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マウンテンバイクU23は北林が勝利、東京五輪候補の山本「プロとして最後の全日本選手権」|MTB全日本選手権XCO

第33回全日本選手権マウンテンバイクXCOエリートカテゴリーは、山本幸平(DREAM SEEKER MTB RACING TEAM)が2度目の6連覇。今井美帆の3連覇とともに東京五輪代表候補が勝利し、幕を閉じた。10年以上にわたり日本最強選手として君臨してきた山本幸平が今回、「プロとして最後の全日本選手権」ということになる。その後継者が誰なのか気になるところだ。

そこで注目されるのはU23男子で優勝した北林力(DREAM SEEKER MTB RACING TEAM)、山本幸平のチームメイトとして成長を続ける彼に注目しよう。

U23 2分遅れでスタートした北林がエリートに食い込む走り

直近のクップ・ドュ・ジャポンMTBで山本に次いで2位2回と急成長の北林力。課題だったメンタルの強化にも成功。

今回の結果だけを見れば「プロとして最後の全日本選手権」を体調不十分ながら快勝した山本の後を継ぐのは、男子エリートで6位となった平林安里(TEAM SCOTT)も含め横一線という印象だったが、今回コースサイドにいた多くの人に強いインパクトを与えたのが、山本のチームメイト北林力だ。

エリートの2分後にスタートしたU23の北林は、山本と変わらないラップタイムで先行する選手に襲いかかり、4周回のレース終了時点でなんと全体の6位を走行していた。

2年前に山本がオウンチームを立ち上げるとき「リキの持つポテンシャルを引き出してやりたい」と、北林を加入させて海外遠征にも同行させてきたが、北林も、山本の敷いた道を歩くだけでなく個人で海外トレーニングを行なうなど、積極的に強化を進めてきた成果が実ったレースとなった。

あと1年U23で走る北林がどこまで成長するか?それぞれの課題を持ち帰ったエリート勢がどう進化するのか?来シーズンも目が離せなくなりそうだ。

エリート男子 山本にとって「本気で勝ちにいく最後の全日本」

「幸平さんの前に出るには、スタートから全力で行くしかない。それで途中から力が入らない状態になった」という沢田が先頭に立つ。

会場の富士見パノラマは、前日の夕方から深夜にかけて雨が降ったこともあり、レース当日朝の路面コンディションはややヘヴィ。このためエリート各選手はタイヤチョイスのため、下位カテゴリーのレースもチェックしていたが、朝から陽が射したことに加え、風が吹いたことで路面は急速に乾き、日の届かないシングルトラック内も、ドライタイヤで問題ないレベルに回復。

そのコンディションのなか5周回で行なわれたエリートレース。沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling) がスタートダッシュを決めてジープロードを駆け上っていくが、シングルトラックで山本が先行。これを沢田、平野星矢のブリヂストン勢、竹内遼(FUKAYA RACING)が追う展開。15分台でラップを刻む山本に対し、2周目には沢田が遅れだし平野が前に出て追走。さらに竹内、宮津旭(PAXPROJECT)が単独走行で続く。

ホームストレートに差し掛かると両手を挙げ、さらに「1番」を誇示しながらチェッカーを受ける。

「新型コロナの影響で、リスケジュールされたワールドカップ、世界選手権にも出られなくなり、どういうレースが出来るのかわからないまま今日を迎えた」という山本だがレース後に「この大会が本気で勝ちにいく最後の全日本選手権」と語ったように、本調子でない中でも最後まで集中を切らすことなく走り切り、平野に1分15秒差をつけての優勝。

