輪行のマナーを知ろう【ツーリング】
FUNQ
- 2019年03月26日
輪行はサイクリストに許された大切なもの。理解を得られるように、マナーにはくれぐれも配慮したい。
輪行を守るため、ルール無視のダメ輪行は絶対やめよう!
一般客の目線を尊重するように
近年輪行のルールが厳しくなったと言われるが、じつはルール自体は長らく変わっていない。ルール違反だったことが、なんとなく黙認されていただけだ。
輪行をする人が増えてきたことで、いろいろな場所で一般客とのトラブルも多くなってしまった。そこで鉄道会社は、ルールを守るように呼びかけているにすぎない。
輪行にはサイクリスト側の配慮が必要だ。定められたルールを守るだけでなく、迷惑をかけないマナーも大切。一般の乗客が迷惑だと思わないか、よく考えて良識を持って行動しよう。
Tips 1
鉄道では後輪を外さない輪行袋は使えない
小径車などを除いて、ロードバイクなど後輪を外さない状態だと鉄道会社が規定している荷物の大きさを超えてしまう。ただしこのタイプの輪行袋も、じつはまだ売っている。存在するけれど、鉄道では使えないので注意が必要だ。
小径車などを除いて、ロードバイクなど後輪を外さない状態だと鉄道会社が規定している荷物の大きさを超えてしまう。ただしこのタイプの輪行袋も、じつはまだ売っている。存在するけれど、鉄道では使えないので注意が必要だ。
自転車のサドルなどパーツが輪行袋から出ているというのもルール違反だ。規定の大きさ内で、自転車の一部が露出していないことというのも鉄道会社のルールとなっている
車輪で転がすタイプも使えない。自転車の一部が出ていないことというルールは、車内だけでなく駅構内でも適用される。なので車輪の一部を出して押して歩くのも、認められない
Tips 2
輪行袋には規定のサイズがある
右のサイズが、多くの鉄道会社が規定している車内に持ち込める荷物のサイズだ。規定ではこの大きさ2個までという会社が多い。小径や折りたたみ車で後輪を外さなくても規定内に収まるなら、後輪を外さなくても輪行できる。
Tips 3
ラッシュ&混雑時に輪行しない
朝や夕方のラッシュが予想される時間帯には、輪行は絶対に行わない。満員電車に大きな輪行袋を持って入ってくるなんて、ほかの乗客からすると非常に迷惑な行為だ。より早い時間にするか、どうしてもその時間帯に移動しなくてはならないなら、自走するか、タクシーを使うなどほかの移動手段を考えよう。
Tips 4
ごみ袋やブルーシートでの輪行はダメ
鉄道会社の規定では、輪行は「専用の袋を使って」とある。ゴミ袋やブルーシートなど輪行袋でないものを使った輪行はダメ。突然のトラブルであっても認められない。なので長距離ツーリングの際は、輪行の予定がなくても輪行袋は必ず持参するようにしたい。
そのほか気を付けたいポイント
自転車に乗るとかなりの汗をかくが、一般客から「サイクリストは不潔」と思われないための配慮も忘れないようにしたい。
汗拭きシートなどを持参しておき、電車に乗る前にサッパリしておこう。
そのほか、気を付けておきたいポイントがこれらだ。
列車内は揺れるので、安定しているように見えても輪行袋は倒れやすい。手すりなどに結びつけてすぐ横にいよう
視覚障害者用の誘導ブロックをふさがないように。気をつけないと、輪行袋をこの上に広げていたりする
Manner
ほかに配慮すべきこと
・数人で同じドア付近に乗りこまない
・輪行袋を持って駅構内を走らな
・通行のジャマになるところに置かない
・分解&組み立てはジャマにならないところで
・輪行袋が人にぶつからないようにする
TEXT:西山貴之(編集部) ILLUST:田中斉
(出典:『ロードバイクツーリング完全ガイド』)
- BRAND :
- Bicycle Club
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