BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

火を噴くケイリン「PIST6 Championship」開幕戦を観戦体験!「推しが勝つと楽しい」

トラック競技の国際大会で行われる「ケイリン」種目に準拠した公営競技として、新しい自転車トラック競技「PIST6 Championship(ピスト6チャンピオンシップ、以下略PIST6)」 が2021年10月2日に開幕した。残念ながら新型コロナウイスルまん延のため、10月いっぱいは無観客となる予定だ。そこで今回、取材スタッフの甲斐夏輝がPIST6を観戦、スタンド席から新しい自転車エンターテインメントを体験取材してきた。

生まれ変わったTIPSTAR DOME CHIBAに入って驚き

まず、驚いたのは会場となる「TIPSTAR DOME CHIBA(ティップスター・ドーム・チバ)」は、250m周長の木製バンクであること。国際規格に完全準拠の250mバンクは、伊豆ベロドローム、JKA250に続いて国内3例目となる。このドームの一番の魅力は何と言っても手の届く距離でトップクラスの選手たちのレースを観戦することができるところだ。

時速70km近い速さで、勝負を争う選手たちのスピード感をここまで肌で感じることができるのは、TIPSTAR DOME CHIBAの魅力。映像では伝え切れない程のスピード感をこの柵のない観客席から観戦でき、自転車トラックレースの魅力を最大限に味わえる構造になっている。

さらにバンク内側のアリーナエリアからレースを観戦することができる観客席が設けられている! バンクの中では、レースが映し出されるビジョンとソファが並べられているスペースがいくつかあり、従来では観ることのできなかった場所からレースを楽しめるのも特徴だ。

TIPSTAR DOME CHIBAの場内には今後フードコートも常設される予定だ。新型コロナウイスルのまん延が終息すれば、フードを楽しみながらレースを観たり、お酒を楽しみながらの観戦も期待できる。レース以外の時間も、会場に入った瞬間から出るまで終始飽きることなくドーム内で楽しむことができるはずだ。ロードレースは観戦したことがあるけれど、トラックは初めてという私、間近で物凄いスピードで駆け抜ける選手たちのレースを観ることができるのはもちろん、エンターテインメントとしての演出もあり、会場にいるだけで楽しめた。

競輪との違いは出走人数だけじゃない、わかりやすいルール

(左)山崎健一 UCI公認代理人で自転車競技に詳しいだけではなく、根っからの競輪好きでもある。今回バイシクルクラブ11月号(10月20日発売)に掲載するコラム原稿執筆のために取材にきていた(右)甲斐夏輝 将来自転車チームに関わる仕事を目指して勉強中。現在編集部でインターン活動中

従来の競輪では一周333~500mを4~6周するのに対して、PIST6のレースは1周250mのバンクを6周と定められている。さらに出走人数は従来の競輪が7~9人なのに対して、6人となるなどルールが違う。ここでは今回UCI公式代理人で、自転車競技に詳しい山崎健一さんに話を聞いてみた。

「競輪は、レースの中で選手が戦略をたてて勝負するのに対して、PIST6は距離が短いので展開を考える間もないくらい早く勝者が決まります。個人の走力で順位が決まっていくレースなんです。さらに従来の競輪場は、金網越しにしか観ることができないのに対し、TIPSTAR DOME CHIBAには柵がないため、目と鼻の先で展開されるレースを観ることができるので迫力が違います。そして競輪では同一選手の出走は1日に1回ですが、PIST6は競輪と異なり、選手はデイレースとナイトレースという1日2回の出走です。36人の開幕の前日に行うタイムトライアルによって組分けがされ、決勝までの2日間で1次予選、2次予選、準決勝、決勝という1日2レースという流れになります」

このほかPIST6では、S級・A級の選手が混合したレースになるので、競輪では見ることのできない階級の異なる選手同士の白熱したレースが見られ、これもPIST6の魅力だという。

トラックのレースを今まで観たことがなくても、間近で物凄いスピードで駆け抜ける選手たちのレースを観ることができる。それだけで胸が高まるのはもちろん、演出も面白いので会場にいるだけで楽しめてしまうのがPIST6の見どころ。

