「沖縄本島のGTゲーム」大型の可能性を秘める夢のフィールド【後編】
SALT WORLD 編集部
- 2021年12月24日
アクセスも良く、日本のリゾート地の代表格と言える沖縄本島。前編に引き続き、ノアマリンのスタッフと上屋敷隆さんによる沖縄本島のGTゲームの模様をレポート。
「沖縄本島のGTゲーム」大型の可能性を秘める夢のフィールド【前編】はこちら>>>
諦めずにやれば結果がついてくる
3日目になっても風はまだやまない。予報が変わり、大雨を降らしている線状降水帯が、沖縄本島に横たわっていた。
前日夜、船長は「明日、なんとしても魚を出したい」と語っていた。やはり釣らせたいというプレッシャーはある。最後の一日まで、そのプレッシャーを引きずりたくない。しかし、天候は我々に味方してくれない。行けるエリアで、とにかく投げ続けたが、バラクーダのヒットが2度あっただけで、終了となってしまった。
結局、GTのキャッチは最終日まで流れた。そしてこの日も、大雨の帯が沖縄本島に掛かり、風が回ってくる予報。船長はそんな風を読みつつ、目的のポイントへ向かった。そしてキャストしていると、海は穏やかになってきた。ベイトのグルクンも多くみられる。状況は良い方向に向かっている。
この日、上屋敷さんは大型狙いで、ポッパーの使用にこだわった。そして遂に、ミヨシで投げていた新開さんのワイルドレスポンスに水柱が立った! 数匹のGT、そしてサメが奪い合うように絡んできてヒットした。
サメがいる。もたもたできない。
「新開! 早く上げないとサメにやられちゃうよ!」。船長のアドバイス、激が飛ぶ。新開さんは全身を使ったポンピングで浮かしにかかる。そして見事、勝負がついた。ネットインされたのは、厚みのある見事なGTだった。船長は38㎏くらいかな? とそのサイズを言った。
新開さんにとって沖縄本島のGTの記録の魚だった。船長、新開さんは固く握手を交わした。雨、風、そして晴天と次々と変化する不安定な天候の中、諦めずにポイントに船を着け、そして休むことなく投げ続けたアングラーが得た嬉しい一匹。船長、そして新開さんともに、ホッとしただろう。
その後、中型GTのバイトが何度かあったが、キャッチには至らず、今回の釣行は終了となった。だが沖縄本島のGTゲームの魅力を、しっかり見せてもらうことができた。彼らの挑戦は、これからも続くことだろう。
「今回、私は残念でしたがやりきりました。沖縄本島のGTの難しさを改めて痛感しました。しかし価値ある1本を狙うのは、やはり面白いですね!」。上屋敷さんはそう締めくくった。
▲4日目、最終日。雨、風もあったが、今回の釣行で一番天候が良かった。船長がここぞというエリアでベイトを探し、時に自分たちが見つけたら船長に知らせプラグを撃っていった。
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写真と文/本誌編集部
取材協力/フィッシングガイドサービス・ノアマリン
https://noah-marine.jp/
ツアーの手配/トラベルプロインターナショナル
https://www.travel-pro.co.jp/
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PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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