これで慌てない! 輪行の必須スキル・自転車収納はキホンが大切
FUNQ
- 2017年04月14日
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自転車人気を牽引するロードバイク。いま注目を集めているのが、自分のロードバイクを鉄道などの公共交通機関に載せて日本各地を旅する「輪行(りんこう)」だ。好きな場所まで自転車を持っていければ、今までアプローチできなかった場所や、憧れの絶景を目指すなど、行動範囲がグンッと広がる。
ただし、公共交通機関では他の乗客に迷惑が掛からないようにするのが大切で、自転車を持ち込む際には専用の袋に自転車を分解して収納しなければならない。この作業が手間取ると電車の時間に間に合わなかったり、自転車を傷つつけてしまう可能性も。そこで、自転車旅の必須スキルである自転車収納のやり方をイチから丁寧にご紹介。自己流でやってしまっている人も、いま一度確認しよう。
今回使用する輪行袋は、多くのライダーが愛用している超定番「オーストリッチ L-100」。
○「L-100 輪行袋(中締めベルト3本、ショルダーベルト付属)」(6050円+税)、エンド金具 リア用 130mm(1660円+税)、フレームカバー(4枚セット1450円+税)
STEP1 前輪を外す
【1】ブレーキのクイックを回転させアーチを開く。後輪も同様に
【2】前輪のクイックを開く。組み立て時のために固さを覚えておこう
【3】クイックの反対側のナットを回して緩める
【4】ハンドルを持ち上げてホイールをフォークエンドから外す
STEP2 後輪を外す
【5】サイクルコンピュータやライトなどの小物を外し、自転車を逆さにする
【6】後輪のクイックを開く。後輪はナットを緩める必要はない
【7】プーリーケージのバネをクイッと上げるとチェーンがたわんで後輪が外しやすくなる
STEP3 エンド金具とフレームカバーを取り付ける
【8】シャフトにチェーンを引っかけて、エンド金具を装着すればチェーンがたわまない
【9】シフターを操作しリアメカをできるだけ内側に寄せ、リアメカが傷つくのを防ぐ
【10】エンド金具の角度を調節。エンド金具は動きやすいのでナットをしっかりと締めておく
【11】ホイールがフレームに干渉しないようにフレームカバーを装着
【12】輪行袋を大きく広げる。内側にはサドルとエンド金具の位置が分かりやすく示されている
【13】表示に合わせて輪行袋の上にセッティング。手を放しても自転車が倒れないか確認
STEP4 ベルトで各所を固定する
【14】クイックレバーを外側にしてホイールをフレームに固定。ハンドルの内側にホイールを入れる
【15】中締めベルトを巻いて固定。ホイールが動かないようにキツく締める
【16】3カ所を中締めベルトで固定。自立のコツは、サドル、エンド金具、前後ホイールの4点接地
【17】ショルダーベルトの一方をBB(ボトムブラケット)部分にかけて締める
【18】輪行袋の側面の穴にショルダーベルトを通し、もう一方の端をヘッドチューブにかける
STEP5 輪行袋にしまえば完了!
【19】下から引き上げるようにして自転車を収め、ドローコードを引っ張って輪行袋の口を閉じる。ハンドルは飛び出してはいけないので、完全に輪行袋に収めよう
【20】輪行袋を担いだら、ハンドルに手を添えて持つようにしよう。輪行にGO!
電車の中では、他の乗客のじゃまにならないところに輪行袋を置くことが大切。例えば特急列車などは、車両最後部座席の後ろの空スペースや、デッキの手すりに紐で固定して倒れないように置く。車掌がいたら、置いていい場所かどうか確認すれば安心だ。ルールを守ることはもちろんのこと、みんなが気持ち良く利用できるよう周りの人にひと声かけるなどの配慮も忘れずに。そんな気持ちの余裕が、きっと自転車旅をもっと楽しくしてくれるはずだ。
(K)
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- Bicycle Club
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