ロード乗りの必須テク! ビンディングペダルの使い方【ロードバイクの乗り方】
FUNQ
- 2019年02月02日
サイクルウエアに身を包んだレーサーは、走り出すときにカチッとシューズを固定する。
脱初心者を目標にするライダーなら、スムーズなビンディングの脱着をマスターしておこう。
足の位置が着脱のキーポイント
ビンディングペダルは、つねにペダルに足が固定されることで、ヒザがブレることなくスムーズにペダリングできる。
回転効率が大きく向上するため、レースから長距離ツーリングまで、ロードではほとんどの人が使っているアイテムだ。
ここではビンディングペダルへのクリートの着脱を、手順を追って紹介する。
ペダルにあるビンディングの凹みにクリートの先端を器用に引っかけることは、初級者には難しく感じられる。
そこで、クランク側から見てクランクが2時︲8時の位置(下の写真では4時︲ 10時の位置)に限定して着脱の動作を行う。
失敗しても1回転待つ余裕もある。この位置は左右の足が容易に上げ下げを意識できるポイントで、ペダルをとらえやすい場所だ。
後ろ足がペダルをとらえたら、踏み始める位置まで脚をまわして踏みこむ。それと同時にクリートをはめる。
外すときは8時の位置で後ろ足をひねれば、スムーズに外せる。
GUIDE 1
取り付け
左ペダルが上がってくるころに準備
右ペダルを踏み込んでいくと、左ペダルが下死点から上がってくる。写真の向きで時計の5〜4時の位置に来たあたりから、ペダルに足を近づけてはめる準備に入ろう。つま先をやや下ろすイメージ
ペダルを起こす
ペダルは踏み面が上を向いていないことが多い(モデルによって違うが、重量バランスにより頭が上がる傾向にあるため)。つま先でペダルをなめるように回すと、自然とクリートの先がペダルに引っかかる
クリートの引っかかりを確認して踏む準備
右足が踏み始める前に前工程を終えると、クランクが上に来たときにクリートがすでに半分はまった状態になっているはず。クリートの先がペダルに引っかかっている感覚をここで確認しよう
そのまま力強く踏み込めば装着完了
通常のペダリングをするように、左足を踏みこんでいく。その力でクリートは、自然とペダルにパチンとはまるはずだ。ここまでスムーズにできれば、わずか半周ではめられる
GUIDE 2
外し方
右足が踏み始める位置にクランクを回す
止まるポイントが見えてきたら、まずは安定する程度に減速する。右足は踏み始める位置で足首を固める。そして左足にも力を入れてクランクを固定する
バイクがぶれないようにサドルに前モモを当てる
ハンドルがぶれないように肩の力を抜き、お腹に力を入れると同時にサドルを前脚のモモで当てて安定させる。後ろ足のカカトを上げて外す準備をする
カカトを勢いよくひねる
体勢が安定した状態で、左足を勢いよくひねるとカチッと外れる。ブレーキを当て効きさせながら減速。外したと同時に前足をゆっくり踏みこみながら、腰をサドルから前にずらすと後ろ足で着地できる
ペダルを中心にして、カカトを大きく外側にひねるイメージをもつと外しやすい
POINT
両脚の荷重とブレーキをうまく使って着脱を行う
クランクが上の写真の位置にあるときに、右脚が踏み込む力とそれを止めるブレーキの力を利用して、バイクを安定して停止できる。その一瞬のすきに左足の着脱が行える
クリート着脱は目で確認しない
足もとがバタつくと、つい目で状況を確認したくなる。しかし、それは前方不注意になりキケン。また、この状態だとハンドルもフラつき、落車しやすくなる
Teacher
管洋介
AVENTURA CYCLING 代表
国内外で50ステージレースを経験してきた競技歴22年のベテランロード選手。バイシクルクラブではインプレッションやモデルのほか、ライディングアドバイスや連載も執筆。2017年よりアベントゥーラサイクリングを立ち上げ、自転車スクール講師としてイベントやコミュニティでのテクニカルコーチも務める。また、プロフォトグラファーとしても活躍する。
(出典:『大人のロードバイク教科書』)
- BRAND :
- Bicycle Club
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