海外のバスケみたい!と思ってしまうほどの興行としての盛り上がり

選手紹介は、煙の中から登場する選手をスモークとライトで迎えるというかっこいい演出の中で行われた。照明や音楽などの演出で会場の雰囲気を盛り上げてくれます。レースとレースの間のインターバル休憩では、照明や音楽での演出があるので、終始バンクに釘付け! テレビなどで観ていた海外のバスケットボールの試合のような雰囲気で、ショーを見に来たような気分になった。

また、選手たちはそれぞれがオリジナルデザインのユニフォームを着用しており、個々のファッションを見るのも楽しみの一つ。会場の作り出す独特な雰囲気が、非日常感を演出しているので、それだけでもドームに足を運ぶ価値がある。また、最前列の座席と選手までの距離が約1mしかないので、スタート前に選手の吐息が聞こえたり、レースでは選手が通り過ぎた後に風を感じることができる程、会場では臨場感と迫力が感じられた!

TIPSTARを使ってベッティングを体験

PIST6のベッティングは、TIPSTARというアプリで気軽に始めることができる。競輪の車券と大きく異なる点は、「単勝」といわれる、1位の選手のみにベッティングを行うことができる点だ。私も実際にアプリを使用して、ベッティングに初挑戦してみた。

山﨑さんによると「若い選手は瞬発力があるから、このPIST6のレースは、若い選手向けのレースと言えますね」と教えてくれたが、この言葉に負けないくらいレジェンドの選手が圧巻のレースで勝った試合もあり、単に年齢だけではジャッジできないと痛感した。

TIPSTARでは、カードゲームのように選手の特性が表示されているので、よく吟味しながらベッティングを行うことができ、楽しむことができた。また、このTIPSTARでは、無料のコインを使ってお試しでベッティングをすることもできるので、ぜひ試してみてはいかがだろうか。

現代的な会場、演出はキラキラ

初めてTIPSTAR DOME CHIBAに入った感想としては、現代的!という感じ。エントランスには、モニュメントや壁画があり、観客席にいくと、そこにはキラキラした照明と音楽が流れるバンクが広がっていた。

ケイリンというスポーツの魅力を最大限に引き立たせる演出やバンクの構造で、トラックレースを観たことがなかった私でもすごく楽しいと感じることができた。選手のスピード感と、気迫をこんなに間近で体感することができたのは初めて。

応援していた小佐野選手が大活躍! 推しの活躍はうれしい

アプリのなかで実際のお金を使わず、ポイントだけで楽しめるのもゲーム感覚で楽しいところ。夏のイベントで知り合うことになった小佐野文秀選手が出走していたので、無料のコインの単勝でベッティングし、応援してみた。

今回開催された「PIST6 Championship JAPAN HE-ROES(ピストシックス チャンピオンシップ ジャパン ヒーローズ)」のラウンド1では、以前イベントで知り合った小佐野文秀選手が出走し、決勝で3位という好成績を収めた。選手として競っているところを初めて観て、颯爽と駆け抜ける姿や、レースに挑む姿勢がとても凛々しかった。この選手を応援したい!という思いで単勝でのベッティングができるところも魅力の一つだと感じた。

2番手を走る小佐野選手。今回のJAPAN HEROESラウンド1の決勝まで勝ち上がり、3着という好成績を収めた

エンターテインメントを盛り込んだPIST6、レースも面白くて会場の雰囲気も最高。今度は、観客試合としてお酒を飲みながら観戦したいところ。

ファーストシーズン「PIST6 Championship JAPAN HEROES」ラウンド1は雨谷一樹が優勝

PHOTO:©PIST6

PIST6 Championshipの開幕を飾る「PIST6 Championship JAPAN HEROES」は、10月2日(土)〜3日(日)のラウンド1が開催、決勝戦では元ナショナルチームの雨谷一樹が優勝、2位は脇本勇希、3位小佐野文秀となった。引き続きラウンド2が10月9日(Day1)・10日(Day2)に開催される。

PIST6 Championship 公式サイト
https://www.pist6.com

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load