油でやせる! 【ロードレース選手に聞くダイエット実践例 】
FUNQ
- 2017年12月06日
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元プロ選手 辻善光さんの「油でやせる」減量法
隆々とした筋肉の上に薄い皮が張り付いているだけのようなボディ。ロードレース選手の身体は引き締まっていてムダな脂肪がほとんど付いていない。選手たちのキレキレボディは自転車だけで作ったわけではなく、自転車に乗らないときの過ごし方にこそカギがある。
今回は、元プロ選手の辻 善光(よしみつ)さんの常識では考えられない「油でやせる」という減量法を紹介しよう。
油で脂肪が燃える身体をつくる
どうやったらこのような身体になれるのか? 辻さんに聞いてみると、「ポイントは胡麻油のような良質の油をきちんととること。脂肪燃焼には良質の油を適量とることが効果的なんです」と教えてくれた。
さらに、「ダイエット中でも、油をまったくとらないのはダメ」と辻さんは力説する。それは、胡麻油など良質の油を適量とることで、脂肪を使える身体に変わるからだ。
低GI食品のマロニーもおススメ
ダイエットは摂取カロリーを減らして消費カロリーを増やすのが基本だが、辻さんは「摂取カロリーを減らす際は、糖質のとり方を見直すのが効果的」と話す。ただ、糖質の摂取量を減らすと筋肉量を維持するのに必要なエネルギーも足りなくなりがち。
そこで辻さんは、主食を血糖値が上がりにくい低GIのものに置き換えたり、量を少し減らしたりしつつ必要なエネルギーをタンパク質や脂質で補っている。特に、マロニーは低GIで腹持ちがよく、辻さんは鍋料理以外にも活用しているそうだ。
※GIとは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、その食品が体内で糖に変化し、どのくらいの早さで血糖値が上がるかを示した数値。
辻さんのレース1週間前の過ごし方
■食事
◎朝食:普通の朝食に胡麻油大さじ1~2
◎昼食:マロニー焼きそば
◎夕食:普通食(場合によりご飯を減らす)
■トレーニング
◎心拍数を上げない
◎刺激を入れる程度のスプリント練習
辻さんは普段はバランスのいい食事を心がけているが、レースに向けて身体を絞る際は、1週間から10日限定で低糖質食にし、必要なエネルギーを補うために脂質とタンパク質を増やすという。「糖質制限は飢餓状態と同じなので、長く続けるとパフォーマンスに悪影響が出る」との考えからだ。また、この期間はあまり負担のかからないトレーニングをする程度で、レースに備えることを優先している。
●辻 善光さん(チームZenko)
マトリックスパワータグ、宇都宮ブリッツェン、チーム右京で活躍した元プロ選手。現在チームZenko主宰・よしもと興業ふるさとアスリートとしてライド教室や講習会などを行うかたわら、トライアスリートとしても活動する。
ダイエットに油は禁物と思っていただけに、辻さんのダイエット法はまさに目からウロコ! 油の量と質にこだわることが、痩せる体へ導いてくれる一歩となりそうだ。
(出典:『BiCYCLE CLUB 2017年12月号 No.392[付録あり]』)
(Y)
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