新型サイクリングシューズ「FNT-5」を発表カーボン×ニットで高性能と快適性を両立｜FLR

Bicycle Club編集部

2025年05月29日

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サイクリストの足元を支えるシューズにおいて、新たな選択肢が登場する。イスラエルのサイクリングシューズブランド「FLR（エフエルアール）」の新型ニットサイクリングシューズ「FNT-5」が、国内で2025年5月29日に発売されることが決定した。国内販売はライトウェイプロダクツジャパンが手がけ、価格は26,400円（税込）となる。

パワー伝達と耐久性を追求した「R400カーボンコンポジットソール」

「FNT-5」は、FLRのラインナップにおいてハイグレードモデルに位置づけられ、ロードサイクリングにおける高いパフォーマンスと長時間のライディングでも持続する快適性の両立を目指して開発された製品だ。

その核となるアウトソールには、新設計の「R400カーボンコンポジットソール」を採用。メーカー発表によると剛性指数は12と高い数値を誇り、ライダーのペダリングパワーを効率的にペダルへ伝達することに貢献するとしている。これにより、加速時や登坂時におけるダイレクトな走行感と、巡航時の安定したペダリングをサポートすることが期待される。

通気性と耐久性を備えた三層構造ニットアッパー

アッパー素材には、近年注目度が高まっているニット素材を採用。特に「FNT-5」では、強化ナイロンストリングを三層構造で編み込むことにより、ニット特有の柔軟なフィット感に加え、サイクリングシューズに求められる高い耐久性を両立させている。アッパー表面にはベンチレーションホールが適所に配置されており、シューズ内の蒸れを軽減し、快適なライディングコンディションを維持する。

日本人サイクリストに朗報、「エリートラスト」によるアジアンフィット

多くの日本人サイクリストにとって課題となりやすいシューズのフィット感についても配慮されている。「FNT-5」では、幅広・甲高の足型に対応するために開発された「エリートラスト」と呼ばれるAsian Fit形状を採用した。これにより、つま先部分には適度なゆとりを持たせつつ、土踏まずからかかとにかけてはしっかりとホールドする設計となっており、長時間の使用でもストレスを感じにくいフィット感を目指している。

細部までこだわった調整機構とホールド性能

フィット調整システムには、A-Topクロージャーシステム（1ダイヤル）を搭載。走行中でも片手で素早く、かつ細やかな締め付け具合の調整が可能だ。また、ヒールカップの形状も見直され、内側にはシリコンドットとパッドを追加。これにより、ペダリング時のかかとの浮きを抑制し、より一体感のあるホールド性能を実現している。

クリートはシマノSPD-SLやLOOK KEOといった主要な3ホールタイプに対応する。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色。サイズはEU38（24.3cm相当）からEU45（29.0cm相当）まで幅広くラインナップされる。製品には「エリートソックス」が付属するが、こちらのデザインやカラーは選択できず、予告なく変更される場合があるとのことだ。

開発と技術に特化したFLRブランド、国内での展開

FLRは、イスラエルを拠点とするシューズリーディングカンパニーであり、サイクリングシューズのみならず、様々な分野のシューズ開発で培ってきた独自の技術とノウハウを製品に活かしている。世界トップレベルのプロライダーからのフィードバックも積極的に取り入れ、レースシーンで求められる最高のパフォーマンス、品質、快適性を備えた製品開発を追求しているブランドだ。

国内では、ライトウェイプロダクツジャパンが正規代理店として販売およびアフターサポートを担当する。