杉浦が個人TTで快勝!日本人選手最年長金メダリストに|東京パラリンピック
福光俊介
- 2021年08月31日
東京パラリンピック大会第8日の8月31日、自転車女子個人ロードタイムトライアル(運動機能障がいC1~3)で杉浦佳子(楽天ソシオビジネス)が16kmのコースを25分55秒76で走破。トップタイムとなり、金メダルを獲得した。
レースは富士スピードウェイを舞台に行われ、8kmのコースを2周回してタイムを競った。杉浦は中間の8km地点でトップタイムをマークすると、後半もリードを維持。最終的に2位に20秒以上の差をつけた。
杉浦は静岡県掛川市出身で、北里大学薬学部出身の薬剤師。トライアスロンが趣味で、練習の一環として出場していた自転車レース中に落車。記憶が途切れる高次脳機能障がいと右半身まひによりパラサイクリングに転向した。2017年の世界選手権で個人タイムトライアル優勝。翌年の同大会ではロードレースで世界王者に輝いた。現在はVC福岡に所属、実戦トレーニングとして国内サイクルロードレース大会に参戦を続けている。
50歳での金メダル獲得は、男女通じて日本人選手史上最年長の快挙となった。
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PROFILE
サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。