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エリオット・シュルツがJプロツアー初勝利、渡辺一気が総合リーダーに浮上|西日本ロードクラシック

4月20日(日)、兵庫県加東市の兵庫県立播磨中央公園特設コースにて、「JBCF第59回 西日本ロードクラシック 第6回 播磨中央公園ロードレース」のDAY2が開催された。前日の暑さから一転、曇り空の過ごしやすい気候となったが、国内屈指の難コースで各カテゴリー熱戦が繰り広げられた。メインレースとなるJプロツアー(JPT)第3戦では、ヴィクトワール広島に新加入したエリオット・シュルツ(オーストラリア)がチーム合流後初レースで優勝。女子のJフェミニンツアー(JFT)では阿部花梨(イナーメ信濃山形)が圧勝した。また、JPTでは渡辺一気(京都産業大学)が個人総合首位に立ち、U23リーダーと合わせて2冠を達成する快挙を見せた。

歴史ある一戦、難コースでサバイバルレースに

歴史ある「西日本ロードクラシック」の名を冠し、播磨中央公園での開催も6回目(西日本ロードクラシックとしては3回目)を迎えた今大会。JPT第3戦は、1周7.2kmの難コースが舞台。前半の狭くアップダウンとコーナーが連続する「ファミリーコース」と、後半の長い下りとゴール前の激坂を含む「チャレンジコース」を組み合わせたレイアウトだ。レースはスタートループ4.2kmを含む19周回、合計141kmで争われ、年間チャンピオン争いを占う上で重要なグレード「ゴールド」が設定された。会場では「加東市サイクルフェス」も同時開催され、多くのファンや家族連れで賑わった。

強力な7名が逃げ切り狙う

午前9時50分にスタートしたJPTは、序盤からアタックが繰り返される激しい展開。ファミリーコース区間で集団は早々に縦一列となり、中切れが発生するなど、サバイバルな様相を呈した。

3周目、レオネル・キンテロ、エリオット・シュルツ(共にヴィクトワール広島)、岡篤志、沢田時、ルーベン・アコスタ(共に宇都宮ブリッツェン)、入部正太朗(シマノレーシング)、佐藤光(チームサイクラーズ・スネル)という実力者7名が抜け出し、逃げグループを形成。この7名は一時40秒ほどのリードを奪うが、8周目手前で集団に吸収される。しかし9周目には7名の逃げにも乗っていた沢田とシュルツの2名が飛び出した

 

キナン猛追も、逃げ切り濃厚に

レース中盤、逃げの2人とメイン集団との差は一時2分ほどまで開く。メイン集団では、逃げに選手を送り込んだ宇都宮ブリッツェンとヴィクトワール広島が集団コントロールに加勢し、追走の動きを封じ込める。この状況を打開すべく動いたのがキナンレーシングチーム。トマ・ルバや新城雄大を中心に猛烈なペースで追い上げを開始し、残り3周となる17周目にはその差を55秒まで縮める。この動きでメイン集団は活性化し、内田宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム)らがアタック、集団は崩壊状態となった。

シュルツ、沢田との一騎打ち制す JPT初優勝

最後まで逃げ続けた沢田とシュルツの2名。追走グループの猛追を受けながらも粘りを見せ、最終周回へ。メイン集団から抜け出した前年のJプロツアー年間王者の金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)が単独で追う展開となった。

勝負はゴール前の激坂へ。最後の上りの頂上手前でシュルツがアタック。これに沢田は食らいつけず、シュルツが単独でフィニッシュラインへ。ヴィクトワール広島加入後、そしてJPTデビュー戦を劇的な勝利で飾った。

「チームメイト(ベンジャミン・ダイボール)の誕生日に勝利を届けられて嬉しい」と、シュルツは喜びを語った。24歳のオーストラリア人パンチャーであるシュルツは、AG2Rの下部組織やコンチネンタルチームを経て、今季ヴィクトワール広島に加入した期待の新戦力だ。

2位には、先週のMTBレース(CJ菖蒲谷)からの連戦ながら最後まで優勝争いを演じた沢田が入った。そして、驚異的な追い上げを見せた金子が単独で3位に食い込んだ。

渡辺一気、学生にして総合リーダーの快挙

この日8位に入った渡辺一気(京都産業大学)が、JPT個人総合ランキングでトップに浮上。U23ネクストリーダージャージ(白)に加え、プロリーダージャージ(赤)も獲得するという、学生選手としては異例の快挙を達成した。

女子は阿部が盤石のレース運びで圧勝

女子のフェミニンカテゴリー(61.8km)は、リーダージャージを着る阿部花梨(イナーメ信濃山形)が序盤からレースをコントロール。中盤以降、山下歩希(弱虫ペダルサイクリングチーム)、鈴木友佳子(MIVRO)、杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling)との4名の先頭集団を形成すると、最終盤の登り坂で満を持してアタック。力強い走りで最後までついてきた山下を引き離し、圧巻の独走勝利を飾った。2位には健闘した山下、3位には鈴木友佳子が入った。阿部はリーダージャージを盤石なものとした。

リザルト

Jプロツアー(141km)

1位 エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島、オーストラリア) 3h30m03s
2位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +02s
3位 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +04s
4位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +06s
5位 阿曽圭佑(スパークルおおいた) +07s
6位 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島、ベネズエラ)
7位 孫崎大樹(ヴィクトワール広島) +08s
8位 渡辺一気(京都産業大学)
9位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン、コロンビア)
10位 津留崚(シエルブルー鹿屋) +09s

個人総合リーダー(プロリーダー)

渡辺一気(京都産業大学)

U23リーダー(ネクストリーダー)

渡辺一気(京都産業大学)

Jフェミニンツアー(61.8km)

1位 阿部花梨(イナーメ信濃山形) 1h51m40s
2位 山下歩希(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3位 鈴木友佳子(MIVRO) +1m47s
4位 杉浦佳子(Team EMMA Cycling) +3m09s
5位 仲村陽子(フィッツ) +6m23s
6位 伊藤あすみ(ミルキーウェイ和歌山)
7位 島橋由美子(バルバレーシングクラブタカオカ) +6m53s

フェミニンリーダー

阿部花梨(イナーメ信濃山形)

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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