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ジャコモ・バッラビオが集団スプリントを制す 小石がアジアン首位に|ツール・ド・台湾第3ステージ

3月18日(火)、台湾の通称「台三線ロマンチック街道」を舞台にツール・ド・台湾の第3ステージが開催された。ステージ中盤の1級山岳でメイン集団は19名にまで絞られた後、最後は集団スプリントとなり、ジャコモ・バッラビオ(リンコウ・アドヴァリクス、イタリア)が優勝を飾った。

今大会最長の154.3kmのステージ

3月16日から20日までの5日間、全628.66kmで争われるツール・ド・台湾。3日目となる第3ステージは今大会最長ステージとなり、客家信仰の中心地でもある新竹県の新埔枋寮褒忠亭義民廟から台中市の哈妮開発石岡旅服中心までの154.3kmで行われた。

ステージ前半はフラットなコースながら、中盤には今大会唯一となる11km、平均勾配4.5%の1級山岳が立ちはだかる。後半は細かなアップダウンが続くステージで、山岳を超えた選手たちによるスプリントか、逃げ切りのチャンスもあるコース設定となっていた。

この日も天気は曇りで、気温は15度前後と台湾としては比較的寒い気候の中でのレースとなった。

デボッドが中間スプリントを席巻し、1級山岳で集団分断

レースは現地時間10時にスタート。スタート直後からアタック合戦となったものの、なかなか逃げ切りは決まらず、最初のスプリントポイントを前に新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)を含む5名の選手が飛び出した。その後、前日もステージ後半で単独アタックを行ったステファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム、南アフリカ)が先行し、1つ目のスプリントポイントを先頭で通過した。

その後デボッドは集団に戻り、集団からは散発的なアタックがあったものの安定した逃げは形成されず、2つ目のスプリントポイントへ。新城幸也から発射されるような形で小石祐馬(JCLチームUKYO)が先行するも、それをデボッドが追い抜き2つ目のスプリントポイントも先頭で通過。小石が2番目に通過した。

その後も逃げは決まらず集団のまま1級山岳へ突入。ハイペースの登りにより、メイン集団は19名にまで絞り込まれた。1級山岳の山岳ポイント争いではランデル・ロークス(ユニベット・ティテマ・ロケッツ、ベルギー)が先頭で通過。2番手にはリーダージャージのモーリッツ・クレッチー(イスラエル・プレミアテック、ドイツ)、3番手通過はマティアス・ブレインホイ(トレンガヌサイクリングチーム、デンマーク)となった。前日もポイントを獲得していたブレインホイが山岳賞の暫定首位に立った。

バッラビオがスプリントを制し、小石がベストアジアンリーダーに

1級山岳を越えて先頭は19名の集団となり、後方からは懸命に追走したリカルド・ツォイドル(リンコウ・アドヴァリクス、オーストリア)が単独で先頭に合流。そのまま先頭は2級山岳へ突入し、ブレンホイが先頭で通過して山岳賞のリードを広げた。

集団はそのままゴールスプリントへ向かった。残り700mでドリュー・モレー(キナンレーシングチーム、オーストラリア)が早駆けするものの、残り100mでジャコモ・バッラビオ(リンコウ・アドヴァリクス、イタリア)が追い抜くと、先頭をそのまま譲らずフィニッシュラインを先頭で駆け抜けて優勝を決めた。2位にはロレンツォ・クアルトゥッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア)、3位にはディラン・ホプキンス(ルージャイインシュアランス、オーストラリア)が入った。

バッラビオは27歳。IAM・エクセルシオールやリーメというコンチネンタルチームを渡り歩き、フランスで2年間アマチュアチームに所属。2023年から2年間はグローバル6に所属し、今シーズンからリンコウ・アドヴァリクスに移籍してきた。今回の勝利でバッラビオのUCIレース通算3勝目となった。

「2023年にはステージ最上位は2位だったので、今回の勝利は本当に嬉しいです。チームメイト(合流してきたツォイドる(が最後の5kmでサポートしてくれて、残り200mの地点でスプリントを仕掛けるための完璧なタイミングを見つけることができました」とバッラビオは語った。

日本チームとしてはレイン・タラマエ(キナンレーシングチーム、エストニア)が10位でゴールし最上位となった。日本人としては阿曾圭佑(スパークルおおいた)が2分36秒遅れの36位が最上位。この2分36秒遅れの集団で小石祐馬とベストアジアンリーダーの岡篤志(宇都宮ブリッツェン)もフィニッシュした。しかし小石が中間スプリントでボーナスタイムを獲得したことにより、ベストアジアンリーダーは小石へと移動した。

第4ステージは高雄市の佛光山佛陀紀念館から高雄國家體育場までの146.4kmで行われる。途中3つの山岳ポイントを越えるものの、最後は大集団でのスプリントが予想されそうだ。

リザルト

第3ステージ

1位 ジャコモ・バッラビオ(リンコウ・アドヴァリクス、イタリア) 3h29m12s
2位 ロレンツォ・クアルトゥッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア)
3位 ディラン・ホプキンス(ルージャイインシュアランス、オーストラリア)
4位 モーリッツ・クレッチー(イスラエル・プレミアテック、ドイツ)
5位 ダニエル・カビア(ブルゴス・ブルペレット・BH、スペイン)
6位 ウィリアム・ヘファナン(シーキャッシュ・ボディラップ、オーストラリア)
7位 シャビエル・イササ(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)
8位 ランデル・ロークス(ユニベット・ティテマ・ロケッツ、ベルギー)
9位 ジョルディ・ロペス(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)
10位 レイン・タラマエ(キナンレーシングチーム、エストニア)

総合成績

1位 モーリッツ・クレッチー(イスラエル・プレミアテック、ドイツ) 8h02m16s
2位 ブレイディ・ギルモア(イスラエル・プレミアテック、オーストラリア) +03s
3位 ジョルディ・ロペス(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン) +07s
4位 ジャコモ・バッラビオ(リンコウ・アドヴァリクス、イタリア)
5位 ロレンツォ・クアルトゥッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア) +08s
6位 ステファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム、南アフリカ) +11s
7位 シモーネ・ラッカーニ(JCLチームUKYO、イタリア) +15s
8位 ダニエル・カビア(ブルゴス・ブルペレット・BH、スペイン) +17s
9位 シャビエル・イササ(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)
10位 ウィリアム・ヘファナン(シーキャッシュ・ボディラップ、オーストラリア)

ベストアジアンライダー賞首位

小石祐馬(JCLチームUKYO)

ポイント賞首位

モーリッツ・クレッチー(イスラエル・プレミアテック、ドイツ)

山岳賞首位

マティアス・ブレインホイ(トレンガヌサイクリングチーム、デンマーク)

チーム総合成績首位

エウスカルテル・エウスカディ

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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