ヴィンテージグラベルでマッデューロを走る【西山自転車商会】
ニシヤマ
- 2021年08月28日
「自転車はスポーツではなくホビーと言い張る」いじってなんぼのレストア編集者の手記。
今回は、オールドバイクを改造して流行のグラベルバイクを組んでみた
前号からの続き。60年代の古いフレンチロードを改造して、ヴィンテージパーツを使ってグラベルバイクを組む。ホイールを650Bにインチダウンして、38Cのブロックタイヤを装着した。
リアメカは、GTなサンツアーを付けたかった。昔に拾ったやつがあったんだが、倉庫部屋を探すも見つからない。
しかたなくサンプレックスを2個イチしてロングケージとした。今回、中国からハンガーエクステンダーを入手したので、これをエンドにかませればサンプレックスでもリア最大40T搭載が可能だ。
フロントギヤは、ワンバイとする。アウターの歯をグラインダーで削り落としてインナー40Tでシングル化。歯のないアウターはチェーンガードとなって、チェーン落ちも防げる。
ちょうどマッデューロ開催が近づいてきたので、これで走ることにする。大切なのは、グラベルイベントにあっても違和感なく溶け込むスタイル。なので、グラベルバイクのアイコンともいえるフレアハンドルが欲しい。
こればかりは手持ちがなかったので買う。持ってるステムのクランプ径が25.4mmで、いまや31.8mmが主流なので現行ハンドルがほとんどなくて困った。
探しまくって、まだクランプ径が25.4mmの時代の初期サルサ・ウッドチッパーズバーをメルカリでようやく手に入れた。レトロシフトにカンパニョーロ・レコードのダブルレバーを付けて手元シフターとする。これで、BC2号分を経てついに完成!
違和感なくイベントに溶け込むもくろみは成功したようで、ライド中であってもまったく注目を浴びず。誰からもバイクについて声をかけられなかった。
ヴィンテージグラベル、悪路で壊れるのはメカかフレームか?
ダメになったのは、サンプレの樹脂ボディーでも経年を経たステムでもなく、ライダーだったというオチだ。前半でヘロヘロになって、ほぼビリカスでリタイア。
リモートワークの運動不足は、想像以上に体力を蝕んでいたようだ。というより、もともと体力がなくて遅いのを、このごろリモートワークのせいにしてないか?
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