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日本のオフショアゲームの草分け Maria POPQUEEN&DUCKDIVE【後編】

日本のオフショアゲームの草分け Maria POPQUEEN&DUCKDIVE【前編】はこちら>>>

日本のオフショアゲームの草分け Maria POPQUEEN&DUCKDIVE【前編】

日本のオフショアゲームの草分け Maria POPQUEEN&DUCKDIVE【前編】

2022年01月19日

1989年に海の情報発信基地として発足したマリアは、30年にわたって日本のソルトゲームを牽引してきたパイオニア。これまでに輩出したルアーの数々は湾岸のライトゲームからオフショアのビッグゲームまでありとあらゆるフィールドで活躍している。前編に引き続き、マリアの代表的なポッパーであるポップクイーンとダックダイブを例に、ルアー開発担当の基諒輔さんからポッパー開発のキモを教えていただいた。

ダックダイブで実現した最先端の使い心地

ソルトワールド(以下、SW) ところで、シンプルなフォルムのポップクイーンに比べ、ダックダイブは手の込んだ造形を採用していますが、これに至る経緯を教えてください。

基諒輔(以下、基) ダックダイブの開発は、玄界灘IZANAGIの田中キャプテンから「最近ポッパーがいいよ」という話をいただいたところからスタートしました。キャプテンが重視していたポッパーの有効性は、活性が低かったり、潮の状態が悪かったりして長い距離を移動するものや素早い動きをするものに反応しきれない魚に対応できることです。

SW 基さんが感じておられたことと重なりますね。

基 具体的には6号、8号クラスのタックルで扱えて、かつ見た目のボリュームが欲しいということで、当初はポップクイーンのサイズアップモデルとして試作しました。想定したウエイトは100gです。けれどポップクイーンのフォルムで100gにすると20㎝にも満たず、求めるボディバランスにならない。

逆に理想的な230㎜サイズにすると、150g前後になってしまう。これでは重すぎてPE6号クラスのタックルで扱うにはしんどく、投げるのも辛いうえ、そもそもポップクイーンですらなくなってしまいます。そこでまったく新しいルアーとしてダックダイブの開発がスタートしました。

SW なるほど。ダックダイブのあの独特なフォルムは、サイズと扱いやすさを両立するために生まれたものなのですね。

基 あとは細身のポッパーで、水平に近い浮き姿勢を取りたかったことですね。そのためテールは少しだけ太くして、浮力をもたせてあります。また両サイドにエッジを入れたのは、横方向への「すべり」を抑えて直線的なアクションに近づける意図があります。これは前述したペンシルとの差別化にもつながる話で、直線的で転がりづらい運動性能を意識しています。

SW そうした試行錯誤の結果、最終的なウエイトは230㎜で95gと、予定より若干軽くなっていますね。

基 はい。実はこの5gの差が投げやすさのキモだったんです。ダックダイブはこのサイズのルアーで初めて重心移動を搭載していますが、100gだと投げるときの衝撃が強すぎて、人間に負荷が掛かりすぎてしまう。それを5g 軽くするだけで気持ちよく振り切ることができ、むしろ飛距離も伸びるんです。投げやすさにこだわって試作を繰り返したことによる発見でした。

もともとマリアのスタンスとして、誰にでも使いやすいユーザビリティを重視していて、とくにペンシルが主流となった昨今はティップがソフトなロッドが多かったり、青物狙いのアングラーが増えたりということもあり、引き抵抗とか、キャスト抵抗、疲労感といったものがないようにと考えて設計しています。

しっかり泡や音でアピールする力を持ちながら、使う人になるべく負担が掛からない、そういうルアーです。

ポップクイーンとダックダイブの違いは?

SW では、ポップクイーンとダックダイブを使い分けるとして、基準になるのはどんな点ですか?

基 一番は浮き姿勢の違いですね。ポップクイーンは直立型でダックダイブは水平浮きです。魚が下から見上げた場合、直立型は点ですが、水平型はシルエットが見やすい。また直立型は、静止時と動いているときでシルエットが変わります。どちらが効果的かはケースバイケースですが、この見え方の違いは使い分けのヒントになると思います。

またフッキングについて、田中キャプテンは水平姿勢のルアーのほうが、フッキングが良いという経験則をお持ちで、とくにヒラマサ、ブリにおいて春やマイクロベイトパターンのときにはそれを強く感じると。

実際にベイトを頭から丸飲みにする場合は水平のほうが捕食しやすいですし、静止時のバイトに対してはベリーのフックがルアー本体から離れているほうが有利と言えます。これもケースバイケースですが、使い分けの参考になるのではないでしょうか。

次にカラーセレクトですが、マイクロベイトを食っているときのように、泡のなかに隠して目立たせない使い方をする場合は透過するクリア系が強く、泡のなかでしっかり見せて食わせるなら黒系をお勧めします。

色による差はないという方もいますが、私たちのテストでは色による反応の違いを顕著に感じることもあるので、いくつかのカラーを試してみるのは有効だと思います。少なくとも透過する色とシルエットがはっきり出る色は、持っていたほうが良いでしょう。

SW 推奨するフックはありますか?

基 青物に関して言えばポッパーに対して派手にアタックしてくることも多いため、シングルやツインのようにハリ数が少なくてガッチリ掛かるタイプがオススメです。マグロの場合はトリプルのほうがフッキング率は高いのですが、個人的にトリプルのバーブレスはバラシの確率が高くなるとも感じています。

最近は相模湾のように基本バーブレスだったり、玄界灘でもリリースの船が増えたりしているので、ツインのバーブレスを選択することが多く、フッキング率とバレにくさを実感しています。

SW 最後に、ポッパーの効果的な使い方についてアドバイスをお願いします。

基 ポッパー=派手という印象がありますが、私たちが最近実践しているのは「カップ以上にアピールしない」という演出です。イメージ的にはペンシルベイトをゆるくジャークするくらいの加減。

派手にする場合でも、ペンシルを普通に動かすくらいの弱めなジャーキング。泡を少し出すかなという程度のアクションです。それでも反応は得られますし、むしろそれでないと食わないケースもあります。

ポッパーだから派手に動かすだけではなく、ポッパーだけど優しく動かすということも引き出しのひとつにして臨まれると良いのではないかと思います。

DUCK DIVE

ダイビングペンシルに反応しない魚を攻略するために生まれたヒラマサ専用スリムポッパー。フッキング率を上げるための水平姿勢はテール側で直進性を生み、上側のフラット面がフロントフックのボディの曲面へ絡みつきを防止している。またこのフラット面が水を受けることでボディを下に押し下げる力が発生し、引いた時の安定性にもつながっている。サイズは230 ㎜・95g と190 ㎜・60gの2タイプ。カラーは230㎜が6色、190㎜は8色で展開。

▲ダックダイブの標準カラー。上からイワシ、サンマ、ピンクイワシ、玄界クリア、サイトピンキー、サイトブラック、ブルピンイワシ、トビウオの順。ブルピンイワシとトビウオは190㎜のみの設定。

▲ダックダイブでキャッチしたヒラマサ。スリムボディと重心移動機構の相乗効果により、飛距離もクラス最高レベルを誇る

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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