霧と雨の全日本選手権、女子エリートは與那嶺恵理が独走優勝
FUNQ
- 2019年06月30日
6月29日(土)静岡県小山町の富士スピードウェイにて開催されている「第88回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース」。大会2日目は女子エリート+WU23のレースが行われ、個人タイムトライアルを制した與那嶺恵理(Alé Cippollini)が独走優勝。2位争いのスプリントは金子広美(イナーメ信濃山形)が僅差で先着し、3位には樫木祥子(team illuminate)となった。またWU23は全体の8位に入った梶原悠未(筑波大学)が優勝した。
後続を大きく引き離し、女子エリートで4連覇
朝から霧の立ち込める富士スピードウェイ。午前中に行われた男子U23のレースは視界不良のためにスタートが1時間遅れ、周回数も減らされて実施。午後の女子エリートは予定通り13時15分にスタート。降り続く雨によって霧は晴れたものの、時折強く降る雨に選手達には厳しい13周140kmのレースとなった。
最初にレースが動いたのは3周目。與那嶺のペースアップにより集団が分裂し、與那嶺・金子・樫木・牧瀬らの有力選手を含む9名の逃げ集団が形成された。その後、逃げ集団とメイン集団は1分前後の差で周回を重ねていたが、5周目に再びレースが動く。與那嶺が登り区間でアタックをかけると瞬く間に差が開き始め、金子が追走に動くも追い付くことが出来ない。先行する與那嶺と金子らの追走集団の差は周回を重ねるごとに開いていき、残り8周を単独で走りきった與那嶺が2019年の女子エリートを制した。一方、追走集団では10周目の登り区間で金子・樫木・牧瀬の3名が先行。互いに抜け出しを図りながらも3名のままフィニッシュラインを迎えると牧瀬がスプリントを開始。牧瀬の背後から金子と樫木が追い込み、僅差で先着した金子が2位、3位には樫木が入った。
「単独になるのが少し早かったし、途中でペースが落ちてしまった」とレース後に語った與那嶺だったが、今年も圧倒的な力を見せつけての全日本制覇となった。
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