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迫る集団を振り切りエマセシルが1秒差で優勝、女子版ツール・ド・フランス第6ステージ

7月29日、女子版フランスツールドフランス「ツール・ド・フランス ファム アヴェク ズイフト(以下略、TDFF)」の第6ステージが行われ、エマセシル・ノルスゴー(モビスター、デンマーク)が劇的な逃げ切りで勝利、総合首位はロッタ・コペッキー(SDワークス)が維持している。

122.1kmの平坦ステージ、與那嶺はメイン集団でフィニッシュ

第6ステージは122.1kmの平坦ステージ。前日までのステージ同様にアタックした選手が優勝する劇的なレースとなった。まずアグニエシュカ・スカルニアクソイカ (キャニオン・スラム、ポーランド)​​ が、29km地点でアタックを開始、これをアロンソ・ドミンゲス (セラティツィット-WNT)、さらにエマセシル・ノルスゴー(モビスター、デンマーク)が追走し、50km地点から3人で逃げ続けることになる。

逃げる3人、先頭からエマセシル・ノルスゴー(モビスター、デンマーク)、アロンソ・ドミンゲス (セラティツィット-WNT)、アグニエシュカ・スカルニアクソイカ (キャニオン・スラム、ポーランド)​​ PHOTO:A.S.O./Charly Lopez

残り4kmでエマセシルがペースアップし、アロンソが脱落。アグニエシュカ残るがここでメイン集団が迫りくるなかスプリントとなった。エマセシルはメイン集団のトップシャーロッテ・コール(チームDSM、オランダ)を1秒差でかわして優勝した。

優勝したエマセシル・ノルスゴー(モビスター、デンマーク) PHOTO:A.S.O./Charly Lopez

マイヨ・ジョーヌを着ているロッタ・コペッキー(SDワークス)は1秒遅れの3位でフィニッシュし、マイヨジョーヌを維持している。

このレースに参戦している日本チャンピオンの與那嶺恵理(ヒューマン・パワード・ヘルス)はメイン集団、トップから1秒差の101位でフィニッシュしている。

レース6日目ともなると当然疲れが見える選手も多く、序盤から落車が多く発生した。そしてドロップした選手がチームカーをつかんで集団復帰を試みたとしてライダーとディレクターがレース中にステージから排除されるペナルティも発生している。

ここでは與那嶺をはじめ、スペインロードチャンピオン マビ・ガルシア(リブレーシング・エクストラ)、アネ・サンテステバン(チーム ジェイコ・アルウラー)、サンドラ・アロンソ(セラティジットWNTプロサイクリングチーム、スペイン)のコメントを紹介する。

與那嶺恵里(ヒューマン・パワード・ヘルス)

昨日の不調から復調した與那嶺、メイン集団でバーバラのサポートをしながら仕事を終え、無事にゴールしている。そのコメントを武井享介コーチがインタビュー、レース詳細についてたっぷり話を聞いた。與那嶺恵里本人のYouTube、動画をご覧ください。

 マビ・ガルシア(リブレーシング・エクストラ)スペインロードチャンピオン 

今日は比較的静かに過ごせる1日になるかと思ったら、レースの最後の最後で落車に巻き込まれてしまいました。ゴール前で、前の選手が転んだときに私も巻き込まれて転倒してしまいました。私の後ろの選手も落車に巻き込まれたのですが、その選手は私の頭の上をふっとんでいきましたからね。

もしかしたら、自転車はなにか壊れたかもしれないけど、私の体には今のところ何も問題は感じていないので、明日のツールマレーは上ることができると思います。

アネ・サンテステバン(チーム ジェイコ・アルウラー)

今日は総合順位を上げたい選手が主に動くことになるだろうとは思っていました。ただ、私自身今日第1集団にいることがなかなかできなかったので、少々悔いが残るステージになってしまいましたね。とはいえ、自分自身をコントロールして、今日できることは100%やり切ったので、その点はポジティブにとらえてもよいのかな、とも思います。まだまだ厳しいステージが続くので、チャンスはあると思います。

今日は、この数日と比べると、プロトンの中の雰囲気も落ち着いていたし、風に苦しめられるということもありませんでした。でも、後半の上りが始まってからプロトンが活性化して、今日のステージ優勝者が集団から抜け出したと聞いたときには「実力のある選手に、うまく逃げられちゃったな」と思いましたね。

アロンソ・ドミンゲス(セラティジットWNTプロサイクリングチーム)

今日はレース前半に私は逃げ集団に乗ったのですが、スタート直後からプロトンのリズムが速くて、集団を抜け出すのにはかなり苦労しました。でも、前半の山岳ポイントをとることができたので、チームのために働けて良かったと思っています。

明日のツールマレーのゴールは私向きのステージであるとはとても言えないのですが、なんとか無事に生き残って、最終日を迎えたいですね。

 

大会公式サイト
https://www.letourfemmes.fr/en

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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