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佐野ヒロム・キハダキャスティング超実践テクニック【タックル&ルアー編】

相模湾内にキハダが入ってきたとの情報がもたらされると、いよいよ熱いシーズンの開幕だ。キャスティング、ジギング、ビッグゲームからライトゲームまで、様々なオフショアルアーゲームに精通するエキスパート、佐野ヒロム。毎年この時期になると、相模湾行脚が始まる。ここでは、そんな彼がこれまで培ってきたキャスティングキハダゲームの超実践的ノウハウを、一部であるがご紹介したい。今回は、タックル&ルアー編だ。

万が一のトラブルに備えタックルはできれば3セット

相模湾をホームとして毎年何度も足を運び、超がつくほどの激戦区で難易度も高いにもかかわらず、着実に実績を残している佐野ヒロム。その陰には、長年にわたって積み重ねられたノウハウがある。

ここでは、そんな佐野のキハダキャスティングゲームのノウハウを、タックルセッティングやルアーセレクト、小物類へのこだわり、そしてテクニックいたるまで、様々な角度からご紹介したい。

まずはタックルだ。佐野が船に持ち込むタックル数は、一般的な人よりも多め。「タックルはできれば複数用意したほうが何かとメリットは多いです」と佐野。

一番懸念しなければならないのは、トラブルに見舞われるかもしれない、ということだ。しかも、トラブルは自分が原因で起きるとは限らない。もし朝イチに何かしらのトラブルが起きてしまい、タックルがその1本しかなかったとしたら、丸一日釣りが出来ないことになってしまう。

では何本用意したらよいのだろう?

「できれば3セット。ルアー別に、大型フローティング用、小型フローティング用、シンキング用です。3セットが難しいのであれば、2セットでも構いません。1セットでは不安です」

大型フローティングは主に誘い出し用、小型フローティングとシンキングはナブラ撃ち目的である。

「タックルが複数あることのメリットは、ルアーをいちいち付け替えなくてもよいことです。船上では、移動中ならまだしも、ルアーを付け替えている時間さえないときもあります。そして、すぐにタックルチェンジができることも大きなメリットです」

ナブラを攻めている最中に、フローティングでは食わないからすぐさまシンキングにチェンジしたいことなどはよくあること。キャスティングでミスしてラインがトラブってしまい、すぐに別タックルに持ち替えてキャストすることも可能だ。

「チャンスは一日何回もあるものではありません。そのチャンスを逃さないためにも、自分でできること(=準備)はすべてやります」

ただ、あまりたくさんのタックルを持ち込んでしまうと、他のアングラーもいるので置く場所がない。船の大きさによっても変わるだろうが、そのあたりは各自考慮して本数を決めていただきたい。

▲キハダなどマグロ類は、オフショアルアーゲームのターゲットのなかでも最高峰。ほんの少しのミスが命取りとなることもある。すべてにおいて完璧にしておきたい。だからこそ、信頼のできるものを選びたい。
▲必ず3本以上と複数のタックルを持参する佐野。素早いルアーorタックルチェンジを可能とし、数少ないチャンスを逃さない。万が一トラブルに見舞われたときも対応できる。

佐野のセッティング例(ルアー&ライン別3タックル)■タックル1=160~180㎜のフローティングプラグ用/PE3~4号
■タックル2=200~220㎜のフローティングプラグ用/PE4~5号
■タックル3=115㎜のシンキング用/PE4~5号
※魚がデカくなれば、ルアーは同じでもラインをワンランク上げて対応する。

▲佐野の対相模湾キハダ用フローティング系プラグ。200㎜を超える大型フローティングプラグ、細身のペンシル、そしてポッパー等、ひと口フローティングプラグといってもいろんな種類がある。
▲シンキングはマッチ・ザ・ベイトが基本ゆえ、様々なサイズ用意する。200㎜の大型ウッド製シンキングペンシルから、100㎜を下回る小型ベイト対応のタングステンウエイト内蔵シンキングまで見て取れる。

