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まんが家夏福の、牛久沼・河童めぐりサイクリング!|夏福ゆるポタエッセイ vol.15

茨城エリアを中心にサイクリングを楽しんでいる、まんが家の夏福さん。今回は、河童にまつわる逸話が多く残る牛久市を走ってきた模様をお届けする。

牛久沼の河童伝説

茨城県牛久市の牛久沼には河童伝説があるといわれています。

~その昔、牛久沼にはいたずら好きの河童が住んでおり、畑を荒らしたり子供を溺れさせたりと村人たちに迷惑をかけていたため、村一番の屈強な若者が河童を捉え沼のほとりに生えていた大きな松の木に縛り付けました。日ごとに元気を失った河童は二度と悪さをしないと泣いてお詫びをし、その姿を哀れに思った村人たちは河童を沼へと戻してあげました。その後はいたずらは止み、村人の手伝いをするようになった。~

牛久沼の周りには河童にちなんだ場所がいくつもあるので、今回は河童巡りをしつつ牛久沼一周サイクリングをしようと思います!

牛久駅からスタート!

牛久駅西口からのスタートです。

早速河童のお出迎え。この河童のキャラクターは牛久市観光協会のマスコットキャラクター「かっぱのキューちゃん」。牛久市の「久(きゅう)」が河童の鳴き声を連想させることから名付けられたと観光協会のHPに書かれていました。普段は牛久沼に住んでいるがイベントに引っ張りだこで、お皿の水が乾きがちなんだそう(笑)

駅から牛久沼方面へと進むと「芋銭河童碑道」と書かれた石柱がありました。

芋銭(うせん)とは、明治から昭和にかけて活躍した日本画家、小川芋銭のことで、この先の牛久沼のほとりには芋銭が晩年を過ごした住まい兼アトリエの雲魚亭(うんぎょてい)があります。特に河童の絵を多く残したことから「河童の芋銭」といわれています。

雲魚亭に到着。現在は小川芋銭記念館として一般に公開されていて入場は無料。館内には芋銭が使用していた画材などの愛用品や直筆の手紙、複製原画などが展示されています。

一面ガラス戸の縁側をぐるりと回って進むのですが、部屋の中まで陽が入りのんびりとした時間が流れていました。昔ながらの洗面所が可愛いかったです。

雲魚亭のすぐ近くには、先ほどの河童伝説の河童が縛り付けられたとされる「河童松」があります。

右手の竹林を進むと河童の碑がありました。これは芋銭の没後、友人の池田龍一ほか七名によって建立されたもので、牛久市指定文化財になります。

河童松や河童の碑があるあたりは木や竹に覆われて牛久沼を見ることはできませんが、たくさん設置されているベンチがすべて牛久沼に向かって置かれているので以前は牛久沼を眺めることができたのでしょうね。どんな眺めだったのか気になりますが、現在の木々に囲まれている感じも風情があって好きです。

牛久沼一周とは言っても水辺に沿って道があるわけではないので、できるだけ沼に近いルートを選んで進みます。

「牛久市観光アヤメ園」の河童には哀愁が漂う

牛久市観光アヤメ園に到着。いました河童(リアル)。

河童の周りにはアヤメ園が広がっています。訪れたのは5月中旬でまだ咲いていませんでしたが、6月に見頃を迎え、この記事がアップされる6月末は咲き終わり頃でしょうか。またアヤメの時期に訪れたいと思います。

アヤメ園のそばに掛かる三日月橋にもポツンと河童が座っていました。

橋を渡って進むと道中にも河童がいましたよ。

今も残る渡し船の渡し場跡

牛久沼の上部に流れ込む谷田川にかかる橋へと向かう途中、渡し船の渡し場跡がありました。ここは昭和の初期まで茎崎村の東部と西部の岩崎地区を結ぶ唯一の水路で、毎日多くの人々が利用し賑わっていたんだそうです。看板には徒歩者の乗船料は二銭、自転車での利用者は五銭と書かれていました。自転車も渡っていたんですね。

渡し船といえば…牛久沼は「うな丼」発祥の地とも言われているのですが、その昔、大久保今助という人物が江戸の日本橋から水戸街道を通って生まれ故郷(現在の茨城県常陸太田市)へと帰る途中、牛久沼の渡し場にある掛茶屋でうなぎの蒲焼とどんぶり飯を頼んだが、船が出るとの声に慌ててご飯の上に蒲焼きの皿をかぶせて船に乗り込み対岸についてから食べたところ、皿で蓋をしたことによって蒸されて柔らかくなった蒲焼きとタレが染み込んだご飯がこれまで食べたどのうなぎよりも美味しかった…というのがうな丼ができたきっかけなんだそうです。

「うな丼」発祥の地とも言われるから、うなぎを食べよう!

国道6号線の牛久沼湖畔沿いにはうなぎ料理専門店が軒を連ね、うなぎ街道と呼ばれています。うな丼が生まれた渡し船もその辺りにあったんでしょうね。

そうとなれば、せっかくですしお昼はうなぎにいたしましょう!

うなぎ街道まではまだまだ距離がありますが、途中にもうなぎを扱うお店があるのでそちらへと向かいます。

渡し場跡のすぐ近くにかかる茎崎橋を渡り、谷田川と西谷田川の間を南下します。

牛久沼に突き出ている突端に建つ岬食堂に到着。

開店前でしたがすでに20人ほど待っていました。定食屋さんなのでうなぎ以外にもメニューがあるのですが、やはりうなぎが一番人気らしく私の数人後で品切れとなっていました。間に合ってよかった…。

順番に注文を受けてから焼き始めるのでタレが焼ける香ばしい匂いを嗅ぎながら1時間ほど待ち、空腹の絶頂を迎えたところで運ばれてきました上鰻重が!うな丼はなかったんです。なかったからしょうがないんです。

あっつあつで香ばしいうなぎはふわふわで、タレはあっさりとしていてもたれずあっという間にペロリと平らげてしまいました。たいへんおいしゅうございました。

走るのが遅い私は、ロングライドや予定が詰め詰めのライドだと時間が勿体無いので混むお店は避けたりなかなかゆっくりと食事ができないんですが、ゆるポタなら余裕を持って楽しめますね(ロードを置いたままはちょっとドキドキしますが)。

岬食堂のお隣にある泊崎大師堂からは牛久沼が一望できました。その展望スペースで牛久沼八景の石碑を発見。調べてみても詳しくは分からず、ここ以外は石碑などの案内もなさそうなのですが、「〇〇巡り」が好きなので興味が湧きました。牛久沼の周りは車が入りづらい細い道も多いので自転車で巡るのにぴったりでは。

西谷田川を渡り常磐線の東側へと出て、牛久駅東口方面へと北上します。

牛久駅近くの歩道橋の上にいる河童。

大きなオブジェの端にちょこんと座っているのですが、このオブジェは日時計なんだそうですよ。

最後に自転車あるあるが発動!

さぁて帰る前にお土産を買うぞ!と牛久駅東口のすぐ横の芋千さんに行ってみると…なんと臨時休業。最後に自転車あるあるを発動しないでほしい。また来ます…。

このまま帰るのもな…とローソンで地域&期間限定で発売されていた「うしく河童大根」を使用した野菜スティックを購入しました。輪行でも自走でも大根一本持って帰るのはなかなか大変ですが、野菜スティックなら持って帰れますね。瑞々しくて甘くて美味しかったです。

今回は約30kmのサイクリングとなりました。

▼いままでの連載はこちらから▼

夏福のゆるポタコミックエッセイ

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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