パールイズミ、UCIコンチネンタルチーム「VC FUKUOKA」と包括的パートナーシップ締結｜PEARL iZUMi

Bicycle Club編集部

2025年04月07日

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パールイズミは4月4日、福岡県を本拠地とするUCI（国際自転車競技連合）コンチネンタルチーム「VC FUKUOKA」と、2025年シーズンより多岐にわたる分野での協力関係を築くパートナーシップ契約を締結したことを発表した。この契約に基づき、パールイズミはVC FUKUOKAへのカスタムデザインのレースウェアやトレーニングウェアキットの供給を行うほか、製品の共同開発、サイクルイベントの共同開催など、幅広い領域で連携を深めていく。

老舗ブランドと気鋭チームの連携 – 双方の強みを生かす

まもなく創業75年を迎えるパールイズミは、日本のサイクリング黎明期から高品質なウェアを提供し続けてきた老舗ブランドである。特に、40年以上にわたり展開してきたサイクリスト向けのオーダーウェアサービスでは、プロ選手からホビーレーサーまで、数多くのチームや個人の要望に応え、信頼性の高いオリジナルウェアを供給してきた実績を持つ。また、オリンピック自転車競技日本ナショナルチームへのウェア提供も同じく40年以上にわたり継続しており、国内トップレベルの競技シーンを長年支えてきた存在だ。今回のVC FUKUOKAとの新たなパートナーシップは、最前線で戦うプロチームからのリアルタイムなフィードバックを製品開発に活かし、より一層強固な生産体制と開発力を確立することを目的としている。

一方のVC FUKUOKAは、2023年からUCIコンチネンタルチームとして登録され、国内外のプロレースシーンで活動する気鋭のチームである。トルコやウズベキスタンといった海外レースにも積極的に参戦し、国内屈指のステージレース「ツール・ド・熊野」でもステージ優勝を飾るなど、着実に実績を積み重ねている。トップチームの活動だけでなく、将来のプロ選手育成を目指す「ユースチーム」の運営や、社会人競技者の競技力向上を支援する「マスターズクラブ」の活動、さらには障がいのある競技者を積極的に受け入れるなど、多様性を尊重し、幅広い層への自転車競技普及を目指す理念を持つ点も大きな特徴である。

共同開発やイベント共催も視野に – 包括的な協力体制

今回のパートナーシップは、単なるウェアサプライヤーとしての関係にとどまらない。パールイズミが持つ長年のウェア開発ノウハウと、VC FUKUOKAが持つプロレース現場での知見を融合させたウェアの共同開発を進める計画だ。これにより、より高いパフォーマンスと快適性を両立する革新的な製品が生まれることが期待される。

さらに、両者は共同でサイクルイベントを開催することも視野に入れており、レースシーンの盛り上げだけでなく、一般サイクリストとの交流や自転車文化の裾野拡大にも貢献していく方針である。

VC FUKUOKA 佐藤信哉マネージャーコメント

今回の提携について、VC FUKUOKAの佐藤信哉マネージャーは次のようにコメントしている。

「長年にわたり日本のサイクリングシーンを支えてこられたパールイズミ様が、オフィシャルサプライヤーとしてご支援くださることを大変嬉しく思います。高品質なウェアを身にまとい、選手たちのモチベーションも一層高まっていますが、それに見合うプロモーションを展開し、ブランドの価値を最大限に発信していく責任も感じています。レースを共に盛り上げるだけでなく、サイクルスポーツの魅力をより多くの方々に届ける活動にも積極的に取り組んでまいります。パールイズミ様とのパートナーシップを通じて、チームのさらなる成長と自転車文化の発展に貢献できるよう尽力してまいります。」

パートナーシップ記念キャンペーンを実施

パールイズミでは、この新たなパートナーシップ締結を記念し、ファンへの感謝を込めたプレゼントキャンペーンを実施する。VC FUKUOKAが今後参戦予定のGazipasa Criterium（トルコ・ガジパシャ、4月5日開催）やTour of Mersin（トルコ・ツアーオブメルシン、4月10日～）での活躍を応援する意味も込められている。