山行のクオリティUP!ストレスなく調理するために。クッキングツール【ガス&アルコールバーナー、固形燃料 編】 |PEAKS MOUNTAIN GEAR COLLECTION 2023
PEAKS 編集部
- 2023年06月28日
登山においてエネルギーを補給することは、行動の時間、クオリティを上げるために大事な作業といえる。また景色のよい場所で食事をすれば、体だけでなく心も充実。だからこそストレスなく調理できるツールが必要だ。 INDEX
編集◉PEAKS編集部
文◉ポンチョ
写真◉佐藤雅昭、矢野悠太、山崎勝司(スタジオ玄)
どんな調理をするのか?が選ぶ基準。
クッキングツールは山道具のなかでもっともメカニカル。装備して使いこなせるようになるとレベルアップしたように思え、美味しさだけでなくうれしさも提供してくれる道具だ。選び方は、湯沸かしオンリーなら高効率バーナーやアルコールストーブ、調理するならガスバーナーとコゲつき防止加工のソロクッカーが基本だ。
ガスバーナー/高効率<GAS BURNER>
調理は最小限、シンプルに。とにかく素早く湯沸かししたいなら、これ一択。燃費もよいので長期山行にも最適。
MSR/ウィンドバーナー パーソナルストーブシステム
その名の通り風への強さがウリ。
バーナースクリーンという目の粗いメッシュ状火口を完全に覆うポットで、風の影響は最小。低温下でも出力は安定。高山の過酷な環境で、燃焼エネルギーをロスなく使えるバーナーだ。少々重めだが、ハードな山行ほど力を発揮する。
- ¥31,900
- 収納サイズ:11.5×10.7×H18.1cm
- 容量:1.0ℓ
- 重量:465g
- (問)モチヅキ
ジェットボイル/フラッシュ
0.5ℓを100秒で最速沸騰ストーブ。
高効率ストーブの元祖で、いくつものラインナップ中、最速で沸騰させる能力がある。沸騰を色の変化で知らせるインジケーターも備わり、吹きこぼれた湯が手に掛かり火傷する心配もない。ストーブ選びに迷ったらコレがいい!
- ¥18,480
- 収納サイズ:φ10.4×H18cm
- 容量:1.0ℓ
- 重量:371g
- 問モンベル
ジェットボイル/スタッシュ
速さだけでなく軽さも追求。
熱効率を上げる専用クッカーのデザインを一新。連結させず通常のクッカー同様にゴトク上に載せるだけでも高効率を維持。しかもクッカーとバーナーを合わせて200gという超軽量。バーナーは他クッカーでも使える利便性もある。
- ¥20,350
- 収納サイズ:φ13×H11.2cm
- 容量:0.8ℓ
- 重量:200g
- (問)モンベル
ガスバーナー/一体型<GAS BURNER>
登山用ストーブの定番。火力調節がしやすく、ソロ用クッカーでの調理もしやすい。湯沸かしだけでなく、調理もしたいならコレだ!
