シフトケーブルが切れたときの応急処置! ワイヤー交換なしで自宅までたどり着く方法
Bicycle Club編集部
- 2021年10月13日
機械式変速機のトラブルの定番といえばケーブル切れだ。フロントならインナーに固定できるが、リアはトップ側に固定されてしまう。走りやすいギヤ比に固定する応急処置で走りきろう。
リアディレイラーを一時的に走りやすいギヤ比に調整する
ディレイラーの可動する幅を制限する調整ボルトを操作すれば、トップよりも軽いギヤに設定できる。シフトケーブルがタイコの根元から切れてしまった場合は、この方法が唯一の応急処置だ。ディレイラーを介さずにチェーンカッターでチェーンの長さを調整してシングル化する方法もあるが、できるだけディレイラーが使える方法を取ったほうがより効率的だ。
リアディレイラーのケーブルを固定する部分から切れてしまった。つなぎ直せない場合は、ストローク調整ボルトによる応急処置で、なるべく軽いギヤにしよう。
切れたケーブルとアウターを取り除き、稼動部分と干渉しない場所にテープなどで固定。ディレイラーは、リターンスプリングによって自動的にトップ側に移動している。
トップ側のストローク調整ボルトを締め込んで、なるべくロー側のギヤに移動させる。最近のシマノでは2㎜アーレンキーを使用。プラスドライバーを使うものもある。
ギヤ比調整前
ケーブルが切れた状態ではトップ側に固定されてしまうため、上り坂も含めたルートだと、そのまま走りきるのは難しい。
ギヤ比調整後
ストローク調整でリアディレイラーをある程度ロー側に移動して、フロントをインナーに移動すれば、きつい上り以外なら走ることができる。最低限の携帯工具で対応できるのもこの手法のメリットだ。
シフトインナーケーブル
ケーブル切れは、定期的に交換することでリスクを大幅に軽減できる。1年に一度程度、変速フィーリングが悪くなってきたら交換しよう。
シフトケーブルセット
ケーブル(ケーブル)とアウターのセット。アウターも劣化すると変速性能や操作の軽さに影響があるため、定期的に交換しておきたい。
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Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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