【プロ直伝】もっと映える!自転車の正しい撮り方講座≪Vol.1≫
FUNQ
- 2015年07月15日
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撮ってみても、なぜだかカッコよく写らない……というあなたに。
自慢の自転車に今日も跨り、走りに出かける。ツーリング先で、街かどで、レースで、写真を撮る。目の前の愛車はカッコいいのに、なぜかスマホやカメラで撮ると、いまいち決まらない……そんな経験はないだろうか?
止まっている車体でも、走っているシーンでも、自転車の写真はカッコよく撮るには、実はちょっとしたコツがある。プロカメラマンに教わったすぐに試せる工夫を前編後編でお届けします! 前編の今回は、【自転車を置いて撮る時のコツ】です。
バイク撮影のとき、こんな置き方していませんか?【NG例】
自転車を撮るとき、フレームを木や壁になんとなく立てかけても恰好がつかない。ハンドルは向こう側を向いていたり、クランクの位置がバラバラだったり……普通にスマホを構えると上から見下ろす構図になるため、背景に土や道路しか映らず、写真に表情も出しにくくなる。
ここに注目! 置き方のポイント
①クランク位置をチェーンステーと平行にする
クランクのアームとチェーンステー(またはシートチューブ)を一直線に。スピードプレイなど一部のペダルは地面と平行にできるのでここにも注意しよう
②チェーンをアウタートップ(一番外側)にする
より美しく見えるよう、チェーンは一番外側にするのがベター。フロントをアウター(大きいギヤ)に、リアをトップ(小さいギヤ)へ移動させよう。
③タイヤのグリップ力で立てかける
木の幹やクルマのタイヤなど、滑りにくい素材であればタイヤのグリップを使って一点で支えよう。車体を真横ではなく少し斜めにすると安定し、立体感も出る。
さらにワンポイント
縁石などがある15~20cmほどの段差がある場所ではペダルを使った置き方がオススメ。クランクの裏側を縁石の縁ぎりぎりまで寄せ、ペダルの進行方向と逆になるようペダルを縁石に当てると支えがなくても固定ができる。フレームを立てかけただけの固定は避けよう。
さらにさらに、構図にもこだわってみると……
横ばかりでなく、タテの構図も撮ってみよう。前輪がしっかり見えるので、ホイールを自慢したい時にはぴったり! 高さのある被写体を入れる時は、下からあおって撮ると全体の収まりがよくすっきりする。
橋や林道などでは、できるだけ後輪に近づき、道の先が映るように撮影する。背景が生かせるので、ツーリングなど普段と違うエリアを走るときには特にオススメだ。
どれも小さな工夫だが、これを意識するだけで「あれっ?」と驚くほど、写真の見栄えがよくなる。続く後編は、【走っているところをカッコよく撮るコツ】をレクチャーします!
≪教えてくれた人:管洋介さん≫
群馬グリフィンレーシングチーム所属のJプロライダー。BiCYCLE CLUB本誌でも活躍するプロカメラマン
(ヨシザワ)
- BRAND :
- Bicycle Club
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