プリムス/116フェムトストーブⅡ
ゴトクをひとまとめコンパクトさが◎
折りたためるゴトクは、火口を中心にスライドさせてひとまとめ。スタッキングしやすく64gという軽さも実現。風
に強い集中炎で縦型のソロクッカーで使うと効率がよい。火力調節のツマミはワイヤー式で大きく、扱いやすい。
- ¥8,800
- 収納サイズ:5.4×7.4×2.7cm
- 重量:64g
- (問)イワタニ・プリムス
MSR/ポケットロケット2
安定したゴトクとコンパクト収納。
ゴトク長を伸ばしながら、収納時には付け根から回転させてまとめる仕様で、安定性とコンパクト収納を両立。火口は小さな壁で3つに仕切られ、風に吹かれても消えにくい。火力は強く、公表値では1ℓを3.5分で沸騰させる。
- ¥9,020
- 収納サイズ:3.4×4.4×7.9cm
- 重量:73g
- (問)モチヅキ
SOTO/マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310
風と寒さに負けない安定した火力が自慢。
山は大抵寒く、風も吹いている。そんな山の環境下で当たり前に火力を保つ機能を装備するモデル。とくに低温下での安定感は秀逸。標準付属のゴトクは3本だが、別売りの4本ゴトクを使うと調理時の安定感が増すのでオススメ。
- ¥8,800
収納サイズ:W4.7×D5.1×H8.8cm
重量:60g(ゴトクを外した状態)
問SOTO
- ¥1,980
- 収納サイズ:W4.7×D7.7×H4.4cm
- 重量:27g
- 問SOTO
スノーピーク/ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
世界最軽量バーナー、それだけでグッとくる。
使い勝手のよさが定評だったマイクロマックスシリーズを徹底的に軽量化。随所にチタンを採用し、ガスのシングルバーナーの世界最軽量を実現。大きめの火力調節ツマミ、拡散する炎で調理のしやすい点も特長だ。
- ¥9,130
- 収納サイズ:6.7×3.4×8.0cm
- 重量:56g
- (問)スノーピーク
EPI/クオストーブ
コンパクトさで愛用者が絶えない。
直噴型と呼ばれる集中炎のバーナーヘッドは小さく、安定感のある4本ゴトクはそのヘッドに沿うように回転、収納することでコンパクトに。超軽量ではないが、そのコンパクトさと風に強い炎で愛用するファンが多い。
- ¥7,700
- 収納サイズ:8.9×5.2×5.4cm
- 重量:98g
- (問)ユニバーサルトレーディング
ガスバーナー/分離型<GAS BURNER>
カップルやグループ分の調理はもちろん、ソロでも大きめフライパンで手の込んだ調理をするなら、安定感のある分離型を選びたい。
EPI/APSA-IIIストーブ
得意のとろ火で鍋料理を楽しもう。
最高出力4,000kcalの高火力を誇りながら、繊細なガス調節が可能なバルブを採用することでとろ火も得意。大きなクッカーに対応するゴトク、安定性の高い分離型のよさを活かして、体がホッと温まる鍋料理に使いたい。
- ¥15,950
- 収納サイズ:18×9.6×10.4cm
- 重量:425g
- (問)ユニバーサルトレーディング
プリムス/ウルトラ・スパイダーストーブⅡ
機能美を感じさせるデザインが魅力。
バーナーは、バーナーヘッドとゴトクという構成ゆえに、どれも似たデザインになるなか、コレは個性が半端ない。しかしそれは機能美。シンプルさと軽量性、安定性を求めた形。しかも低温に強いのだから山で使わない理由はない。
- ¥14,850
- 収納サイズ:9.3×10.0×3.5cm
- 重量:167g
- (問)イワタニ・プリムス
SOTO/マイクロレギュレーターストーブ フュージョントレック
山メシにこだわるソロとグループに。
SOTOの象徴である、連続使用時や低温時の火力低下を防ぐ機能を装備。しかも火力は3,000kcalあり、大クッカーで多人数の料理をつくるのも問題なし。寒い季節の山行で使えば、その性能の高さを実感できるだろう。
- ¥9,900
- 収納サイズ:11×6.0×10.0cm
- 重量:182g
- (問)SOTO
MSR/ローダウンリモートストーブアダプター
一体型バーナーを分離型に合体変更。
前ページで紹介したMSRのポケットロケット2に接続することで安定感のある分離型に変更できる。風と寒さに強いバーナーのよさはそのままに、グループ登山で使えるスペックをプラス。火力調節はガス缶側でできるのも安心。
- ¥8,800(バーナー、ガス別売)
- 収納サイズ:13×5×5cm
- 重量:180g
- (問)モチヅキ
SOTO/ストームブレイカーSOD-372
ガスでもガソリンでも燃焼する二刀流。
冬山登山では、ときに寒さでガスバーナーの火力が落ちてしまうことがある。そんなときは加圧をして火力を安定させられるガソリンバーナーが有効なのだが、どちらも使えたら問題解決だ!と考案されたハイブリッドバーナーだ。
- ¥27,500
- 収納サイズ:6.5×6.5×9cm
- 重量:448g
- (問)SOTO
【COLUMN】じつは便利?ガソリンストーブの有用性。
ガスストーブの火力の安定性と軽量コンパクトさが向上し、最近では使う人がめっきり減ったガソリンストーブ。しかしその堅牢性はガスストーブよりもはるか上。分離型が多く、大クッカーを使っても安定感があり、ポンピングによって長時間使用でも火力を戻せる。だから多人数分の調理をするグループ用バーナーにぴったりなのだ!
