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ヘルメットの選び方【前編】

ヘルメットは転倒や事故の際に頭を保護する重要なアイテム。「暑くて蒸れる……」なんてボヤいて被るのを嫌がっているアナタは真のサイクリストではない!以外に知らないヘルメットの構造から正しいフィッティングポイントまでを完全マスターしよう。

存在意義を理解してヘルメット選びは正しく!

オーストラリアやニュージーランドでは自転車走行の際にヘルメットの着用が義務づけられている。日本では道路交通上、着用の義務はないが、自転車ヘルメットの重要性を甘く見ると痛い目にあってしまう。そこで、ワイズ・ガレージ・バイクの副店長・奥平さんに、ヘルメットの重要性を聞いてみた。

「オートバイの場合は必ずヘルメットを着用するのに、同じ車道を走る自転車が着用しないのはおかしいですよね?自分自身は安全運転をしているつもりでも、1t以上の車が横を走るのですから、常に危険にさらされていることを忘れてはいけません。ヘルメットはいうなれば、保険のようなモノ。もし転倒した時に、最重量物である頭が最初に路面に叩きつけられます。その時に初めて、『ヘルメットをしていてよかった』と実感するのです。

選ぶ時には、頭のカタチに個人差があるので、とにかくショップで試着して自分の頭の形状に合ったタイプを購入してください」。

最近は安全性と通気性、デザイン性を追求したヘルメットが豊富に登場している。自分のため、そしてサイクリストのマナーとして、上手なヘルメット選びをしてみよう!

思いがけない事故に遭遇する確立あり

熱中症から頭を守る!

夜道のクルマに存在感アピール!

額とこめかみの汗止め!

クルマはボディカラーによって交通事故の確率はこんなに違う!

山ならではの障害物が飛んでくる

ヘルメット選びは正しく!古今東西

約30年以上前は、ラグビー選手がしているようなやわらかい素材のヘッドガード(カスク)が主流。最近、にわかに流行し始めている!? 写真上、rinprojectカスク(10,500円)は本革を使用しており高級感もある。

ヘルメットの用途:
ロード、MTB、DH、BMX用と大きく4種類に分かれる。走り方によって、ヘルメットのカタチや特徴にも違いがある

購入前に要チェック:
自分の頭のカタチに合っていないモノを選ぶと頭全体への負担に繋がる。最悪の場合、頭痛を起こすこともあるので注意

ヘルメットの種類:
手持ちのウェアや愛車の色を考慮してヘルメット選びをするのも1つの手だ。流行りの白はどんな色にも合わせやすい

予算:
ブランド差はあるが、売れ筋の相場は7,000円~12,000円といったところ。値段が違っても頭を守る強度は変わらない

ヘルメットの素材と構造

ヘルメットの中身を徹底解明!

【1】内面から保護する衝撃吸収ライナー
事故や転倒などで強打した時に衝撃を吸収してくれるライナー。素材は発泡スチロールで、強い衝撃を加えるとへこんで頭部を守る

【2】路面の衝撃を直接守るシェル
FRP(強化ガラス繊維)やABS樹脂なのでライナーと一体モールド成型で強度を増している

【3】微調整可能なアジャストベルト
自分の頭のサイズに合わせてジャストフィットするように、頭回りのサイズ調節が可能。激しい走行時のブレを防ぐ役目もする

【4】夏日も快適な汗止めパッド
人間は頭部から熱を放出する。その際、流れ出る汗を、食い止める役目をするのが汗止めパッドだ。クッションの役割も果たす

【5】頭部に風を送るベンチレーション
通気孔を設けることによって風通しを良くし、頭を冷却すると同時に湿気の排出も行なう。空気抵抗も考えて、流線型のカタチをする

【6】着実に保護するよう調整可能なあごヒモ
ヘルメットを正しい位置に固定して脱落やズレを防止する。ワンタッチ式のタイプが多く、着脱は容易だ。調整方法はバイシクルクラブ 2006年6月号p109をご覧ください

ベンチレーションの大きさは価格に正比例!

上級モデルと普及モデル、見た目はあまり変わらない気がするが、その差は一体ナニか?

奥平さん「ヘルメットにあいている通気孔の穴の大きさで決まります。穴が大きいほど、衝撃を受けた時の危険性が高くなる。そこで、小さい穴のヘルメットと同じ安全性を保つために高い技術を駆使するので、値段も上がるんです」とのこと

季節に合わせてアイテムをフル活用!

夏を迎えるにあたって、季節アイテムを先取りしておこう。夏といえば“汗”。先ほども触れたが頭が一番汗をかく場所。流れ落ちる汗で視界がふさがれると走行にも危険が・・・。どんな暑い日でも優れたアイテムを1つ持っているだけで快適になること間違いナシ!

空気の通り抜けで頭部をより涼しく!

人は身体を動かせば必ず熱を放出する。ペダリングを必要とする自転車のヘルメットは多くのベンチレーションが設けられている。頭部の冷却、湿気放出を効率良くするためだ。ベンチレーションを良く見ると風の流れに沿って配置されているのがわかる。この形状によってヘルメット内に空気が通り抜けやすく、快適性をアップさせている。つまり、通気性の良いヘルメットのほうが“素頭”よりも冷却効果が大きい!!

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趣味の専門誌を届けてきた私たちが世界中の人に向けて、趣味の世界への入り口をつくりました。彩りに満ちた人生の新たな1ページが、ここから始まります。

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