
SRAM・RIVAL(スラム・ライバル) eTAP AXS登場! 12速電動無線シフトで20万円以下

Bicycle Club編集部
- 2021年04月15日
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SRAM(スラム)のロード無線コンポーネントに新製品が登場。上位モデルの機能を継承した第3のグレード、ロードワイヤレスコンポーネント「RIVAL eTAP AXS(ライバル・イータップ・アクセス)」がラインナップに加わった。上位モデルと同じ、電子パーツ、モーターを採用し”RED(レッド)””FORCE(フォース)”と比べ遜色の無い動作を実現。12速、無線が20万円を切る値段で手に入れることができる。1×仕様ならば16万円台とハイコストパフォーマンスを発揮する。
さらにAXSシステムは共通なので、レッド、フォース、ライバルの3グレード間でレバーとデイレイラ―の互換性が保たれており、バッテリーも共通だ。また、ブレーキは油圧専用設計になっている。
上位モデルとの大きな違いをいえば、レバーにある拡張用のブリップスポートを簡素化して、コンパクト化している。さらにリアディレイラーのクラッチ方式を変えてることでコストを抑えている。基本的なAXSのシステムは変わらない。この価格で無線式コンポーネントが手に入るのは大きい。
国内での注文4月16日からスタート、入荷は7月を予定している。また、各社からこのライバルAXS採用モデルがこの春発表される。
気になる価格は?
ライバル eTap AXSグループセット、シングルなら16万円台!
- 2x パワーメーターあり 233,057円(税込)
- 2x パワーメーターなし 199,067円(税込)
- 1x パワーメーターあり 197,681円(税込)
- 1x パワーメーターなし 163,691円(税込)
ライバルは上位モデルとは違いバラ売りが基本となる。ここでは参考までにグループセットの価格を示した。フロントダブルの場合でパワーメーターなしで20万円を切っており、さらにフロントシングルならばパワーメーターなしで16万円台という電動シフターとしてはインパクトのある価格設定となっている。
※グループセットには以下のものが含まれます。シフトブレーキ、システム、ローター、クランクセット、チェーン、カセット、ディレイラー、バッテリー、充電器。
機能を省略しコンパクトになったレバー
今回、レバーの形状がコンパクトになったのが最大の特徴だ。レッドやフォースに比べ、ブラケットの周長が短く、コンパクトになっている。
これはブリップスと呼ばれるサテライトスイッチの拡張ポート、コンタクトアジャストを省略することで実現している。その結果、フードデザインを小型化、グリップ感を改善し、優れたコントロール性を実現する。
レッドとライバルのレバーの比較
(左)レッド/フォース eTap AXS HRDブラケット周長:13.5cm(右)ライバルeTap AXS HRD ブラケット周長:13cm
ED-RIV-D1
定価:29,700円(片側/税込)
※レバーとキャリパーのセット
レバー操作方法は、左右レバーを同時に押すとフロント変速するシステムになっている。
最大端数は28Tか36Tとなったリアディレイラー
リアディレイラーは基本的な作りは同じで、バッテリーを搭載しチャージして使う。フロントダブル、シングル共用で、ケージの長さも1モデルのみとなる。このためリアディレイラーの最大歯数は28Tと36Tに限定されるため、26Tには非対応となる。
さらに上位モデルとの大きな違いはダンパー機能で、Orbit油圧ダンパーは非搭載。代わりにスプリングクラッチを採用している点だ。
RD-RIV-E-D1
定価:38,060円(税込)
※バッテリーは付属しません
ノーマルとワイド2種類のクランクスピンドルに対応するフロントディレイラー
今回クランクのスピンドル長が2種類登場する。これに対応するフロントディレイラーが2種類登場することになる。
2種類のスピンドル長、3タイプのクランク
FC-RIV-D1(46/33T, 48/35T)/FC-RIV-W-D1(43/30T)/FC-RIV-1W-D1(38T, 40T, 42T, 44T, 46T)
定価:17,600円(税込)
上位モデルと違い、フロントダブルのモデルはスパイダーが一体化、フロントシングルのモデルはダイレクトマウントとなる。
さらにフロントダブルの48/35と43/30ではBCDも違い、それぞれチェーンリングの互換性ができない。
また、43/30はスピンドルもワイドタイプになっているので、ノーマルとワイドとでフロントディレイラーが2種類用意される。
この長めのDUBクランクスピンドルは、ロードとMTBの両方の幅のフレームボトムブラケット規格に対応し、ブランドを超えた互換性があり、135mm、142mm、BOOSTのリアエンド幅に対応する。今後登場する、eバイクやグラベルロードなどでは便利な企画となりそうだ。
