冬場にロード選手も使うフィクスドギヤの魅力【革命を起こしたいと君は言う……】
Bicycle Club編集部
- 2021年01月30日
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ロードバイクではペダルを止めるとフリーが仕事を始める。その瞬間、体、自転車、地面がバラバラの危険な状態となりスピードと無関係なペダリングが始まる。
クルマでたとえるならばクラッチを踏んだ状態と同じだ。その瞬間に路面とのトラクションは失われ、速度とギアの帳尻を合わせクラッチをつなぐが、そのエネルギーロスは相当だ。
クルマの原動力は脚ではなくギヤを介して爆発による回転をトルクに変えるシステムなので、この構造が宿命だ。
自転車のエンジンはヒューマンパワーだ。すべてのライダーは高トルクから低トルクの回転系まで無段階に変速できる脚をもともと備えている。
速度やギヤ比に自身が合わせられるということだ。脚の性能を最も有効に活用し、感覚を研ぎすませられるのがフィクスドギヤだ。そのテクニックが備わったライダーは確実に速い。
フィクスドギヤの魅力の虜となるライダーは私を含めこれからも後をたたないだろう。
Cherubim Master Builder
今野真一
東京・町田にある工房「今野製作所」のマスタービルダー。ハンドメイドの人気ブランド「ケルビム」を率いるカリスマ。北米ハンドメイド自転車ショーなどで数々のグランプリを獲得。人気を不動のものにしている
今野製作所(CHERUBIM)
革命を起こしたいと君は言う……の記事はコチラから。
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Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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