「序盤の遅れを取り戻すことにエネルギーを使い、その後は思うようなレースが出来なかった」という平野は、3年連続の2位だが課題を残すレースとなった。

「幸平さんに勝ちたかった」という沢田だが遂に叶わず。平野は後方から追い上げこの後、沢田をパス。

女子エリート オリンピック代表としても負けるわけにはいかない

昨年までの教え子、家族の声援を受けながら走る今井。「子供達も自分のレースがわかってます。だから負けられないんです」

午前11時45分にスタートした女子全カテゴリーは、U23の川口うらら(FUKAYA RACING)が先陣を切り、これにエリートの今井美穂(CO2 BICYCLE)、ジュニアの渡部春雅(駒澤大学高等学校)と続くが、最初のシングルトラックで今井が先行。川口もピタリとつけて2周回目にはトップを取り戻すが「様子を見ながら行こうと思っていたので(抜かれても)冷静に対処できた」という今井は、後半の上りで逆転すると、そのまま加速して川口の追撃を振り切りゴール。

ロードレース、シクロクロスでも活躍する最強ジュニアの渡部。2周回とも川口に次ぐラップタイムを刻んだ。

ユース時代から周回数が少ないとは言え、エリートに負けないスピードを誇る渡部と、やはりジュニア時代から「エリートの前で走ること」をレースの目標の1つにしていた川口。彼女たちを完全に封じた今井の強さが際だったレースだった。

そんな今井もゴール後には「川口さんと一緒に走れたから(自分を)追い込んで良いレースが出来た」と、前週のクップ・ドュ・ジャポンMTB深坂国際でも優勝を争ったライバルの存在が、勝利へのモチベーションを高めたとコメント。

さらに「今日は昨年までの教え子も来てくれて、声援で背中を押してくれた。あの子達が見てるから絶対に負けられない。オリンピック代表としても負けるわけにはいかないレースでしたから勝ててホッとしています」と安堵の表情さえ浮かべた。

そのスピードで最後まで今井を追い続けた川口。「全力を出し切った結果を受け止めて次に繋げます」

長らく女子競技者層の薄さが懸念されてきた日本のMTBレースだが、川口に加え今回総合3位でゴールしたU23の矢吹優夏(B.B.Q)、ジュニアの渡部。さらに今回欠場した松本璃奈、小林あか里と次世代が確実に育っている。

「プロとして走るのは最後になるかな?」と言っていた末政実緒は、レース中も時おり笑顔を見せたが、ゴール後に花束を渡されると号泣

RESULT

男子

男子エリート
1 山本 幸平 DREAM SEEKER MTB RACING TEAM 北海道 1:18:25.05
2 平野 星矢 TEAM BRIDGESTONE Cycling 長 野 1:19:40.40
3 沢田 時 TEAM BRIDGESTONE Cycling 滋 賀 1:20:10.36

男子U23
1 北林 力 Dream Seeker MTB Racing Team 長 野 1:02:52.64
2 村上 功太郎 松山大学 愛 媛 1:07:40.41
3  山口 創平 日本体育大学 滋 賀 1:08:17.40

男子ジュニア
1 松本 一成 Team SCOTT 長 野 50:25.76
2 高本 亮太 Limited Team 846 東 京 50:54.26
3 村上 裕二郎 松山工業高校 愛 媛 51:09.44

女子

女子エリート
1 今井 美穂 CO2bicycle 群 馬 58:13.31
2 末政 実緒 ヨツバサイクル 兵 庫 1:02:48.78
3 橋口 陽子 AX MTB team 東 京 1:07:06.99

女子U23
1 川口 うらら FUKAYA RACING 兵 庫 58:24.28
2 矢吹 優夏 B・B・Q 東 京 1:00:31.33

女子ジュニア
1 渡部 春雅 駒澤大学高等学校 神奈川 40:35.21

第33回全日本自転車競技選手権大会(マウンテンバイク)

開催日:2020/11/08
カテゴリー:MTB XCO
開催地:長野県 諏訪郡 富士見町 富士見パノラマ・リゾート
コース長:4,400m
最高標高:1,139m
標高差:103m
主催: 公益財団法人日本自転車競技連「

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BiCYCLE CLUB 編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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