クランクスピンドルとQファクター、チェーンライン
クランクスピンドルの種類 | Qファクター | チェーンライン |
標準スピンドル | 145.5mm | 45mm |
ワイドスピンドル | 150.5mm | 47.5mm |
クランク長
160mm、165mm、170mm、172.5mm、175mm
異なるチェーンラインに対応するフロントディレイラー
FD-RIV-E-D1
定価:26,070円(税込)
※バッテリーは付属しません
フロントディレイラーは2つのスピンドル長に合わせて2種類用意されており、似てはいるが、互換性はない。
踏襲したブレーキシステム
ブレーキシステムはレッドやフォースと同じ、オーガニック/スチールパッドを採用。最大クリアランス2.8mmの2ピース構造のキャリパーを採用している。ただし、Bleeding Edgeは非搭載となっている。
ギヤの組み合わせは2種類
ライバルでは2種類のスプロケット、10-30Tと10-36Tが用意される。上位モデルのスプロケットとも互換性はあるが、最大端数26Tのスプロケットはライバルのリアディレイラーでは使用できない。
XG-1250 CASSETTE
16,940(税込)
ライバルXG-1250(10-30T / 10-36T)の歯数構成
スラムではトップ10Tから歯数が1枚ずつになっており、10-30Tなら15Tまで、10-36Tなら13Tまでが他社に比べて。クロスレシオになっている。
レースからグラベルまでスラムの考えるギヤ設定
レース、エンデューロ、そしてグラベルまで、フロントギアと組み合わせることで、より広いギアレンジを持ちながら、アウタートップから中段ギア域、もしくはインナートップからから中段にかけてクロスレシオを実現している。
パワーメーター付きクランクも設定
信頼のあるQUARQ(クオーク)製パワーメーター付きのクランクも用意されている。レッドとは異なり左足のみでの計測タイプとなる。新方式のパワーメーターを採用し、スピンドル内蔵式で単4型のリチウム電池を使用、ユーザーが簡単に交換できるタイプだ。さらにBluetooth通信機能で、AXSモバイルAPPとも通信してファームウェアの更新や、AXS WEBでギア毎の平均パワーを確認できる。
PM-RIV-D1(46/33T, 48/35T)/PM-RIV-W-D1(43/30T)/PM-RIV-1W-D1(38T, 40T, 42T, 44T, 46T)
定価:51,590円(税込)
左クランクのみで購入可能。後付けでアップデート可能に
PM-RIV-ASSY-D1
36,960円(税込)
左クランクのみでの購入可能なので、後付けでアップデートできる。ただし、スピンドル長が2種類あるので購入時には注意が必要だ。
パワーメーターの特徴
- スピンドル内蔵式
- 実績あるQUARQの信頼性+精度
- 400時間もの電池寿命
- 防水(IPX7)
- 僅か40gの軽量性
- AXS App 対応
チェーンは上位モデル譲りのトップフラットを採用
上位モデルと同じ形状のフラットトップチェーンを採用。ライバルフラットチェーンはアウタープレートとインナープレートにニッケルコーティングの表面処理を施し、ピンにはハードクローム処理を施している。上位モデルとの違いはインナープレートに硬質クロムメッキ加工を施していない点だ。
CN-RIV-D1
定価:4,752円(税込、120 links)
RIVAL eTAP AXS 価格表
パーツ名 | 価格(税込) | 重量 |
ライバル eTap AXS HRD シフトブレーキシステム | 29,700円(片側) | 845g (ペア) |
ライバル eTAP AXS フロントディレイラー | 26,070円 | 180g |
ライバル eTAP AXSリアディレイラー | 38,060円 | 366g |
ライバル AXS パワーメーター | 51,590円 | 893g |
ライバル AXS パワーメーターアップグレード | 36,960円 | クランクセット+ 40g |
ライバル・クランクセット | 17,600円 | 844g |
ライバルXG-1250カセット | 16,940円 | 282g (10-30T) |
ライバル チェーン | 4,752円 | 266g |
バッテリー | 9,306円 | |
バッテリーチャージャー | 7,689円 | |
センターラインローター 160mm (センターロック) | 4,972円 |
問:インターマックス
http://www.intermax.co.jp/products/sram/index.html
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