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オリンピアンへの質問と有識者の見解は!? 【東京2020特集】その5

「ぶっちゃけどうなの東京五輪」!?

2004年アテネ五輪ロードレースを完走した田代さんを質問攻めしてみた。
「実際のところ、どうなの?」
という踏み込んだ質問にも回答してもらった!
掲載できる限りその内容を紹介していこう

Q:田代さんがオリンピック代表選手に選ばれたときどんな気持ちでしたか?

A:今にして思えば「五輪に出られてよかった」と思っています。しかし、当時は海外レース転戦に忙しく「レースの合間の国内レース」といった感じでした。プレッシャーもなかったですね。数カ月前に試走を行い、代表ジャージを受け取って走りました。20〜30位を目標にしましたが、なかなか難しかったですね。( 58位にて完走、優勝者はパオロ・ベッティーニ)

Q:五輪の選手選考基準や人数はどうやって決まるのですか?

A:当時は全日本選手権の1位と2位がそのまま日本代表になっていましたが、現在ではそうはいきません。年間全体のUCIポイントを含め、さまざまな要素で選ばれているはずです。人数に関しては開催国枠で1人は確実です。しかし、大事なのは「1競技の出場人数」というのはMTBやBMXなどを含めた「自転車競技全体」のなかで振り分けられるものなので、その数の奪い合いはすでに始まっています。

Q:日本人で代表に選ばれそうなのは誰ですか?

A:あくまで私が考える候補としては、新城幸也選手と別府史之選手でしょうね。彼らがあと2年弱で「弱くなる」とは考えがたいです。

Q:日本人選手はメダルに手が届きますか?

A:厳しいコースであることはみなさんご存じの通りです。ただ今回はオリンピックとしては珍しいラインレースです。周回ではないコースで、海外の選手は容易に試走ができない。しかも日本独特の暑さもあります。それに時差も。「厳しいが、大番狂わせが起きやすいコース」と考えれば、日本人にもチャンスがあります。

有識者たちによる東京五輪ロードレース予言書!

ロードレース界に関わる各方面の重鎮やベテランたちから、東京五輪ロードレースに関して
さまざまな意見をもらった。展開予想や地元ならではのコース解説。
さらに観戦情報や選手のお忍び情報まで!? ここでしか聞けない「予言」を紹介!

ロードレース解説者が予言!
栗村修氏

噂通りに距離234km、総獲得標高4865mという超ハードコースとなっています。「これでは日本人選手にメダルのチャンスがない!」という意見もチラホラと聞こえますが、7月下旬という超高温多湿の日本の気象条件を考えると、日本人選手のみならず、スプリンターやルーラー系のトップ選手たちも完走すら難しいように感じます……。なんでも、UCIの五輪ロードレースに対する考え方が「完走者の少ないサバイバルレースが理想」とのことで、日本人向けのコースを設定することは許されなかったようです。
ということで、このレースで勝てる選手のキーワードをあげるとすると、「登坂力」と「暑さに強い」という内容になります。具体的には、「ツール・ド・フランス(暑さ/上り)」で活躍できる「クラシックレーサー(ワンデーレース)」となるので、私の予想ではずばり、ジュリアン・アラフィリップ(フランス)が優勝候補です!

山梨県のアドバイザーが予言!
今中大介氏

今回のコース作成において初期から決まっていたのは、「富士スピードウェイを使用すること」。じつは欧州のロードレース関係者は、モトレースやカーレース好きがほぼ100%。選定組織の決定には納得でした(笑)。山梨県側のコースは壮大な景色が望め、一般の方にとっても「ここがオリンピックのロードレースの舞台なんだ!」と、見ても走っても感動してもらえるはずです。私も身体を絞って全コース走りたいですね、もちろん1日で!
注目のポイントはやはり三国峠。私も自転車で実走しましたが、サイコン上で勾配22%になるところもあります。頂上を越えてからゴールまでの33㎞。逃げ切りが決まるのかどうかというドラマが繰り広げられるはず。
富士スピードウェイゴール手前の「第3セクター」はつづら折りの丘になっていて、ここが最終スプリントのポイントになると思います。

プロカメラマンが予言!
辻啓氏

とにかくコース沿道に駆けつけて、レースをその目で見てください。グランツールで総合争いに絡んでいるようなトップレーサーが日本に集うんです。いつもは一般のサイクリストで賑わう尾根幹エリアを130人(女子は67人)のプロトンが走る姿を想像するだけでワクワクするじゃないですか。富士山に関しては、山麓エリアに入ってしまうと意外とその雄大な山の全景を望めません。やはりもっとも写真映え(インスタ映え)するのは山中湖周辺でしょう。
個人的に撮ってみたいのは、三国峠通過後の山中湖と富士山を望むダウンヒルですね。三国峠に関しては、某グランツールレーサーから「道幅とか勾配とか、実際どうなの?」というメッセージを受けたほどの注目ポイントです。
コース近隣の観客の立ち入りに関してはまだ不明ですが、撮影ポイントを探りながらの下見ライドなんてのも楽しいと思います。

ベテランジャーナリストが予言!
山口和幸氏

あえてレース自体から離れてお話ししましょう。一般のホビーライダーやファンの方に役立つ情報だと思いますよ。今年のジャパンカップ(10/19-21)や、さいたまクリテリウム(11/4)の前後に、この五輪のコースに行ってみましょう。五輪を本気で狙う海外のエースクラスの選手や監督が下見に来ているはずです。彼らにとってはコースの試走・調査という点で、非常に重要なタイミングになりますから。とくに山梨、静岡など勝負どころが多い区間は念入りにチェックするはずです。
そして今後オリンピックに向けて、各地域の自治体が観戦ポイントの案内やコース走行ツアーなどを企画していくはずです。そういった情報もチェックしておくと、東京五輪がより楽しめると思います。
私もジャーナリスト人生最後の五輪になるかもしれないので、地の利がある日本人選手に活躍してもらい、ぜひメダルを獲得してほしいですね。

TEXT:浜田幸紀(編集部) PHOTO:管洋介/辻啓(Kei Tuji)/宮田幸治/ TOKYO 2020 MAP:オゾングラフィックス

(出典:『BiCYCLE CLUB 2018年11月号』 )

「東京2020特集」の記事はコチラから。

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