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リーニン・スターが連勝!サルビーが集団スプリントを制す|ツアー・オブ・タイランド第2ステージ

3月25日(火)、ツアー・オブ・タイランド第2ステージが開催され、アレクサンダー・サルビー(リーニン・スター、デンマーク)が集団スプリントを制し、優勝。リーニン・スターは、開幕ステージに続き、2連勝を飾った。

灼熱のタイを舞台にした148.5kmの激闘

リーダーチームの後ろでチームを牽引する新城 Photo Miwa ARASHIRO

ツアー・オブ・タイランドは、3月24日から29日までの6日間、タイを舞台に繰り広げられるステージレース。第2ステージは、サケーオ県にあるヒンドゥー遺跡プラーサート サドック コークトムをスタートし、バーンコークラーンをフィニッシュとする148.5km。平坦基調のコースながらも、序盤からアタック合戦が予想されるレイアウトだ。

この日はローリングスタートがなく、スタート直後からレースは激化。アセアンライダー賞ジャージを狙うアセアン勢を中心に、タイ、ベトナム、インドネシアなどの選手が積極的にアタックを繰り返すなど、多くの選手が抜け出しを試みるも、決定的な逃げは決まらない。

最初の中間スプリントポイント(33.9km地点)では、6名の逃げ集団が形成されるも、メイン集団に吸収され、エフゲニー・ギディッチ(チャイナグローリー・メンテック、カザフスタン)が先頭通過を果たす。

その後もアタックと吸収が繰り返される中、強風が吹き荒れる過酷なコンディション。集団は一つにまとまったまま、レースは中盤を迎える。

2つの中間スプリントと終盤の攻防

95km地点に設定された2つ目の中間スプリントポイントでは、ナッタポン・ジャムチャート(タイランドコンチネンタル、タイ)、ケイン・リチャーズ(ルージャイ・インシュランス、オーストラリア)、タイラー・ハネイ(セブンイレブン・クリック・ロードバイクフィリピン、イギリス)、ジガ・ホルヴァト(FNIX・SCOM・ハンシャン、スロベニア)、アグン・アリ・サフバナ(インドネシアナショナルチーム)、ムハンマド・ユスリ・シャーリ(マレーシアナショナルチーム)という6名の逃げ集団が形成。激しいスプリント勝負の末、リチャーズが先頭通過し、ボーナスタイムを獲得した。

残り50kmを切り、レースは終盤へ。リーニン・スターがメイン集団をコントロールし、逃げとのタイム差を1分前後に保つ。残り30kmを切ると、リチャーズが単独アタックを仕掛け、力強い走りで後続との差を広げる。

しかし、リーニン・スターに加え、ソリューションテック・ヴィーニ・ファンティーニなども追走を開始。残り10kmを切ると逃げは吸収され、勝負は集団スプリントへともつれ込んだ。

リーニン・スター、完璧なチームワークでサルビーを勝利へ

 

最終局面では、各チームがスプリンターを送り込むべく、激しい位置取り争いを展開。残り1kmのアーチを通過し、最終ストレートへ突入すると、アレクサンダー・サルビー(リーニン・スター、デンマーク)が力強いスプリントで先頭に躍り出る。そのままフィニッシュラインを駆け抜け、チームに2日連続のステージ優勝をもたらした。2位にはロレンツォ・クアルトゥッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア)、3位にはアレクサンドル・シャコトコ(FNIX・SCOM・ハンシャン、ロシア)が入った。

サルビー「チームワークに感謝」

優勝したサルビーは、26歳のスプリンター。過去にはチームコロクイックやリワルサイクリングチームに所属し、昨年までの2年間はプロチームのビンゴール・WB(現ワグナー・バザン・WB)に在籍。UCIレース3勝目を飾ったサルビーは、「チームが一日中コントロールしてくれたおかげで、最後に勝つことができた。チームワークに感謝したい」とレース後に喜びを語った。

個人総合はペローが堅守、アセアンライダー賞はジャムチャート

個人総合時間賞は、集団でゴールしたシモン・ペロー(リーニン・スター、スイス)が引き続きキープ。アセアンライダー賞は、この日の中間スプリントで2位に入ったナッタポン・ジャムチャート(タイランドコンチネンタル、タイ)が獲得した。

