メイドインイタリーのカーボンフレーム、バッソが新「ベンタ」発表!
山口
- 2019年07月25日
いまでもイタリア生産にこだわるバッソが、中級グレードの「ベンタ」を発表。従来のリムブレーキに加え、ディスクブレーキモデルを追加し、本国WEBサイトで発表した。
自社生産だから可能な細かいレイヤリング技術
2000年に登場したベンタは、当時珍しかったエアロカーボンモノコックモデルとして登場した画期的なモデルだった。今回20周年となるベンタは昨年モデルチェンジしたトップレンジモデル、ディアマンテの美しさを継承したデザインとなっている。カーボン繊維は100%UD(ユニディレクショナルカーボン/単一方向のカーボン)のTR50およびMR60を使用し、それらをレイヤリングすることで形作っている。
ちなみにカーボンレイヤーの角度はそれぞれの繊維の方向を示しており。0°ならパイプの縦方向、90°ならパイプにの縦方向対して垂直となる。それぞれ組み合わせることで、しなりやねじれにくさに影響を与える。
▲もっとも剛性が必要になるヘッドチューブはテーパーヘッド(1-1 / 8 “/1.5″)を採用。特にダウンチューブの太さのままヘッドチューブへとつながるデザインになっている。
▲ヘッドチューブは 0°を2層と 45°を4層レイヤリングし剛性を確保。さらにトップチューブとダウンチューブは0°を1層、22°を1層、45°を2層レイアップし、軽くて高剛性を狙っている
▲シートステイは快適性を確保するため0°1層、22°を3層レイアップすることで快適で垂直方向の衝撃吸収を可能としている
▲チェーンステイは0°を1層、22°を3層、45°を1層重ねることで、横方向へのねじれに耐えられる設計になっている。
20周年を迎えたベンタ
▲Alcia Basso社長 いまでも現場でのモノづくりにこだわるアルシア・バッソ社長。手にしているのは2000年につくった初代ベンタ。当時からすでにエアロ形状を取り入れた最先端バイクだった。バッソはカンパニョーロのあるヴィチェンツァ近くに会社、工場を持っており。いまでもイタリア生産している
日本での展開はまた未定だが、詳細は追ってバイシクルクラブ本誌でお伝えしていく。
問:ジョブインターナショナル
http://www.job-cycles.com/basso/
SHARE
PROFILE
バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。