ツアー・オブ・ジャパン2021オンライン記者会見 増田、石上、ホセ、トマが抱負を語る
Bicycle Club編集部
- 2021年05月27日
5月28日から3ステージにわたって行われる、日本国内最大級のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)。開幕を翌日に控え、今大会の活躍に期待がかかる増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、石上優大(日本ナショナルチーム)、ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)の4選手がオンラインによる記者会見に臨んだ。会見の様子は大会公式YouTubeチャンネルでもライブ配信され、多くのファンが見守る中、活躍への誓いや大会への思いを語った。
新型コロナ禍でのレース開催に感謝と高いモチベーションをアピール
ロードレースの実況でおなじみのアリーさんの進行で、記者会見が行われた。
-いよいよツアー・オブ・ジャパン開幕です。いまのお気持ちはいかがですか?
増田:2年ぶりのツアー・オブ・ジャパンということで、「久々にここへ戻ってきたな」という気持ちです。純粋に楽しみたいと思います。
トマ:2018年にチームとして勝つことができ(マルコス・ガルシアが個人総合優勝)、日本のチームが大会を制したことは大きな意味があったと思います。マルコスとは昨日メッセージのやり取りをして、特別な大会であることを確かめ合いました。
ホセ:2019年大会で個人総合3位に入り、とても良い思い出になっています。今年もここまで非常に調子がよく、そのまま今大会の好成績を目指していきたいと思います。何より楽しみたいですし、強いメンバーがそろっているので力を合わせて戦い抜きたいと思います。
石上:例年だと海外チームが多く出場している大会ですが、今回は国内チームがメインなのでレース展開が読めない部分もあるかなと思っています。チームメートも若く強い選手が多く、とても活気づいています。個人的には型にはまればよいレースができるのではないかなと思っています。
-本来の8ステージから、今年は3ステージに短縮しての開催となります。やはり富士山ステージが最重要になると思いますが、どう戦いたいとお考えですか?
石上:我慢比べでしょうね。個人の力が明確に出るでしょうし、次の相模原もタフなステージ。個人総合争いが僅差になるようだと、相模原ステージも含めて激しい戦いになると思います。レースの流れを見ながら、誰をマークしていくかを考えていきたいですね。
ホセ:毎年富士山ステージの結果がそのまま総合成績に反映されている印象です。それは3ステージになった今大会も変わらないと思います。もちろん、次の相模原も激しいレースになると思います。どう戦いたいかは、明日スタートしてみた感覚で決めていきたいと思います。
トマ:富士山がもっとも重要ですが、大会初日に設けられることが大きな要素になりそうです。1人1人の力の差ががはっきり出るでしょうし、ふじあざみラインの前に周回コースを4周するので、逃げを狙う選手や集団をコントロールしたいチームなど、例年の富士山ステージとは違った展開になるように感じています。個人的には富士山でよい結果を残したことがなく、脚質的にあまり向いていないのかなと思うこともありますが、まずはベストを尽くして上位に入りたいと思います。
増田:富士山の前の周回コースも上っているか下っているかだけのレイアウトなので、全体的に見ても力勝負になると思います。
-多くのファンがレースを期待しています。ぜひメッセージをお願いします。
石上:日本ナショナルチームとしてやれるだけのことはやりたいですね。厳しい状況下でもレースを主催してくださることに感謝したいですし、応援してくださるみなさんにはオンライン画面にくぎ付けになってレースを楽しんでもらいたいです。
ホセ:みなさんの応援に感謝しています。今年は画面を通じて応援してください。皆さんの気持ちは通じています。
トマ:現場で大きな声援を受けられないことは選手としても辛いことです。それでもレースに臨めることはうれしいですし、きっと近いうちにレース会場でご一緒できると思いますので、その日を楽しみにしたいと思います。
増田:この情勢下でレースができることに心から感謝しています。現地で応援したいみなさんに会えないことは寂しいですが、オンラインでのライブを通じて楽しんでほしいと思います。応援よろしくお願いします。
-(石上選手への質問)5月15日の群馬CSCロードレースが久々のレースでしたが、試合勘は取り戻せましたか?
石上:試合勘が鈍っていたことを痛感するレースでした。TOJに向けては調整がうまくいっているので、脚だけでなく頭の部分でも問題はないと思います。あとはレースを進めながら臨機応変に対応したいですね。
-(ホセ選手への質問)東京2020五輪でも採用されるコースを走りますが、スペインでの注目度はいかがですか?
ホセ:実際に走る選手がどう感じるかはまだ分かりませんが、観る方々にとってはきっと注目してレースをチェックできると思います。
-国内チームだけのTOJですが、どんなモチベーションで挑みたいですか?
増田:モチベーション自体は高いです。例年だとピリピリしてしまいがちなのですが、今年はリラックスして過ごせています。
トマ:モチベーションが変化することはありません。レースの大小問わず勝つことは簡単なことではありませんし、タフな戦いの中から勝機を見出したいと思います。
ホセ:レースのバリューを問わず、いつも同じモチベーションで臨むよう心がけています。今回は海外チームが参戦していませんが、いつも最後の最後まで戦い抜いているのは日本のチーム。今年も高いレベルのレースが展開されると思います。
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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