第3ステージは山岳ポイントが勝負の鍵

第3ステージは、アランヤプラテートからワンナムイェンまでの135km。2つの中間スプリントポイントに加え、2つの山岳ポイントが設定されており、最後は集団スプリントが予想される。山岳での山岳賞争いの動き、そしてスプリンターたちの力勝負に注目が集まる。

新城幸也のコメント

フィニッシュ後リーダージャージの選手と談笑する新城 Photo Miwa ARASHIRO

『今日は昨日のダメージの回復に努めた。リーダーチームと総合3位チームの動きをチェックし、逃げ選別を手伝う動きをする。今日のステージで使うエネルギーを最小限にして、これからのステージの為に温存する。リーダーチームが力のあるチームなので、昨日よりは気が楽だった。

33km地点のボーナスタイムポイントは集団で通過することになり、1秒でも稼ごうと思ったが、埋もれてしまいスプリントは出来ず。その後もアタック合戦続いたが、道路が少し狭くなり、集団の勢いも落ちてきて、6人の逃げが決まった。2回目のボーナスタイムポイントを集団で通過したくない、リーダーチームが直ぐに集団牽引を開始。僕らとしては集団牽引にもチームから誰も出したくないので、リーダーチームが直ぐにタイム差のコントロールに入ってくれたので良い展開になった。

今日のフィニッシュは残り2kmから緩やかな登りで、ペースが早いとスプリンターが苦しむ可能性があったので、台湾でも調子の良かったロレンツオにスプリントを任せた。残り2kmではロレンツオとはぐれていたが、残り1kmきってから合流し、自分の脚にも余裕があり、集団のスピードもそんなに速くなかったので、先行した。良い感触のリードアウトだったが惜しくもロレンツオはステージ2位。

無事に無駄にエネルギーを使わずに今日のステージを終えられて良かった。でも、またチームメイトが転んでしまい災難が続いているので、どこかで払拭しなければ!

明日は今大会3回しかない山岳ポイントが2回ある。もし、2回とも同じ選手が1位でポイントを取ったら、山岳ジャージが確定する。激しい展開になるだろうから、気を引き締めて、いってきます。』

第2ステージ リザルト

1位 アレクサンダー・サルビー(リーニン・スター、デンマーク) 3h19m47s
2位 ロレンツォ・クアルトゥッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア)
3位 アレクサンドル・シャコトコ(FNIX・SCOM・ハンシャン、ロシア)
4位 エフゲニー・ギディッチ(チャイナグローリー・メンテック、カザフスタン)
5位 トム・セクストン(セントジョージコンチネンタル、ニュージーランド)
6位 ニキータ・ツヴェトコフ(ウズベキスタンナショナルチーム)
7位 パトンポブ・ポナータン(ルージャイ・インシュランス、タイ)
8位 マーリス・ボグダノヴィチス(FNIX・SCOM・ハンシャン、ラトビア)
9位 ネイト・ハデン(セントジョージコンチネンタル、オーストラリア)
10位 サクチャイ・ポーディンガム(グラントソーントン、タイ)

個人総合成績(第2ステージ終了時点)

1位 シモン・ペロー(リーニン・スター、スイス) 5h46m43s
2位 新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) +04s
3位 アレクサンダー・サルビー(リーニン・スター、デンマーク) +13s
4位 トム・セクストン(セントジョージコンチネンタル、ニュージーランド) +18s
5位 ロレンツォ・クアルトゥッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア) +19s
6位 アレクサンドル・シャコトコ(FNIX・SCOM・ハンシャン、ロシア) +21s
7位 エフゲニー・ギディッチ(チャイナグローリー・メンテック、カザフスタン) +22s
8位 クリスティアン・ライレアヌ(リーニン・スター、ルーマニア)
9位 ケイン・リチャーズ(ルージャイ・インシュランス、オーストラリア)
10位 ナッタポン・ジャムチャート(タイランドコンチネンタル、タイ) +23s

各賞リーダージャージ

ポイント賞:アレクサンダー・サルビー(リーニン・スター、デンマーク)

ベストアセアンライダー賞:ナッタポン・ジャムチャート(タイランドコンチネンタル、タイ)

チーム総合成績首位

リーニン・スター

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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