
これはエアロ! 最小33cm“攻める”ナローバー「CANTA RACE CARBON」登場|PROFILE DESIGN

Bicycle Club編集部
- 2025年05月17日
エアロダイナミクスとアグレッシブなライディングポジション。その両立をかつてないレベルで実現するドロップハンドルバーが、アメリカのコンポーネントブランド「プロファイルデザイン」から登場した。その名も「CANTA RACE CARBON DROP BAR」。UCIの最新規定にも対応し、レースシーンでのアドバンテージを狙うシリアスレーサーにとって、まさに待望の一本と言えるだろう。
UCI規定クリアで、エアロポジションをさらに深く、狭く!
近年のプロレースシーンでは、空気抵抗削減の観点からハンドル幅を詰める「ナロー化」がトレンド。しかし、UCI規定では細かなルールが存在する。「CANTA RACE CARBON」は、この規定をクリアしつつ、最大限のエアロ効果を引き出すべく設計された意欲作だ。
キーとなるのは、ドロップ部とフード取り付け部に設けられた10°の内角。これにより、ハンドル幅を狭めてもフードを適正な位置に配置でき、UCI規定に準拠しながら、よりタイトでアグレッシブなエアロポジションの構築が可能になる。平地でのハイスピード巡航や、TTスタイルのリストポジションを求めるライダーには、この上ない武器となるはずだ。
細部まで計算し尽くされた、エアロシェイプと機能性
ハンドル上部は、90mmという大胆なリーチを持つディープエアロトップ形状を採用。これによりライダーのリーチを自然に伸ばし、エアロポジションを深める。同時に、スプリント時などダンシングでバイクを振った際の、手首とのクリアランスも十分に確保されている。上面がフラットで広いこともポイントで、肘から先の前腕を安定して乗せることができ、長時間のエアロポジション維持を強力にサポートしてくれる。
ケーブルルーティングも秀逸だ。バーテープを巻き終えた際に段差ができないよう、レッジ(窪み)が設けられているのはもちろん、ケーブルをステム内部にスマートに収めるか、あるいはオーソドックスに外側に沿わせるかを選択できるポートを装備。Di2(電動変速システム)への対応は万全。機械式変速ケーブルの内装も構造上は可能だが、カワシマサイクルサプライによれば「施工性は非常に低く、高度な技術を要する」とのことなので、お世話になっているショップとよく相談したい。
軽量性と高剛性を両立するカーボンマテリアル
素材にはもちろん軽量かつ高剛性なカーボンファイバーを採用。36cmサイズで実測205gという軽さは、ヒルクライムでのアドバンテージにも繋がるだろう。マットブラックのフィニッシュは、どんなバイクにもマッチする精悍なルックスだ。
CANTA RACE CARBON DROP BAR
価格:69,800円(税込)
- 素材:カーボン
- 仕上げ:マットブラック
- 重量:205g (36cm)
- サイズ (C-C):33, 36, 39, 42cm
- リーチ:90mm
- ドロップ:142mm
- ドロップオフセット:12mm
- クランプ径:31.8mm
- エアロバークリップオン対応:不可
- 最大クランプトルク:6Nm
「CANTA RACE CARBON」は、コンマ1秒を削りたい、エアロダイナミクスを徹底的に追求したい、そんな熱い想いを持つライダーにとって、見逃せない選択肢となるだろう。その研ぎ澄まされたフォルムと機能性を、ぜひあなたのバイクで体感してほしい。
問:カワシマサイクルサプライ https://www.riogrande.co.jp/
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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