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25Cで220gという軽量モデルも追加! IRCチューブレスタイヤに3つの新製品登場

2月24日、明治神宮外苑大学クリテリウムが開催され、大学生を中心にジュニアから社会人まで、さまざまなレーサーが集った。今回そのレース会場で井上ゴム工業が新製品のチューブレスタイヤを発表した。

IRCブース。展示スペースだけでなく、所属選手たちの控室としても使われ、ここでメディア向け説明会も行われた

2種類のチューブレスに加え、IRC初のチューブレディタイヤも登場

この日メディア向けに発表されたのが、同社のタイヤブランドIRCの新製品「フォーミュラ プロ チューブレス RBCC」、「フォーミュラ プロ チューブレスレディー Sライト」、「フォーミュラ プロ チューブレス Xガード」という3つのロードタイヤ。特に今回IRCとして初の「チューブレスレディー」となる「Sライト」が登場したのがトピックといえる。今回は新製品のおおまかな進化点とその開発にまるつわる秘話をお伝えしよう!

フォーミュラプロシリーズの新製品。左から耐パンク性強化の「Xガード」、軽量な「Sライト」、スタンダードモデルの「RBCC」

「IRCのチューブレス」他社とは違うその進化とは?

「IRCのチューブレスはほかとは違います」。という一言から始まった開発担当者の解説によると、IRCチューブレスレディーの進化として以下の4点があげられる。

1、700X25Cサイズで220gの軽さ

これまでのチューブレスレディータイヤは、タイヤに空気シール層(=インナーライナー) がなく、ケーシングとシーラントのみで空気保持をするのが一般的。しかしSライトはタイヤ内面にナイロンメッシュをシーティングすることで、空気保持性のバラつきをなくし、軽く、安定して扱いやすいというアドバンテージを得ている

2、RBCC がRBCC2となり、大きく進化

旧RBCCと比較して、転がり抵抗5% 向上、グリップレベル15% 向上、摩耗レベル280% 向上(コンパウンド摩耗試験)、耐候性230% 向上と大きな真価を遂げている。とくに後者2つの摩耗と対候性(気候の変化への耐性)の伸びはすさまじい。

※RBCCとは

米ヌカから作られる硬質多孔性炭素素材のことで、RBセラミック粒子を略してRBCCと呼ぶ。この200~300㎛と非常に小さい、RBCCは硬くマイクロスパイク効果を発揮すると同時に、吸水効果に優れる多孔性のためウェット路面でも高いグリップ力をキープする。

3、杉目+縦溝パターンの新設計

プロライダーのフィードバックに基づき、杉目設計を前モデルからさらに進化させた。これにより回転方向のグルーブが、タイヤの走行面を積極的に変形させ、しなやかに路面を捉える。少し空気圧を高めにセッティングしても乗り心地やハンドリングに優れ、ライダーの空気圧設定の自由度が増す。結果として転がり抵抗を低減にもつながる。

4、ビードの進化、最適化

最適化された新製法を採用し、新設計のビードになった。結果、ビードとしての強度や気密性が増し、同時に組み付け作業性がアップ。ワイドリム(17㎜~)との嵌合性にも優れる

チューブレスタイヤ開発は2005年から、それは苦難の連続だった

説明会においてはIRCとチューブレスの歴史についても語られた。2005年にスタートしたロードバイク用チューブレスタイヤ開発には苦労も多かったという。

開発の苦労を語る山田浩志さん。15年前から「ロードバイクのチューブレスタイヤ化は必ず来る!」と信じていたという

例えば、開発初期、タイヤビードの融着において「膠(にかわ)=ゼラチンを主成分とする接着剤」がいいと聞き、その生産工場へ向かうも匂いがきつすぎて困ってしまったこと。さらに「高圧」かつ「細長い」というロードバイクタイヤの特徴は、そもそもチューブレス化にとって厳しく、開発テスト段階でサンプルタイヤのバーストが頻発してしまったこと。そして、2015年からプロチームへの供給を始め、その選手たちにブラインドテストを行ってもらいさらなるR&Dを進めていった。このときに開発陣が期待していたものとは異なるサンプルに高評価が集まってしまい、スタッフを驚かせてしまったことがあったという。こうしたR&Dの結果のひとつとして、タイヤのトレッドに杉目パターンを採用するようになったという。

初代モデルから並べられたチューブレスタイヤ。これほど世代を重ねたブランドはほかにはない

たくさんの苦労を乗り越えながら第5世代まできたIRCチューブレスタイヤ。その研究&開発は伊達ではない。だからこそ最新作には強い気持ちと確かな技術が込めているのだ!

橋川監督も思わずドヤ顔! IRCチューブレスタイヤのアドバンテージ

現在IRCタイヤのスポンサードを受けるチームユーラシアの監督、橋川健さんはベルギーをはじめとする海外レース現場でのこんなエピソードを語る。

タイヤの供給を受けるだけでなく、現場からのフィードバックによる開発に協力している橋川健監督

「IRCのチューブレスタイヤは、圧倒的にパンクしづらい。厳しい石畳や雨天状況においても、ウチのチームだけ誰一人パンクしていないレースが多々ある。チューブラータイヤを使う他のチームが『どうなっているんだ?』と首をかしげると、『それ見たことか!』とドヤ顔しています(笑)」

当日のクリテリウムではチームユーラシアIRCタイヤの選手がフォーミュラ プロ チューブレス RBCCを使用した(写真は鳥海祐甫選手)

3つのニューモデルの登場により、ロード用チューブレスタイヤのラインナップを充実させたIRC。高性能化が急速に進むロード用チューブレスタイヤ市場で注目したい。

製品スペック

フォーミュラ プロ チューブレス RBCC スタンダードチューブレスモデル(シーラント不要)

7600円(税抜)

サイズ(重量):700X25C (270g) 、700X28C (315g)、700X30C (330g)

フォーミュラ プロ チューブレスレディー Sライト 軽量チューブレスレディーモデル(要シーラント)

7600円(税抜)

サイズ(重量):700X23C (205g) 、700X25C (220g)、700X28C (250g)、 700X30C (275g)

フォーミュラ プロ チューブレス Xガード 耐パンク性強化チューブレスモデル(シーラント不要)

7600円(税抜)

サイズ(重量):700X25C (300g)、 700X28C (345g)、700X30C (370g)

問:井上ゴム工業 https://ircbike.jp

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PROFILE

ハマダ

BiCYCLE CLUB / 編集部員

ハマダ

元自転車ショップ店員であり、最新バイクや新製品の情報を日々追っている編集部員。短期ツーリングや週末サイクリングを好むザ・アベレージ サイクリスト。国内外の選手たちを熱く見守るロードレースファンでもある。趣味はパン屋巡り。

ハマダの記事一覧

元自転車ショップ店員であり、最新バイクや新製品の情報を日々追っている編集部員。短期ツーリングや週末サイクリングを好むザ・アベレージ サイクリスト。国内外の選手たちを熱く見守るロードレースファンでもある。趣味はパン屋巡り。

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