トラブルのないリールスペアスプールは必需品

アイテムを個別にみていこう。

ロッドはオフショアキャスティング用の8~9ftで、パワークラスは8~12番。乗合船では飛距離重視で9ftを登場させる機会も多い。

リールは8000~14000番が基準。PE6号以上では18000番も使用する。ギアはH、またはXH。

「チャンスが少ないので、ひとつのナブラで何回キャストできるかが重要。回収が早いことは、何かと有利です」

キハダは掛かったら走らせることが前提なので、リールはドラグ性能がよいものが絶対条件。「キャスティングゲームである以上、キャストした際にトラブルが少ないこと、飛距離を出しやすいことも必須です。”あとひと伸び”で釣果が変わることは珍しくありません」

話はタックル本数につながるが、タックルを複数用意することが難しい人は、もちろん揃えられる人もだが、替えスプールは大変有効なアイテムだという。

「船上でノットを組む手間を省けます。もちろん、移動中にノットを組めるときは組みますが、揺れる船上でベストなノットを組むことは案外大変です。それに、替えスプールで交換したほうが圧倒的に早い。替えスプールはかなりの戦闘力です」

佐野は、たとえばタックルが3本であれば、それぞれに最低1個ずつ替えスプールを用意する。

以下、キハダの大きさに応じたタックルセッティングの目安を紹介する。相模湾のキハダのサイズはおおよそ20~40㎏。それを効率よく攻略するために、30㎏を境にタックルのセッティングを変える。

▲キャスティングゲームゆえ、リールはキャスティングの際にトラブルが少ないモデルをセレクトしたい。スペアスプールは非常に有効な戦闘力。必ず持参したいアイテムだ。

■30㎏以下
ロッド/8~9パワーモデル
リール/10000番
ライン/4~5号
リーダー/70~100lb
■30~50㎏
ロッド/10パワーモデル
リール/14000~18000番
ライン/5~6号
リーダー/100~130lb

PEは4~5号標準ショートリーダーのススメ

最近はPEラインの性能が格段によくなったということもあり、細いラインを使うアングラーも多い。だが佐野は、むやみなライトライン化はしない。

「ラインは確実性を取るので標準で4~5号、大型が回遊しているときは6号です。飛距離を最優先するときは3号を使います。それ以下は使いません。あまり細くしすぎても、トラブルが多くなるだけです」

ラインを細くすればその分ファイトに時間がかかる。時間がかかればハリ穴が広がり、バレやすくなる。ラインに撚れが入ってブレイクにつながる可能性も出てくるだろう。長時間ファイトは他のアングラーにも迷惑をかけてしまう。さらに、佐野はキハダをリリースすることもある。長時間ファイトはキハダの体力を不必要に奪い、リリースを不可能にする。まさにデメリットしかない。

飛距離を求めて細くするのであれば、キャストそのものがちゃんとできなければ意味はない。3号、4号で飛ばす努力も必要だ。

リーダーの長さは1ヒロ半から長くても2ヒロ。

「リーダーが長いとキャストの際にトラブルが多くなり、抵抗になって飛距離も出にくくなります。したがって、狙う魚の全長プラスα程度です」

この長さでは、キャストの際はPEラインを人差し指にかけて行うこととなる。

「PEがダメージを受けるからと、この方法を嫌う人もいますが、私はキャストの際のトラブルをできるだけ少なくする方法を優先します。PEが毛羽立ってきたら、ノットを組み直すか、スプールごと交換します。また、タックルが3セットなら換えながら攻めることも多く、グローブもしているので、案外劣化はしません。とはいえ、ノットはマメに組み直し、スプール交換もするようにしています」

▲釣行に際し、佐野はこれだけのアイテムを持参する。「安全にフックを外せ、かつフックにダメージを与えないフックリムーバー(ハリ外し)は非常に有効なアイテムです。ひとつ持っていても絶対に損はしないと思います」
▲ファイト中などに手指を保護するためのグローブも必須アイテム。キャスト時はラインの劣化軽減にも役立つ。
▲不安定な船上では足回りのアイテムも重要。しっかりと踏ん張りが効くシューズタイプを愛用。

佐野流ルアー使い分け術。流行のポッパーも

ルアーは、佐野は前述のように小型フローティング、大型フローティング、シンキングの3つを軸にしている。

相模湾で多いイワシベイトのナブラで使用するルアーは、まずはシンキング。

「シンキングの使い方は、基本はマッチ・ザ・ベイト。サイズは115㎜が基準ですが、ベイトが小さくて115㎜ではどうにも太刀打ちできないときは95㎜、ベイトが大きめのときは140㎜を登場させます」

