神戸・六甲山系にマウンテンバイクコースが誕生！「Mountain Bike Forest KOBE ～学習の森トレイル～」

Bicycle Club編集部

2025年06月06日

神戸の都心から30分。標高931ｍの国立公園・六甲山にマウンテンバイクコースが5月31日にオープンした。この六甲山に新たに設置されたマウンテンバイクコースは、森林植物園の「学習の森」にあり、その名称は「Mountain Bike Forest KOBE(マウンテンバイクフォレスト神戸)　学習の森トレイル」で、愛称は「モビコ」。オープン日となる5月31日には除幕式も行われた。

左からNPO神戸エリアマウンテンバイク協会村山千春さん、末政実緒さん、神戸市久元喜造市長、大阪スバル㈱上野修社長、㈱ダートフリーク池田グループリーダー、㈱A＆F大阪営業所新徳所長

子どもや初心者でも楽しめ、自然を感じられる初級コース

今回オープンしたのは初級コース。全長425mであり、今後初級から上級まであわせたコース全長は約２kmを予定している。元々人の手が入りくかった山林を、元ある森林の雰囲気を残し、子どもや初心者でも楽しめ、自然を感じられるコース設計としたことが特徴です。コース利用は９時から17時までで、利用料は無料。駐車場利用は1日500円にて秋から供用予定だ。

今後もコースは進化予定！　レジャーと森林保全が一体となった取り組み

春や秋には、マウンテンバイク利用者のすそ野拡大として、マウンテンバイクの貸し出しを含めたマウンテンバイク体験会、コース整備を愛好家や市民の手で行う整備ボランティア活動を実施予定。NPO法人神戸エリアマウンテンバイク協会が運営に関わり、イベント運営やコース維持管理を行う。

レジャーと一体となった新たな森林保全の取り組みとして、｢バイカーによるNPO法人が運営に関与｣、｢自然に親しむ・守ることへの賛同｣から、近畿地区スバルグループ・ダートフリーク・エイアンドエフの3社より資金・資材の寄附の協力を受ける。今後もさらなるコース整備を進めていく予定とのこと。

2025年秋頃　レンタルバイクサービスも開始予定
2026年春頃　中級コースもオープン予定
2027年以降　上級者向けコースや練習場を整備していく予定

コース整備手法を通じて六甲山の活性化に貢献

本プロジェクトは六甲山の活性化に向けた新たなレジャーコンテンツの創出と同時に、山や森の保全を実現することを目指している。その一環としてマウンテンバイクに着目し、現在取り組みを進めている。神戸の山には、かつては利用され人による手入れがあったものの、いまや放置されてしまい健全な姿ではなくなった場所が実は多くある。

こうした状況に対し、地形や植生を踏まえて適切な間伐を行い、その資材を整備に活用するマウンテンバイクのコース整備手法を通じて、山や森の保全を目指している。また同時に、街から至近の六甲山系における新たなレジャーコンテンツの育成を目指しているのも特徴だ。

神戸・六甲山「モビコ」への充実したアクセス

神戸は、飛行機（神戸空港）、新幹線（新神戸駅）もあり、海外・国内の主要都市から非常にアクセスしやすい街。六甲山は、神戸の都心三宮から30分、車やバスだけでなく、ケーブル・ロープウェイと、アクセスが充実しているのが特徴だ。神戸を代表する観光地の１つである「有馬温泉」とも隣接しており、有馬温泉から六甲山へは「六甲有馬ロープウェー」も整備されている。