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デマールが再びスプリント優勝。総合はキュング|コムニタット・バレンシアーナ 最終ST

4月18日にボルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアーナの第5ステージのが行われ、92kmのスプリント勝負を再びアルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)が制した。そして総合順位ではシュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ、フランス)が、今年のボルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアーナを総合優勝している。この日のレースの様子をスペイン在住の對馬由佳理がレポートする。

デマールが再びスプリント勝負を制す

フランスチャンピオンのデマールが、第2ステージに続いて大会2勝目 写真撮影: 對馬由佳理

最終日を迎えたボルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアーナは、パテルナをスタートしバレンシア市内をゴールとする距離92kmが、レース最終日の舞台となった。

プロフィールを見ると若干の上り下りがあるように見えるが、この日のコースは実質的にはほぼ平坦であった。また、今年は郊外に近いバレンシア市内の幹線道路が最終ゴール地点となったため、ゴール前の最後の5kmは特に平坦で直線のコースが続いていた。

スプリンターが活躍を狙うこの日は、スタート前から強めの風が吹くコンディション。スタート直後からアブナー・ゴンサレス(モビスター チーム、プエルトリコ)を含む、4人の選手がメイン集団から飛び出し、レースを動かした。

しかし、メイン集団はグルパマ・エフデジやコフィディス等スプリンターを抱えるチームが完璧にコントロールする。特にグルパマ・エフデジはリーダージャージのキュングをしっかりと守りながら、レースを進めていった。

ゴールまで8kmの地点で逃げ集団が吸収されるといよいよ、スプリンターの最終局面が始まる。この日スタートした選手108人のうち、104人が位置するメイン集団の最終スプリントを抜け出したのは、今年のボルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアーナで雨の第2ステージを制したデマールだった。

総合優勝はキュングの手に

総合順位の表彰台。左から第2位のオリヴェイラ、優勝したキュング、第3位のマス 写真撮影: 對馬由佳理

一方、総合ジャージを着てこの日のレースをスタートしたキュングは何事もなくメイン集団でゴールし、2021年のボルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアーナを総合優勝することになった。

なお、総合2位はネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル)、第3位はエンリク・マス(スペイン)と、モビスター チームが総合の彰台に2人を送り出すことになった。

今年のこのレースは山岳ステージが2回あったものの、スペインのレースとしては比較的平坦なコース設定であったと言えるだろう。また、レース・オーガナーザーは人が集まることによる、新型コロナウイルスの感染拡大を非常に心配していた。そのため、オーガナイザーは今年のスタート及びゴール地点を町中ではなく、観客の集まりにくい郊外に選択することが多かった。郊外の道は町中ほどカーブも多くなく道幅が広いことが、スプリンターを始めとするスピードのある選手に有利に働いたと考えることができる。

同時開催の女子のレースでは、キアラ・コンソーニ(バルカル・トラベル・アンド・サービス)が優勝

女子のレースで優勝したキアラ・コンソーニ(後列左から2人目)がチームメートと共に表彰台に 写真撮影: 對馬由佳理

また、この日には、女子の1DAYレースであるボルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアーナ・フェミナも開催された。13チーム72人の選手が出走し、唯一のワールドチームのモビスター チームがレースの主導権を取るものと、レース前には予想されていた。

パテルナをスタートするとすぐに3選手が逃げ集団を作るが、この日のレースは終始速いペースでレースが動き、逃げ集団が大きなタイム差を作ることはできずにレースが進んだ。

そして、最後の長い直線のスプリントで、それまでアシスト陣が効果的に動いていたバルカル・トラベル・アンド・サービスのスプリンターであるキアラ・コンソーニ(イタリア)が競り勝ち、この日のレースを優勝することになった。

バルカル・トラベル・アンド・サービスは昨年のチャレンジ・バイ・ラ・ブエルタの最終ステージでもスプリント勝負を制しており、スペインと非常に相性の良いテームである。

ちなみに、この日のレースを優勝したキアラ・コンソーニは、シモーネ・コンソーニ(コフィディス、イタリア)の妹さんにあたる。兄妹共にスプリンターの2人だが、実はシモン・コンソーニも今週ボルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアーナに出走しており、第5ステージでは第4位でレースを終えている。

ボルタ・ア・ラ・コムニタット・バレンシアーナ第5ステージ(92 ㎞)

1 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)1:56’25”
2 ジョン・アベラストゥリ(カハルラル・セグロスRGA、スペイン)ST
3 ティモシー・デュポン(ビンゴール・パウエルスソース・WB、ベルギー)ST
4 シモーネ・コンソンニ(コフィディス、イタリア)ST
5 コリン・ジョイス(ラリーサイクリング、アメリカ)ST
6 カレブ・ユアン(ロット・スーダル、オーストラリア)ST

総合順位

1 シュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ、スイス) 14:49’50”
2 ネルソン・オリヴェイラ(モビスター チーム、ポルトガル)+0’06”
3 エンリク・マス(モビスター チーム、スペイン)+0’36”
4 ヴィクトル・ラフェ(コフィディス、フランス)+0’45”
5 エリー・ジェスベール(チーム アルケア・サムシック、フランス)+1’01”
6 ルイス・マテ(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)+1’37”

各賞ライダー

個人総合時間賞

シュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ、スイス)

ポイント賞ジャージ

アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)

山岳賞ジャージ

イボン・ルイス(エキポ・ケルンファルマ、スペイン)

ベストヤングライダー賞

ヴィクトル・ラフェ(コフィディス、フランス)

ボルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアーナ・フェミナ

1 キアラ・コンソーニ(バルカル・トラベル・アンド・サービス、イタリア)2:14’04”
2 バーバラ・グワリスキ(モビスター チーム、イタリア)ST
3 エロイデ・ルベイル(ストライド・ロシェレス・チャレン・マリティム・ウーマン・サイクリング)ST
4 アレッサ・ブレリ(エネイカット・RHBグローバル)ST
5 マルタ・アルジーニ(バルカル・トラベル・アンド・サービス、イタリア)ST
6 サンドラ・アロンソ(ビズカイヤ・ドゥランゴ)ST

大会WEBサイト
https://vueltacv.com/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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