、切られにくいアシストフックで対応したい。
【この記事は2019年10月現在の情報です】
目指せ10kgオーバー! 中村豪の鳥羽沖ブリ攻略|Part 1はこちら>>>
目指せ10kgオーバー! 中村豪の鳥羽沖ブリ攻略|Part 2はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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