特殊な使い方としては、ベイトが通常サイズでも、あえて180㎜の大型シンキングを撃ち込み、反射で食わせることもあるという。また、180㎜はサメ付きナブラのときにも効果的で、サメの下まで素早く到達させ、リアクションで誘うそうだ。

小型フローティングは130~140㎜を使用。細身に限るが160㎜も小型プラグに含める。

「キャストして浮かせておくことが基本です。移動距離はできるだけ少なくして、見せて食わせるイメージです。このルアーは、ときにシンキングよりも効果があることがあります」

160㎜でも太めのものは中型プラグとして分類し、こちらは200㎜まで。ベイトがシイラ、ソーダガツオ、サバなどと大型の場合に対応させるのは220~230㎜以上である。

佐野は最近流行のポッパーももちろん持参する。このポッパーについても一般的なポッピング系とスイミング系の2タイプがある。前者はサイズの割に飛距離が抜群なので、飛距離がほしいときや誘い出しで、後者は主に巻きの釣りに効果的で、ショートジャークや潜らせた後にただ巻きすると、ミノーのように泳ぐという。

「この方法がサンマベイトのときでいい結果が出ています。魚の移動が速いときにも有効です」

▲佐野が絶対的な信頼を置くツインフック。このキハダもカンヌキにガッツリとそのフックが刺さっていた。「私がバラシが少ないのは、このフックのおかげです」と佐野は言う。

プラグのフックは断然ツインフック

「フックは、相模湾の乗合船ではフックはバーブレスが義務付けられています。これは絶対に守ってください」

佐野は、状況によってはシングルを使うこともあるが、基本はツインフックを使用する。

「相模湾は魚の密集度が高いので、トレブルはどうしてもファールフックになりやすくなります。そこで、しっかりと食わせて確実に獲るために、ツインフックがオススメです。私がバラシが非常に少ないのは、このツインフックのおかげです」

ツインフックはカンヌキに掛かる率が高く、トレブルよりもハリ先が一本少ないために鳥にも引っかかりにくい。また、キャストの際はフックがプラグのボディに沿うので、空気抵抗が少なく飛距離が伸びる。飛距離が伸びれば、チャンスも増える。

シンキングはアシストフックスタイル。サイズは#2/0を基準に、渋い状況では#1/0。シーズン初期の魚のサイズが大きいときは#3/0を使う。

「ハリは本当に重要です。ハリは絶対にこだわってほしいと思います」

釣りが上手な人に絶対といっていいほどに共通することは、「ハリに気を遣いすぎるほどに気を遣う」ということ。魚を掛ける、魚が掛かるのはロッドでもリールでもない。ハリだ。

▲ツインフックはボディにフックが沿うため、抵抗が減って飛距離が出やすい。ルアーが飛ぶことは、メリットはあってもデメリットはない。

佐野ヒロム 相模湾キハダ・タックルデータ

ロッド:CB ONE・EN8310、EN8408、VFR8010、VFR VS83/9
リール:DAIWA・20ソルティガ10000H、14000XH、18000H
ライン:Xブレイド・フルドラグX8 4~6号
リーダー:Xブレイド・キャストマンアブソーバー70 ~ 130lb
ルアー:CB ONE・ライアン、ゾロ、ロデオ、バズー、ディクソン、オズマ、ドリフター、ルーキー
接続具:スタジオオーシャンマーク・オーシャンスナップBB OS5BB
フック:スタジオオーシャンマーク・オーシャンツインOTBG86#4/0、OTBBS#1/0~4/0、ヴァンフック・ビーストエッジBG-86#4/0~#5/0ボルトロックアシスト/ バーブレス#1/0 ~ 3/0
その他:スタジオオーシャンマーク・フックリムーバー

佐野ヒロム・キハダキャスティング超実践テクニック【テクニック編】はこちら>>>

佐野ヒロム・キハダキャスティング超実践テクニック【テクニック編】

佐野ヒロム・キハダキャスティング超実践テクニック【テクニック編】

2021年10月18日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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