MSR/ウィスパーライトインターナショナル
- ¥25,300
- (問)モチヅキ
オプティマス/ノヴァ
- ¥28,380
- (問)スター商事
固形燃料/アルコールバーナー<SOLID & ALCOHOL BURNER>
山道具において故障がほぼないというのは、どんな便利な機能よりも有効。沸騰時間は長いので、炎を遊ぶ余裕のある人向きだ。
トランギア/ミニトランギア
小さいのではなく最小限のツールだ!
アルコールバーナー、ゴトク、クッカー、フライパン、ハンドルと調理に必要な装備をコンパクトなセットに。おままごと的な道具にも見えるが、使い手次第で、ソロめしを自在に調理可能。バーナーはフタで火力調節もでき便利だ。
- ¥6,160
- 収納サイズ:φ15×H7cm
- 重量:350g
- (問)イワタニ・プリムス
エバニュー/アルコールストーブスタンドDXセット
オールチタン製で3種類の熱源対応。
ウルトラライトなチタン製品が得意なエバニューのバーナーセット。アルコールバーナーに加え固形燃料も使えるセットはほかにもあるが、これはさらに小枝を燃やしてネイチャーストーブにすることも想定。もしものときに役立つ!
- ¥10,560
- 収納サイズ:φ8.2×H6.0cm
- 重量:86g
- (問)エバニュー
エスビット/985ml クックセットアルコールバーナー付
アルコールと固形燃料旧きよき二刀流。
クッカー底部が凸形状で、風防兼ゴトクにグラつきなく収まる。火力調節フタ付きのアルコールバーナーと専用トレイを使って固形燃料でも湯沸かしできる。クッカーはフタ側も470㎖の容量があり、料理2品を別々に調理可能。
- ¥7,480
- 収納サイズ:φ12.8×H14.7cm
- 重量:430g
- (問)飯塚カンパニー
スノーピーク/火焔ストーブ コーエン
炎を見て楽しむ竈型バーナーセット。
三角柱型の風防兼ゴトクは一面が開いていて、そこに薪をくべるようにアルコールバーナーをセット。赤い炎の揺らめきの美しさを愛でながら調理。すべてステンレス製でやや重量感があるがその分丈夫。火を扱う喜びのあるセットだ。
- ¥9,218
- 収納サイズ:ストーブφ7.5×4.6cm/スタンド13.4×9.5×1.0cm
- 重量:280g
- (問)スノーピーク
エスビット/ポケットストーブミディアムWS
手ごろで使いやすい山旅の永遠の相棒。
固形燃料と観音開きのゴトクがセットになったエスビット。さらにサイドスクリーン的な風防も装備し風への弱さを抑制。火力は最小限だが気長に待てば調理もでき、エマージェンシー用としても使えるのでつねに装備したい。
- ¥2,200
- 収納サイズ:11.5×8.6×2.3cm
- 重量:176g
- (問)飯塚カンパニー
※この記事はPEAKS[2023年4月号 No.159]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
**********
▼PEAKS最新号のご購入はAmazonをチェック
Info
SHARE
PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。