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ドロッパーポスト「Reverb AXS」を刷新 構造見直し、新機能搭載で信頼性と走破性向上|RockShox

SRAMグループ傘下でサスペンション技術をリードするRockShox(ロックショックス)は、日本時間2025年4月3日23時、ワイヤレス電動ドロッパーシートポスト「Reverb AXS」の新型モデルを発表した。内部構造をオイルレスの「エアオーバーエア」方式に全面的に見直したほか、登坂時の快適性を高める新機能「ActiveRide」を搭載するなど、信頼性とパフォーマンスの両面で大幅な進化を遂げている。多様化するマウンテンバイク市場のニーズに応えるべく、トラベル長のラインナップも大幅に拡充された。

技術革新:オイルレス化で信頼性とメンテナンス性を飛躍的に向上

新型Reverb AXSの最も注目すべき点は、内部作動機構からオイルを完全に排除し、空気圧のみで制御する「エアオーバーエア」構造を採用したことだ。従来のオイルとエアを併用するシステムでは、経年変化や過酷な使用条件下で内部シールが劣化し、オイルとエアが混ざることで正常な作動が妨げられるケースが課題となっていた。RockShoxはこの課題に対し、機構をシンプル化することで根本的な解決を図り、長期的な信頼性と耐久性を大幅に高めることに成功した。

この構造変更はメンテナンス性にも大きな恩恵をもたらす。同社によれば、従来モデルで推奨されていた50時間ごとの分解・洗浄・潤滑といったインターバルが、新型では300時間ごと(一般的な使用で約1年に相当)へと大幅に延長された。これにより、ユーザーはメンテナンスに費やす時間を削減し、より多くの時間をライディングに充てることが可能となる。

新機能「ActiveRide」:登坂時の快適性とトラクションを両立

パフォーマンス面では、新たに搭載された「ActiveRide」機能が注目される。これは、シートポストが完全に伸長した状態では剛性を確保しつつ、わずかにドロップ(下降)させた状態では、内蔵されたコンプライアンス機構が作動し、微細な衝撃吸収性をもたらすというものだ。

特に、凹凸の多いテクニカルな登坂路において、路面からの突き上げを緩和しライダーの疲労を軽減するとともに、タイヤの接地性を高めトラクションロスを抑制する効果が期待される。同社は、近年利用が拡大しているE-MTB(電動アシストマウンテンバイク)でのシッティングクライミングなどでも、その効果は顕著であるとしている。

デザイン改良と利便性向上:細部への配慮

製品デザインにも改良が加えられた。ワイヤレス操作に必要なAXSバッテリーの搭載位置は、従来のサドルクランプ後方から、ポスト下部の前方へと変更された。これにより、転倒時のバッテリー保護性能を高めると同時に、サドルバッグ装着時のクリアランスも改善された。

サドルレールを固定するクランプ部分も再設計され、標準的な7x7mmの金属レールに加え、7x9mmや7x10mmのカーボン製オーバルレールにも追加部品なしで対応可能となり、サドル選択の自由度が高まっている。

ラインナップ拡充:多様化するニーズに対応

現代のマウンテンバイクは、用途やフレームジオメトリが多様化しており、ライダーが要求するドロッパーポストのトラベル長も様々だ。新型Reverb AXSはこうした市場の動向に対応するため、トラベル長のラインナップを従来の4種類から、100mmから250mmまで25mm刻みの7種類へと大幅に拡充した(※ポスト径により設定は異なる)。これにより、クロスカントリーからエンデューロまで、幅広いライダーとバイクに最適な選択肢を提供することが可能となった。対応シートポスト径は従来通り30.9mm、31.6mm、34.9mmの3種類。

AXSエコシステム:シームレスな連携は健在

ワイヤレス電動コンポーネントシステム「AXS」との連携は、新型でも重要な要素だ。ケーブル不要によるクリーンな外観と容易な取り付け、他のAXSコンポーネントとのバッテリー共用、スマートフォンアプリ「SRAM AXS」によるボタン機能のカスタマイズやファームウェアアップデートといった利便性は、引き続き提供される。

RockShoxの製品担当者は、「新型Reverb AXSは、ライダーがより安心して、より快適に、そしてより自由にトレイルを楽しめるように設計された。エアオーバーエア構造とActiveRideは、そのための大きな技術的ステップだ」とコメントしている。

専門家は、「ドロッパーポスト市場における信頼性の向上は常に求められてきた課題であり、RockShoxのオイルレス化への取り組みは大きな注目を集めるだろう。ActiveRide機能も、特に登坂性能を重視するライダーやE-MTBユーザーにとって魅力的な付加価値となる可能性がある」と分析している。

新型Reverb AXSは、信頼性、快適性、利便性、そして選択肢の幅という、現代のドロッパーポストに求められる要素を高次元でバランスさせた製品として、今後のマウンテンバイク市場において強い存在感を示すことになりそうだ。

RockShox Reverb AXS (B1)

価格:105,700円(税込)

  • カテゴリー:ワイヤレス電動ドロッパーシートポスト
  • 主な特徴:エアオーバーエア構造、ActiveRide機能、改良型バッテリー位置、ユニバーサルサドルクランプ、100mm-250mmのトラベルオプション、AXSエコシステム対応
  • 対応ポスト径:30.9mm、31.6mm、34.9mm
  • トラベルオプション:100mm、125mm、150mm、175mm、200mm、225mm、250mm(ポスト径により設定は異なる)

問:メニーズ https://manys.work/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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