PINARELLO・DOGMA F【ハシケンのロードバイクエクスプローラー】
ハシケン
- 2021年09月13日
TECHNOLOGY
アート・オブ・バランスを掲げ、究極のオールラウンドレーサーへと進化した新型ドグマF。
そこに宿るテクノロジーと獲得した数々の進化にフォーカスしていく
全方位に進化し究極のバランスを獲得
新型ドグマFは、細部に至るまでフレーム設計がアップデートされ、リアトライアングルはわかりやすくコンパクト化を果たしている。さらに、独自のフラットバックエアロチューブ形状を継承しつつも、前作ドグマF12よりもシャープなフォルムへと進化。結果、F12リムバージョン比で3.2%、F12ディスク比で4.8%のエアロダイナミクス性能の向上を達成。これは時速40km走行時で1.3W、時速50km走行時で2.6Wセーブできる計算だ。
フレーム素材には、長くパートナーシップを結ぶ東レのハイグレードカーボン「トレカ11001K」ドリームカーボンを採用。独自のアシンメトリック(非対称)設計をベースにパワー伝達性を追求。ボトムブラケット(BB)セクションの剛性を前作比で12%向上させた。
さらに、究極のバランスを追求する新型ドグマは大幅な軽量化も達成。フレームキット重量で前作F12よりもマイナス265g(サイズ53ディスクブレーキ仕様と比較)。これは前作よりも11%ものシェイプアップだ。シートポストのヤグラをチタン素材を用いて3Dプリンタで製造するなどし、UCI規定ギリギリの重量を達成する。ドグマFは全方位に確かな正常進化を遂げている。
01 トレカT1100G 1Kを継続採用史上最高レベルの性能を実現
02 よりシャープで軽くなった新型オンダフォーク
03 高いエアロダイナミクスを実現する最適化されたフラットバックチューブ
04 シートステーを下げたコンパクトなリア設計
05 チタン製の軽量ヤグラの開発軽さを手にしたシャープなシートポスト
06 新型タロン・ウルトラファスト採用あらなる軽量化を実現
100km IMPRESSION
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