いろいろ失敗続きの話【西山自転車商会】
ニシヤマ
- 2021年10月01日
「自転車はスポーツではなくホビーと言い張る」いじってなんぼのレストア編集者の手記。
今回は、ジャンクバイクいじりの記事ながら……ついに連載100回目を迎えた!
前号は99回だったので、今号はついに100回記念と、特別なことをしなくてはならないプレッシャーにさいなまれていた。みなさんにとっては、べつにどうでもいいことか。
時間だけが過ぎていったが、ふと本棚で初めてBCに携わった2013年7月号を見るとNo.339とある。今号はNo.438。なんだ間違いか、まだ99回めかと思い、なんも特別じゃない、いつもの息子用ロードバイク作りの話にした(またかと言われそう)。
でもよく考えてカウントするとまぎれもない100回めだったのだ。これがひとつめの間違い。
作るバイクは、ゴールデンウィークに手を付けたけれど、ホイールを組んだところで組立作業がストップしていたやつだ。なので3号前の続き。ぐずぐずしていたので、今日組んで翌日には撮った写真をデザイナーに渡さなくてはならない。
メカ&シフターとかスプロケットやブレーキは前の自転車から移植する。外してクリーニング&サビ落としして、注油して組み上げる。1日でやるのは大変かも。
とはいえロードバイクだから、部品点数も少ないし時間はかかるまいと思ったが、70年代半ばごろのゼウスフレーム、アウター止めもシフターもケーブルガイドもみんなバンド止めなのね。自転車部屋でバンド探しに悪戦苦闘。
やっと見つけたケーブルガイドだが、フロントメカ側にアウター受けが必要だった(今のパーツからするとなんのこっちゃ?と思うだろうが)。こんどはアウター受け付きのフロントメカ捜索に悪戦苦闘することに。
自分が生まれたころのシマノ・タイトリストをようやく発見。ティアグラのSTIでタイトリストのフロントメカを動かすという30年の隔たりがある無茶なアッセンブルとなった。しかし不思議なことに驚くほど変速レスポンスがいい。
組み上がり、なかなかの乗り心地に自画自賛。自信たっぷりに乗ってごらん、と息子に渡した。しかし、少し走って戻ってきて「まっすぐ走らない」という。
自分は気づかなかった。たしかに注意して乗ってみると、左に進んでしまうのだった。このあたり十代のライダーのほうが、センシティブなようだ。中年のセンサーはもうダメだな。
どうやらフレームが歪んでいるわけで、修正するにはパーツをまた全部外す必要が……。ああ〜めんどくさいなあ。
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